こんばんは。茂木淳一です。
私はShe、つまり、佐渡島のおなごに恋をしています。
私は今、その彼女を追いかけて、佐渡島のシェアハウスにいるんですが…
今日はバレンタインデー。彼女はきっと、チョコをくれると思います。
(ここから先は、誰が元彼なのか? 推理しながらお聞きください。)
彼女:あ、茂木君!おはよう!
茂木:おはよう!
彼女:茂木っち!まーた鼻の下、伸びてるよ……。
茂木:ん?気のせいじゃないかな…。あーれ?なんだろう。甘いものが食べたいなーっ。
彼女:私の元カレはね……
茂木:ちょっと待った! わたくし茂木淳一は、なんだか黒い固形物を欲しています!
彼女:私の元カレはね…古代ギリシアの詩人で…
茂木:あの、僕はね、昔から、甘党でねー、はっはっはー。
彼女:元カレ『労働と日々』っていう詩を書いて、働く尊さを説いた人なの!
茂木:君は僕が、カカオ好きって、知ってた?
彼女:その元カレがね、神々のことを書いた詩が、あの有名な『神統記』って、知ってた?
茂木:あの、知ってるよ。知らないわけないじゃないか。だから、元カレの話は置いといて…
彼女:茂木っちー?
茂木:だから!!甘いもの!黒い固形物!カカオ! 僕が今、欲しいのは…君からのバレンタインチョコ―――!!!
彼女:古代ギリシャの詩人!『労働と日々』『神統記』を書いた!そんな私の元カレは……
ヘシオドス―――――!!!
茂木:打ち返された―!!!君!あんなにチョコ作りに励んでたじゃない!あれは、僕のためにつくってたんだろ??
彼女:あれは、これまで付き合ってきた、すべての元カレのために作ってたの!
茂木:う、嘘だーーーーーーーー!!!
結局、今年、チョコは一つももらえませんでした。
なぜだろう、ヘシオドスの事が、頭から離れなくなっちゃったよ……
She is wonderful. …また来週!!
- Prev || 1 || Next -