こんばんは。茂木淳一です。
私はShe、つまり、佐渡島のおなごに恋をしています。
彼女を追いかけて、佐渡島にやってきた私は、彼女が暮らすシェアハウスの一員になったんです。
(ここから先は、誰が元彼なのか? 推理しながらお聞きください。)
彼女:茂木っち!この共有スペースで、何したい?
茂木:まだ、シェアハウスのみんなと一度も会ってないから、あの、僕の歓迎パーティーとか?
彼女:歓迎パーティー!? ダーメ!!
茂木:なんで!? 早くみんなと仲良くなりたいよ!
彼女:茂木っち! このシェアハウスに住んでるのは、茂木っち以外、全員若い女子!!
茂木:それ、本当なの!?
彼女:あ! また鼻の下が伸びてる!! もう、私、元カレのこと、語っちゃうぞ!!
茂木:元カレのこと語っていいから、歓迎パーティー開いてよ!
彼女:あのね、私の元カレは〜、奈良時代の歌人で〜。
茂木:奈良時代の歌人!?
彼女:そう!遣唐使になって、昔の唐にわたった人なの!
茂木:遣唐使で歌人…誰だ…。
彼女:元カレは『万葉集(まんようしゅう)』に、70も歌がおさめられてる人!
茂木:70も!? ってことは、その元カレ、『貧窮問答歌(ひんきゅうもんどうか)』を、歌った人…じゃないか!?
彼女:茂木っち、70で分かったの!!? すごいね〜!
茂木:すごいだろ!? 君、その『貧窮問答歌』が、どんな内容か、知ってるかい?
彼女:知ってるよ!
茂木:君もすごいじゃないか!奈良時代の歌人!『貧窮問答歌』を歌った!もしかしてキミの元カレって…
山上憶良(やまのうえのおくら)―――――――!!!???
彼女:『貧窮問答歌』は〜、さめる税に苦しんでる農民の姿を伝えた歌で〜、
元カレ、当時としては、異色の社会派歌人だったんだぞ!!
茂木:君、すごいな。これまで僕に「すごい」って言ってくれてたけど…
彼女:あれ嘘!
茂木:はーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
あの山上憶良を振っただなんて……。
ただ、僕は彼女のことが大好きだから諦めない!
でも、なぜだろう。山上憶良の事が、頭から離れないよ……
She is wonderful.…また明日!!
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