9月19日  毛皮のマリーズ イズ・デッド、
 ロックンロール・ネバー・ダイ

先日、2011年の12月31日をもって解散することを発表した 毛皮のマリーズ先生。
今夜…生放送教室に来校!!

生徒の君からのメッセージ、待ってます。
毛皮のマリーズ先生に伝えたい事、言いたい事、聞いて欲しい事、なんでもいいよ!
メッセージを、学校掲示板に書き込んでほしい!

SCHOOL OF LOCK!
9/14(水)から9/19(月)までの6日間。
福島県を横断しながら開催する、「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」が行われました。
我がSCHOOL OF LOCK! の職員も携わっていたフェスでございます。

やしろ教頭「僕が行かせていただいたのは、17日の郡山会場だったんですけど…」

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「ご家族で来てたり、おばさん2人で来てたり…。大トリでは、猪苗代湖ズを観る為に15000人以上の人が残っていたわけですが、一緒に観ていた人たちは全員、何なのかわからないけど泣いちゃいましたね。何かね…、勝手に福島は大丈夫だと。
フェスといってもお祭りじゃないというか、祈りだったり決意だったり。すごい愛があって力強くて。ちょっと多分…これからも含めて、一番すごいもの観ちゃったんじゃないかなって」

ライブという空間を共有して、福島のことを、より好きになった。
そして、出身である千葉。今、住んでいる東京も、どんどん好きになることが出来た。
そう語ってくれた、やしろ教頭。

やしろ教頭「僕も校長も、何度か福島に行かせてもらって、生徒や出会った人と喋ってその空間を共有させてもらって、誠に勝手ながら福島のことも本当に好きになったし、同時に自分の地元や東京、茨城、宮城や鳥取とかどんどん愛せたんですよ。
うちのカワイイ生徒ちゃん達、みんなのこと好きじゃないですか。てことは、やっぱり日本中好きだなって思ったんですよ。そういうことを、一秒ごとに強く感じました」

とーやま校長「なんか…すごいね。人間の力」

やしろ教頭「音楽という媒体がすごいのか…何かすごく、重なり合ってましたね」

生徒のみんなも、フェスに参加してたりするのかな?
もし行ったよー! という生徒がいたら、是非とも声を聞かせてくれ!

今週もSCHOOL OF LOCK! 開校します!!!!

♪ I love you & I need you ふくしま / 猪苗代湖ズ

SCHOOL OF LOCK!
本日のゲスト講師は…毛皮のマリーズ・志磨先生!

知っている生徒も多いと思うけど、先日、発売になった毛皮のマリーズ先生のニューアルバム『THE END』には、 "ラストアルバム" と明記されています。

アルバム発売前日の夜、深夜0時になる直前。
ラジオで志磨先生のコメントが一斉に流れて、そこで解散が正式に発表されました。

今日は志磨先生と、このアルバムのことについて…色々聞いていきますッ!!

SCHOOL OF LOCK!
さて、生放送教室には今夜のゲスト講師、毛皮のマリーズ 志磨先生! 今年2月以来の登場です。

とーやま校長「今回が2度目の生放送教室なんですが、まさかこのタイミングで こうなるとは…全く思っていませんでした…!!」

志磨先生「えへへ、そっすよね(笑)」

やしろ教頭「ここに来てもらう前から曲聴かせてもらったり、流したり、ライブ観せてもらってたりしてたから、2度目って感じもしないし、だからちょっと…聞いた時はなんかね…」

志磨先生「いやぁー、驚かして申し訳ない」

とーやま校長「どうして!? って思うのが一番ですけど、毛皮のマリーズ先生にどんな時間が流れてこういうところに辿り着いたのか…そういうところも今日は…」

志磨先生「はい。何でも聞いて下さい!」

SCHOOL OF LOCK!
先日発売になったラストアルバム『THE END』。

とーやま校長「このアルバム自体は、いつ頃から制作していたんですか?」

志磨先生「録りだしたのは…5月くらいかな?4月の終わりから5〜6月にかけて」

とーやま校長「最初にアルバム作る時からコンセプトが『THE END』…つまり解散を前提にアルバムを作っていた…?」

志磨先生「そうです。このアルバムを最後にしますっていうことをメンバーに伝えて、制作に入りました。ハッキリそう決めたのが春くらいかな? 3〜4月とツアーをしてて、その時に…。
いきなり閃いた! ってわけでもないので、むむむむ…ということを感じないと逆にヤバいし。だからこれを何とか乗り越えてーなーって思いましたけど、僕らみたいなロックンロールバンドは特殊で、 "乗り越えないと" って思うとマズイっす。楽勝じゃないとダメっていうのが僕の考えなので。
耐えて頑張って乗り越えて、次も頑張ろうぜ! っていうのも素晴らしいこと。僕はそういう人が出す音楽も大好きなので。
でも、僕らは楽チンじゃないと威力を発揮出来ないバンドだったんですよ。だから、こうなるとマズイなっていう感じで…。そういうのをドカンと振り払うな痛快なやつをツアーでやりたかったけど、僕の中で "もう今だな" って思って。
それを4月に伝えて、 "これからそういうアルバムの制作に入るから良いのをヨロシク(笑)" っていう…」

とーやま校長「志磨先生から、それを伝えられた時、他のメンバーは?」

志磨先生「そうですね。ツアーのファイナルで打ち上げ的な席を設けまして、 "じゃあ志摩君、閉めの一言を…" みたいな時に、そういう風に思ってますっていうのを伝えて…。
こんなタイミングであれですけど、すごく良いファイナルで良い日だったし、伝えるなら今日がいいなと思って。
次の日メンバーだけでスタジオに集まって、 "昨日の話の続きだけど" …って話して、みんなも "そうだね" っていうことで決まりましたかね、ハイ」

SCHOOL OF LOCK!
♪ HEART OF GOLD / 毛皮のマリーズ

とーやま校長「この曲が2曲目にあって、ここからアルバムの幕が開けていくんですが…。
アルバムを聴きながら、毛皮のマリーズ含め、最近僕の好きなものが無くなるというか、終わってしまうということが結構ありまして…。そういったものを思い浮かべながら聴いてたんですけど、なかなか人生において大きなものが終わるということに遭遇することがあまりなくて、僕も慣れてないっていうか…」

志磨先生「わかります」

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「これを聴いて、そういうものに問いかけられてるような気がして」

志磨先生「僕も大切なものを無くした経験が人より多いわけでもなく、そういうことに遭遇する回数が少ないっていうのは、じゃあ良い人生なのかというと… やっぱり大事にしたもの、真摯に向き合ったものが多ければ多いほど、そういう確率が多いじゃないですか。
結局、悲しみというものを僕は正当化したい、そういうアルバムにしようという風に、途中からだけど思うようになって。
悲しみは生きているうちになるべく避けたいって思うけど、僕らが一生懸命生きている中で、大切なものが増えれば増えるほど悲しみが多くなることは美しいな、と。
そういう悲しみを歌えればなっていうのが、このアルバムのイメージでした」

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「うん…。だからどうしても解散してしまうことを考えてしまったりするし、アルバムを一周なんとなく部屋で聴いた時、めちゃくちゃ悲しかったですもん(笑)
これ、まだまだラジオ聴いてくれてる人も、本当に志磨先生が言ってた通り、悲しみは避けられないし、体の中で循環させて受け入れて…。でもまだそこに到達してない人も多いのでは…と」

志磨先生「でもなんか…良いアルバムでしょ(笑)?」

とーやま校長 & やしろ教頭「良いですよ!!!!!!」

志磨先生「 "良いアルバムでしょ?" って言えるものを、例えば頑張って色んな谷を乗り越えて山に登ろうってなった時に、毛皮のマリーズで "これ良いでしょ!" っていう作品を出し続けることが出来るのか…。 "谷の途中だけど良い作品でしょ?" っていうのが、毛皮のマリーズっぽくないなと思って。 "今" だと思います」

とーやま校長「色んな気持ちがあって、今の話を聞いて… "そうか" っていう気持ちも、最後の『THE END』のギターソロを聴いて、ちょっと晴れたんです」

志磨先生「やったね!」

とーやま校長「それでいいかな、と思ったんです」

志磨先生「今までロックンロールっちゅーものが始まって、多分何万人もあれを弾いて録音してる超定番なギターソロですけど、あそこでそう思っていただけていれば、すごく幸せ。
僕らのカッコのつけ方があって、じゃあやっぱり悲しい結果しか生まないのかっていったら、やっぱりなくて、ロックンロールっていうのは全く悲しみなんか寄せ付けもしない、ずーっとそのまま続くものだから、あの曲でそう思っていただけたら嬉しいです」

SCHOOL OF LOCK!
ここからは、生徒たちからの質問にも答えていきます!!
志磨先生! よろしくお願いします!

RN エムアイオー 東京都 16歳 女
私の思う毛皮のマリーズというバンドは、「いつでもギリギリで、新しくて、とにかくカッコいいバンド」というものでした。 そして解散を知ってから、それってもとから長く続けられるものでは無かったんじゃないかと思ってしまいました… 志磨さんは、もとから毛皮のマリーズを長く続けようとしていたんでしょうか?


志磨先生「最初にバンドを始めたのが、21歳の時、その時は(長く続けようと)考えてなかった。カッコよく無くなったら終わりって考えてた」

とーやま校長「いつぐらいから変わってきたんですか?」

志磨先生「昔、ライブで楽器を壊したりするのが好きだったんです。楽器をあまり大事に思ってなかった…つまり、人の楽器を壊すんだすけど(笑)
でも誰かに、『楽器を粗末にすると、音楽の神様は怒るよ?』って言われて…。そういったこと、昔はうなずけなかった。でも大人になってちゃんとしないとな、と思って…それからちっちゃいことを大事にしようと思い始めて、 "バンドが明日無くなってもいいや" と思えないようになった」

SCHOOL OF LOCK!
RN あで◎ 高知県 18歳 女
いきなりバンド解散なんてひどいですよ。志磨さんのその真っ直ぐな所を、初めて憎いと思いました。でもそれでも、毛皮のマリーズが好きでしょうがないです。ぜったいバンドで有名になって、毛皮のマリーズを越えます!


志磨先生「よっぽどカッコいいバンドを組むんだな?…へへへ。嬉しい。やっぱり、僕らのお客さんだ! 最高だ!」

RN アトミック田村 群馬県 17歳 女
アルバムTHE END。もし10年後に聴いたとして同じように感じるのでしょうか? RCサクセションもブルーハーツもランキージェットシティもイエローモンキーもミッシェルガンエレファントもリアルタイムでは知ることはできませんでした。でもマリーズは違いました。レコードの発売日をワクワクしながら待ち望んだり、ラジオをチェックしたり、そしてなによりライブへ行ける。初めてリアルタイムで鳴っている音を聴くことができたバンドでした。私はロックンロールが大好きです。十代の今この時に毛皮のマリーズに出会えた事を誇りに思います。 素敵な音楽をありがとう


志磨先生「ありがとう、こちらこそ。10年後でも多分カッコいい…!というのも、古い音楽をやってきたし、魅力が失われないものをやってきたから、カッコいいはずです。
通常版はね、何十年後にこのCDを聴く人のために、お手紙を入れてます。今、読んだら不思議な感じかもしれないけど…。ビンに手紙を入れて海に流す…みたいなステキな発想?」

やしろ教頭「すげぇ…!」

SCHOOL OF LOCK!
続いての質問は…もしもし!

RN わく 岩手県 18歳 女

RN わく からの、志磨先生への質問、そして想いを教えてくれ!!

わく「ちょうど1年くらい前、『Mary Lou』が衝撃過ぎて、そこから大ファンになって…ライブにも行きました!」

志磨先生「ありがとう」

わく「楽しかったんですけど、この前、衝撃の発表を聞いて…。そこから毎日マリーズで頭がいっぱいです」

志磨先生「勉強の邪魔してスイマセン…(笑)」

わく「志磨先生にとって、バンドの "メンバー" っていうのはどういう存在なのかなって」

志磨先生「えっと…上手く伝わるかな。バンドって組んだことある?」

わく「…ないです」

志磨先生「僕らは4人組だから、4人で演奏している時に出てくる "人" ってのがあって。 "ランプの精" みたいなの、いるじゃん?そいつの名前は "毛皮のマリーズ" って言うの。
そいつは、メンバーが一生懸命やった時だけ出てくる。僕は、そんな "毛皮のマリーズ" に憧れてて…。でも、ある日、ふと気づいたら…いつもは完璧な答えを用意してくれているマリーズさんが、目をそむけた。だんだん、そいつが頼りなく思えてきた。だから、 "じゃあ一人でやる" ってなって…。
そういう意味で、越えたというか、僕が理想としていた自分に近づけた。今は、もっと理想がある。てことは、毛皮のマリーズより、僕がカッコいいと思えるようになった。…でも、それとは別に、メンバーのことは好きよ。すごく優しい。あいつらは」

やしろ教頭「なんとなく…でも、すごくわかった!!」

とーやま校長「わく、今の話を聞いて、どう思った?」

わく「やっぱり解散って言うのは寂しいけど、志磨さんなりの、次に進む目的を知ることができて、今まで寂しいだけだと思ってたけど…余計、好きになりました!」

志磨先生「へへ。上手く言いくるめてやりましたよ(笑)…ウソだよ。ありがとう。悲しい、と思ってくれたことは良かったね。悲しいなと思われながら辞めることができるのは、良いことだと思う」

SCHOOL OF LOCK!
♪ JUBILEE / 毛皮のマリーズ

志磨先生「一番最後にこの曲が出来て、解散ってことも決めてたし、美しい悲しみみたいなものを歌いたいと思って。
すごく悲しみが深くなると、だんだん喜びっていうものに近づいてくるっていうんですかね。祈りとか、誰かの為に思ったりすることとか、明日は良い日になりますようにとか。
なんだか悲しみっちゅーのは、希望に近くなるというか、そういうことがこのアルバムで歌いたかったことになるんだろうなって。この曲は出来上がった時から好きです」

ここで、本日も最後の黒板の時間!
最後はもちろん、志磨先生が書きます…!

本日のまとめ by 志磨先生 (毛皮のマリーズ)
SCHOOL OF LOCK!
最近気に入ってるんですよ。
恥ずかしいけど…

ってことで、これに尽きるな。
もう何の説明も要らないというか、
この通りでございます。うん。

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「志磨先生! 毛皮のマリーズ、カッケーよ!」

志磨先生「カッコイイことだけしようとしてました。だからカッコつけて終わりますから、そこ観に来てください」

SCHOOL OF LOCK!
来月からツアーが始まる、毛皮のマリーズ先生。
最後は、12月5日の日本武道館。

志磨先生「僕らがカッコつけるとこ、是非観に来てください。ありがとうございました!」


本日の逆電リスナー
RN わく 岩手県 18歳 女


本日のFAX
写真
RN わく 岩手県

写真
RN ひいちゃん♪

写真
RN 鶺鴒

写真
RN 鶺鴒

写真
RN ミジンコミチコ 東京都

写真
RN ふつうなモリー 愛知県


写真
RN ユウラ

on air list
22:07 I love you&I need you / ふくしま猪苗代湖ズ
22:27 ふいに / 板野友美
22:40 HEART OF GOLD / 毛皮のマリーズ
22:52 The Ballad Of Saturday Night / 毛皮のマリーズ
23:09 ファンタジー / SEKAI NO OWARI
23:40 JUBILEE / 毛皮のマリーズ
23:48 ジ・エンド / 毛皮のマリーズ


毛皮のマリーズはこれからも好きであります!!

校長のとーやま
校長

教頭
毛皮のマリーズの音は生きていくと思うのです。

教頭のやしろ

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