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今日も、キミの声を届けてほしい。 吐き出せない "想い" を、 "言葉" に変えて。 誰かに言いたくて、はちきれそうな想い。 誰にも言えなくて、ずっと溜めていた想い。 よかったら、全部ぶつけてみてほしい。 キミの声を聴くために、この学校はあります。 学校掲示板やメールで、今日もキミの声を待っています。 |
昨日、わが校の職員室にこんなメールが届きました。 |
★RN 野球バカ 岩手県 15歳 男 校長お久しぶりです! そして教頭初めまして。 校長は知っていると思いますが、僕は震災当時、大好きな野球をする野球道具をながされ、野球ができるような状況ではありませんでした。 少しづつ復興し、野球ができるような環境になってきているときに、僕は、とーやま校長とやしろ教頭に助けを求めました。 「アンダーシャツがほしい」と、こんなわがままを聞いてくれて、校長は僕にアンダーシャツを送ってくれました。 その日から1年たち、僕は、中学校生活最後の大会に16日から、全力でプレーしてきました。 今までの成果がでて、僕たちはベスト4まで残れました。 準決勝。6回まで0−0で緊張している中、7回、相手チームに先制され3−0。 最終回、僕たちの攻撃は3人で終わり、ゲームセット。 ぼくはその瞬間思いました。 負けてしまったけど、ここまで来れたのも、校長や教頭をはじめ、今まで僕たちに、全国から支援してくださった方たちのおかげでもあると思いました。 全国のみなさん。今まで支援してくださり、本当にありがとうございました。 みんなが落ち込んでいるなか、支援物資がきて、僕たちは希望をもらうことが出来ました。 あの時の事はこれからの生活でも忘れずに、生きていきたいと思っています。 校長、教頭、僕に希望をくれてありがとー。 そして、これからもよろしくお願いします。 とーやま校長「もうそんなに経ったか…早いな…。鮮明に覚えてるよ!! 1年間、色んなことがあったと思うけど…こうやって送ってきてくれてありがとう。絶対に俺たちは忘れてないし、試合は負けちゃったけど、よくやったよ! お疲れさま!」 よしだ教頭「ベスト4ですからね! スゴイ!」 とーやま校長「今、聴いてるかな…? "希望" っていうのは、俺が送ったアンダーシャツのことでも、支援物資のことでもないよ。お前が生きる、 "今" のことだぞ!!」 SCHOOL OF LOCK!、今夜も開校です! |
さあ今夜も、時間の限り、生徒のみんなの話を聴いていきます。 とーやま校長「お前の声を聴くために、俺たちはここにいて、お前の想いを受け取るために、この学校はあります!」 よしだ教頭「それが、SCHOOL OF LOCK! なんです!」 誰かに言いたくて仕方のないこと。 誰にも言えなくて溜め込んでいること。 キミさえよければ、なんでも言ってほしい! 今夜も、学校掲示板とメールで待っています。 |
まずは、この生徒に電話をします。
今日は、学校に行かずに、市街地や地元の海に行って時間を潰した後、学校が終わるくらいの時間に家に帰ったという、RN はろぉ。 はろぉ「お母さんが制服にアイロンをかけてくれて、お弁当も作ってくれたのに、何やってんだろう…って」 とーやま校長「お母さんは、今日も学校に行ってると思ってるのか…?」 はろぉ「今日は行ってると思ってます」 とーやま校長「言いたくなかったら言わなくてもいいんだけど…どうして学校に行きづらくなっちゃったの?」 はろぉ「高校に入学したときからクラスに馴染めなくて、高2のときにちょくちょく休むようになりました。今年に入って、 "頑張らなきゃ" と思ってまた行ってたんですけど、6月に入ってからまた行けなくなってきて…」 とーやま校長「学校に友達はいるの?」 はろぉ「友達は…中学校のときに何でも話せる友達がいたんですけど、違う高校になってしまって…。その人は、中学校で不登校になりかけたときに助けてくれたんです。 "そういう友達が今いない" って言ったら、同じクラスの子に失礼かもしれないけど、その子みたいに何でも話せる友達はいないです」 とーやま校長「そっか…。それで、お母さんにもちゃんと話せてないんだもんな」 はろぉ「はい…」 |
学校に行けない日は、海に行ったり、マンガ喫茶に行って時間を潰す…そうやって過ごしていると、 "何やってるんだろう…" と思ってしまう。 はろぉ「 "この1年の過ごし方が大事だ" って思うのに、 "学校に行ったって何があるんだろう" "何で行かなきゃいけないんだろう" とも思ったりします。 "学校に行ったって何もないしな…" って思ったら、足が向かないというか…」 とーやま校長「 "今年1年の過ごし方が大事" って言ってたけど、受験はするの?」 はろぉ「します」 よしだ教頭「はろぉの学校は、卒業するためには出席日数も必要?」 はろぉ「必要です」 とーやま校長「今のところはどう?」 はろぉ「今のところは大丈夫です」 とーやま校長「勉強はどうしてるの?」 はろぉ「ギリギリついていけてます。定期テスト前に詰め込んで、点を取って赤点は回避してます」 とーやま校長「赤点は回避してるんだね! 書き込みに "やることやらずに変な根拠のない自信だけ持って" って書いてあるけど、どういう自信があるの?」 はろぉ「自信っていうか…どうにかなるんじゃないかなって思います」 とーやま校長「今後の人生も?」 はろぉ「はい。勉強が全てじゃないとは思うんですよ。高校に行かなくたって、幸せに生きてる人もいるんだって思います。でも、自分がこれから進んでいきたい道に行くには、勉強して、大学に行って…っていう道が必要で…。それに向かって努力できてない自分がいます」 とーやま校長「将来の夢はあるの?」 はろぉ「まだちゃんと決まってないですけど…保健室の先生になりたいです」 とーやま校長「いいじゃん! 何で保健室の先生になりたいの?」 はろぉ「学校に遅れて行くとき、まず一番最初に行くのが保健室なんですよ。そのときに優しく迎えてくれたり、お昼を保健室で食べたりするときに、何も聞かずに "いいよいいよ" ってお茶を出してくれたり…。こんな人になりたいって思いました」 とーやま校長「その先生と出会えてよかったね!はろぉもいい先生になるんだろうな…!」 はろぉ「なれたらいいですけど…(汗)」 よしだ教頭「そこは根拠のない自信を持っていいんじゃない?(笑)」 とーやま校長「ね!なれるよ!色んな生徒の気持ちがわかるからね」 よしだ教頭「そうですよね。僕は高校3年生のときに、必要な出席日数を計算して、調整しながらサボってましたね(笑) だから、中間テストはほぼ赤点なんですけど、期末テストで取り返してました」 |
掲示板には、RN はろぉへのメッセージや、生徒のみんながRN はろぉの話を聴いて感じたことが、沢山書き込まれています。 はろぉ「顔も見たことがないのに、私のことを考えてアドバイスしてくれている人がいると思うと、素直に嬉しいです。まず学校に行って、クラスの友達にもこうやって素直に自分のことを話したら、わかってくれるかな…って思って、頑張ってみたいと思いました…!」 とーやま校長「マジか! 応援するよ! はろぉは学校に行きたいんだもんな」 はろぉ「はい。目標というかやりたいことがあって…毎日教室でお昼ご飯を食べたいんです。今までは、理由をつけて教室からいなくなったり、他の人が自分の机を使っていたら "いいよ、気にしないで" って言って、お弁当を持って保健室に行って、1人でご飯を食べてたんですよ。保健室に行かないで、他の席を "貸してね" って言って、そこで友達と食べればいいだけなのに、その "貸してね" って言うのがなんだか怖くてできなくて…。でもやっぱり、言ってみて、教室で毎日友達とご飯を食べたいなと思いました」 とーやま校長「うん。そうやって今思うなら、やらないとダメだよな! でも、実際に言うときは、ちょっとドキドキすると思うんだ。そのときは、今日のみんなの書き込みを思い出してくれ。みんな、お前のことを見てたし、みんなお前のことを思ってくれてるから。お前は1人じゃないから、勇気を出してほしい」 はろぉ「はい…!」 とーやま校長「その一言で、保健室の先生になりたいって夢も、楽しい学校生活も、ご飯を一緒に食べたいということも、全部自分のものになると思うんだ」 よしだ教頭「それで一緒に食べられるようになったら、その子たちを連れて保健室に行って、保健室で一緒に食べてもいいだろうしね!」 |
とーやま校長「あと…他の生徒の目も気になるだろ…?」 はろぉ「怖いです…」 とーやま校長「ちょっと怖いよな。 "何を言われるんだろう" って思ったりもするけど…案外、お前のことを見てないよ」 よしだ教頭「不安になるほどはね」 とーやま校長「うん。 "みんなはどう思ってるのか" が気になっちゃったり、不安になるかもしれないけど、そんなにみんながみんな見てない。それに、お前の友達が絶対待ってるし、守ってくれるし、SCHOOL OF LOCK! の俺たちもいるから!」 はろぉ「はい、頑張ります…!さっき、その友達にメールしたら、SCHOOL OF LOCK! を聴いてたみたいで、 "そんなことを思ってるなんて知らなかったよ" って返ってきて…。 "なんで話してくれなかったの?" って。掲示板を見てもそうだし、友達からメールが来たこともそうだし、1人じゃないなって思いました」 とーやま校長「そうだな! 周りの人に沢山頼っていいよ!でも、友達からそう言ってもらえたのも、お前が頑張ろうって思えたのも、全部お前が頑張ったからだよ。お前が勇気を出して書き込んでくれて、俺たちと話してくれたから。お前の "根拠のない自信" って、こういうことだったんじゃないか?」 はろぉ「みんながいるってことですか…?」 とーやま校長「そう。」 よしだ教頭「どこかでわかってたのかもしれないね」 とーやま校長「それが目の前にあったんだけど、ついさっきまでは、モヤモヤして見えづらかったんだろうな」 はろぉ「はい」 とーやま校長「じゃあ…明日、学校行っちゃう…?」 はろぉ「頑張ります…!」 よしだ教頭「じゃあお母さんに、 "明日学校でお弁当食べる!" って言ってみな! 結構豪華にしてくれると思うよ!」 はろぉ「はい!」 とーやま校長「はろぉ、行ってらっしゃい!!」 はろぉ「行ってきます!」 |
RN はろぉの話を聴いて、沢山の生徒たちが書き込んでくれています。
とーやま校長「ゆっくりでいい! 時間はめっちゃあるから、全然焦らなくていいよ!」
とーやま校長「そう。いるんだよな。たまに見えなくなっちゃってるだけで…」 よしだ教頭「視野が狭くなったりしてね」 とーやま校長「その目の前のモヤモヤを、俺たちが取ってやりたいって本当に思う。でも実は、ふとしたキッカケで取れたりするんだよね。SCHOOL OF LOCK! でかかる曲なのか、読んでるマンガなのかわからないけど…絶対に周りにあるんだよな」 よしだ教頭「だから、下はあんまり向かないほうがいいですね」 とーやま校長「うん。下を向くだけならまだいいけど、そこから目も閉じちゃったら、光も何も入ってこなくなってしまう。だから、薄くでもいいから、目は絶対に開けていてほしい!」 |
とーやま校長「お前ももらったか…! それに、はろぉは絶対いい先生になるだろうね!」 よしだ教頭「白衣を着てるところが見えますよね!」 とーやま校長「うん! 未来のお前の生徒が待ってるよ!」
とーやま校長「 "自分を出す" っていうのは、簡単なようで難しいことだからな…。 はろぉと同じようなヤツがいっぱいいるのはわかってる。学校に行きたいよな…。行きたくないヤツは、行かなくてもいいと思う。でも行きたいってヤツは、1日でも早く行ってほしい!なぜなら、お前が笑ってるところを見たいからね!悲しい顔は見たくないよ」 ここで、そろそろ最後の黒板の時間となりました。 |
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どんな声だっていい。 お前が笑ってる声でも、悲しいことがあったときの涙声でも、 嬉しそうな声でも悲しそうな声でも…どんな声でもいい。 その声を聞くためだけに、俺たちはここに来ている。 その声を聞くだけでいい。 その声を聞きたいから、俺たちは毎日ここにいる。 理由なんていらない。 何も考える必要はない。 お前の体の中から出てくるその声を、毎日毎日聞かせてくれ!! |
本日の逆電リスナー ★RN はろぉ 宮崎県 18歳 女 |
22:07 LOVE / FoZZtone 22:14 プランジ / THE NAMPA BOYS 22:27 生まれてきてありがとう(feat.さかいゆう) / KREVA 22:35 ガラゲッチャ〜GOTTA GETCHA〜 / bump.y 22:51 君に伝えたいこと / 松千 23:17 Because... I am / flumpool 23:35 はじめよう / 永野亮 23:46 Just Say Your Word / TOTALFAT 23:51 明日天気になれ / ハナレグミ |
本日のFAX RN ろすとちきん(仮) RN コナ RN ばんびぃな。 RN ◎やぎがめ座のみるこ RN 小悪魔ラスカル RN ◎やぎがめ座のみるこ RN ろすとちきん(仮) RN ろすとちきん(仮) RN AliceXDoll |
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