こんばんは。 茂木淳一です。
私は今、She、つまり、ペンション「シェ・プール」に泊まっている彼女に、恋をしています。
今日の朝、隣の部屋の彼女の叫び声が聞こえたんですけどね。
もういいかげんにしてくれと、ゆっくり助けに行ったんです。
彼女:キャーーーーーー!!!
(ここから先は、誰が元彼なのか? 推理しながらお聞きください。)
茂木:どうせ今日もくだらない…はーーーーーーーーっ!!!!???????
またペンション中の人が集まっているじゃないか!! 大丈夫かい!?
彼女:あの、私の部屋にこんなメモ書きが…
「明日の朝10時、この部屋から誰かがいなくなる」
茂木:こわい!!!!
彼女:茂木くん、こんな大事な時に、いの一番に来てくれないなんて、どうしょうもない!もう、元カレを鮮明に思い出してやる!
茂木:また元カレ思い出す!今度は、どの元カレさん!!??
彼女:私の元カレは、江戸時代の備後(びんご)の福山藩の藩主で、老中になった人!
茂木:老中!? めっちゃ偉いじゃないか? その元カレ、いつの老中!?
彼女:黒船でペリーがやってきた時の老中!
茂木:ペリー!? ってことは、君の元カレ、「日米和親条約」を結んだ人じゃないの?
彼女:そう! その条約で、下田と函館の港が、開港したの!
茂木:分かったぞ!ペリーが来た時の老中で、日米和親条約を結んだ老中!もしかしてキミの元カレって…
阿部正弘―――――!!!???
彼女:元カレ、弱腰すぎて、不平等条約をアメリカに結ばれちゃったの!
情けないやつ!って思って、私から振ったわ!
茂木:それはしかたないなぁーーーーーーーーー!!!!
あの阿部正弘を振っただなんて……。
ただ、僕は彼女のことが大好きだから諦めない!
でも、なぜだろう。阿部正弘の事が、頭から離れないよ……
She is wonderful. …また明日!!