4月11日  あれから一ヶ月。
 ゆっくり希望の1歩を目指そう

東日本大震災から1カ月。
この1カ月で思ったことがあったり、行動してみたり、
見たり聞いたりする中でわかった事など…色々あるはず。

今思っている "その気持ち" を学校掲示板に書き込んだり、メールで送ってください。

SCHOOL OF LOCK!
今日は4月11日。
東日本大震災から1カ月が経ちました。

あれから "もう1カ月" なのか "まだ1カ月" なのか…長いようで短いような1カ月でした。

SCHOOL OF LOCK!
未だに避難所でこのラジオを聴いている人もいるだろう。
自分の宝物がなくなってしまった人もいるだろう。
余震に怯えている人もいるだろう。
不安な夜を過ごしている人もいるだろう。
学校が始まらない人もいるだろう。
少しずつ今の状況に慣れてしまった人もいるだろう。
そして慣れてしまった自分を好きになれない人もいるだろう。
周りが自粛しすぎて、自分的に居心地の悪い気持ちになっている人もいるだろう。

今夜は、3月11日の東日本大震災から1カ月経ってみた、
今の君の気持ちや思っている事、
考えている事を教えてください。

被災地の皆さんからのメッセージも待っています。

SCHOOL OF LOCK!
掲示板には、みんなからの気持ちが沢山書き込まれています。


生きよう。
今日14時46分にサイレンが鳴った。1ヶ月前のあの日の記憶が消えません。死の恐怖を感じて、言葉もでない程不安でいっぱいでした。今の私に確かに言える事はがんばれって言葉より、『生きよう』っていう言葉です。私と生きましょう。みんなと生きましょう。無力な人は誰1人いなくて、生きているだけで微力になります。誰かの存在が誰かの力になって、それが日本を救う力になっていくじゃないかって思ってます。だから私は明日も生きていきます。命があってこそのこの悲しみでもあるなら。

黒汰*。
女/14/岩手県
2011/04/11 20:14


やしろ教頭「書きこんでくれてありがとう」

とーやま校長「俺達もそう思ってるし、同じような事を思っている人はいっぱいいると思う。一緒に生きよう」


ひと月経って
地震が発生した1ヶ月間を振り返ると、本当に色々ありました。震災の影響で大学の入学式が中止になったり、ライフラインが停止して不自由な生活を強いられたりと震災の恐ろしさを思い知りました。 でも、この事で家族・友達・先生など自分に関わる全ての人の大切さに改めて気づかされました。

神官ナッツ
男/18/宮城県
2011/04/11 20:23


とーやま校長「最近は色んな人の事を自然に想うようになったな…」


1ヶ月
地震から1ヶ月たちましたね。私は内陸に住んでいるので、被害はあまり大きくありませんでした。地震があってから沿岸地方に行ってみると、想像を遥かに越え、なんとも言えない状況でした。私もボランティアに参加したり、募金を呼びかけたりしましたが、それが少しでも、沿岸部の方々の力になっていることを願っています。完全な復興まで何年もかかると思うけど、日本が一丸となって頑張っていきたい。

なにがし
女/16/岩手県
2011/04/11 20:21


やしろ教頭「頑張っていきたい!」

とーやま校長「うん、本当にその気持ちだけだね」

やしろ教頭「一丸となって、長いスパンでやっていかないとね」

とーやま校長「明日明後日の話じゃないからね。そのために僕達も生きていくし、生きていくためにいくらでもやる!」

SCHOOL OF LOCK!
ここからは、直接電話を繋いで話を聞きます。

RN ヤマスギ 宮城県 17歳 女


私の夢
震災から1ヶ月経って、被害の全貌が明らかになりつつあります。言葉が出なくなるほどの被災現場をテレビなどで見て、ただ絶望する毎日です。しかし、くよくよしてばかりもいられません。今回の震災を経て、私には夢が出来ました。それは測量士になることです!測量士になって、県や市の土木職員として働きたい。復興の手助けをしたい!!土木を学んでいる者として、微力でも良いから復興に向けて歩んでいきたい。それが、私の夢です。

ヤマスギ
女/17/宮城県
2011/04/11 20:15


夢は "測量士になること" だというRN ヤマスギ。
一体、どんな1カ月を過ごしたんだろう…?

ヤマスギ「私の家は内陸部なんですけど、よく沿岸部の方に釣りをしに行ったりしてたんです。…知っている場所が全然知らない場所になってて言葉が出ませんでした。同じ県内で起こっている事なのに、自分は何も出来ずにテレビを見てるしかなくて…歯がゆい気持ちで家にこもっていますね。だから "測量士になりたいな" って強く思いました」

やしろ教頭「書き込みに "土木を学んでいる者" ってあるけど…?」

ヤマスギ「工業高校の土木科に入っているんです。それで、測量士っていう建物を建てたりする時に必要な仕事があるんですけど、その測量士試験が今度あるんです。それを頑張って受験して合格して、その後は就職試験を頑張って公務員になって、土木の職員として復興に向けて一歩一歩進んでいきたいですね」

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「測量士や公務員になりたいっていうのは前から思ってたの?」

ヤマスギ「前からなんとなく "公務員になりたい" って気持ちはあったんですけど、この地震で "絶対になってやる!" って気持ちになりました」

やしろ教頭「頼もしい! 声を聞いてても、決意がある声だなってわかる」

ヤマスギ「ありがとうございます!」

やしろ教頭「宮城で生まれ育ったヤマスギが地元の宮城を自分の手で戻して、より良くしていく事が一番良いと思う」

ヤマスギ「はい、頑張ります!」

とーやま校長「ありがとね!」

ヤマスギ「こちらこそありがとうございます!」

RN ヤマスギの決意は揺るぎないな!
夢を叶えて、測量士として宮城県を復興させていってほしい!!

SCHOOL OF LOCK!
まだまだ電話していきます!

RN 雑草ダマシイ 宮城県 14歳 男


ようやく・・・。
今日で東日本大地震から一カ月。ようやくここ宮城にも、週刊少年ジャンプが届きました。イェイ!!この一ヶ月間発売されていなかった、バックナンバーが発売されているのだそうです。僕は早速、15巻、16巻、そして・・・18巻を買いました。あれ?17巻がない!?ってなっていろいろ探したけどなかったのであきらめてその三冊だけ買いました。途中がわからないので話がどうなったのかが早く知りたいな〜と思っています。でもそんな贅沢は言ってられないですよね。ジャンプが買えたってことは、少しずつ元の生活に戻ってきたことをあらわすものだと思います。この調子で物事が進むかどうか分からないけど日本のみんなで頑張っていこう!!!

雑草ダマシイ
男/14/宮城県
2011/04/11 19:24


RN 雑草ダマシイが住む場所にも、ついに週刊少年ジャンプが届くようになった!

とーやま校長「週刊少年ジャンプ、毎週楽しみにしてたんだな!結構探したのか?」

雑草ダマシイ「15号と16号はすんなり見つかったんです。他にもあるのかなと思って何日も探したら18号を見つけて、それから17号を探しに行ったら意外と見つからなくて…」

やしろ教頭「結構探したな!でも、ジャンプが届くのは嬉しいよなぁ…。その3冊はもう読んだのか?」

雑草ダマシイ「読みました!18号も今日読みました」

とーやま校長「17号がないと、話が飛んでてわからないところもあるんじゃないのか?」

雑草ダマシイ「かなりあります…(汗)」

やしろ教頭「そりゃそうだよな!」

とーやま校長「何のマンガの内容が知りたい…?」

雑草ダマシイ「特にONE PIECEの内容が知りたいですね」

SCHOOL OF LOCK!
実は生放送教室に…その週刊少年ジャンプの17号があります!!
…ということで、やしろ教頭がRN 雑草ダマシイのために、17号の『ONE PIECE』の内容をかいつまんで教えてくれたんだけど…これでわかったかな?

雑草ダマシイ「頭で想像できました!」

とーやま校長 & やしろ教頭「良かったーー!!」

早く17号が見つかって、改めて読めるといいな!

SCHOOL OF LOCK!
続いて電話を繋ぐのは…

RN デルム☆ 宮城県 18歳 女


揺らぐ
震災から1か月。津波により家は流されました。避難所や親戚の家にお世話になる毎日。そんな中私は、進学のため上京。気持ちが置いてきぼりになっています。今日の14:46、私は駅のホームで、ワンセグでTVを見ながら過ごしました。黙祷しました。一人で大号泣でした(笑)上京してからずっと、不安や寂しさから涙が落ちます。避難所で生活する家族に対しての、罪悪感も実はあります。毎日、帰りたいと思っています。生活が不安定でも、家族と一緒なら平気です。東京で毎日泣くだけじゃなく、宮城で復興に向けた一歩を踏み出したい。…だけど、こんな状況でも、笑顔で私を送り出してくれた家族のことを思うと、勉強を頑張らなくてはと思います。わかっているはずなのに、今はまだ割り切れません。気持ちが揺らいでいます。立ち止まるのだけは絶対にいやなのは、確実なのになぁ…。引き続き、大きな余震に気をつけましょう。一緒にいきましょう。

デルム☆
女/18/宮城県
2011/04/11 18:36


津波の被害に遭ってしまったけど、家族は全員無事とのこと…!無事で本当によかった!
RN デルム☆は、3月の終わりに、進学のために1人で上京してきました。
この1カ月、どういう気持ちでいたのかな?

デルム☆「実際に津波の夢を見たりもしたんですけど、やっぱり全然現実に思えなくて "悪い夢が長く長く続いてるんじゃないかな" って気持ちでした」

とーやま校長「うん…。東京に出てくる事については、親は何て言ってたの?」

デルム☆「 "こういう状況だけど、何も気にしなくて良いから頑張って来なさい" って言ってました」

やしろ教頭「優しいね…」

とーやま校長「デルム☆も親にそう言ってもらって東京に来たけど、 "申し訳ない" って気持ちもあるんだね」

デルム☆「そうですね…。向こうは避難所にずっといるのに、私はガスも電気も寝るところもあって…何が良いのかなって思っちゃいます」

やしろ教頭「出来るのであれば戻って手伝いたい?」

デルム☆「手伝いたいですね」

やしろ教頭「でも家族からしたら "頑張って来い" って事だろうからな」

デルム☆「家族にしたら東京で頑張るのが嬉しいのかなとも思うんですけど、私は宮城の方が気になります…」

SCHOOL OF LOCK!
とーやま校長「今初めて一人暮らしをしていて、何か足りない物はある?」

デルム☆「最初お母さんが東京に来てくれて、必要な物を一通り揃えてもらいました」

とーやま校長「そうか!一人暮らしをしてみて…どうだ?」

デルム☆「部屋に話相手がいないとこんなに寂しいのか…って思いましたね」

とーやま校長「学校の友達とかは…?」

デルム☆「学校がまだ始まっていないので、友達もまだですね」

やしろ教頭「同じの高校だった子で、同じタイミングで東京に出てくる子はいないの?」

デルム☆「いるみたいなので、そのうち会いたいなって思ってます。でも、まだ東京に来られないそうで…」

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「将来やりたい事はあるの?」

デルム☆「はい。 "情報を伝える側" になりたくて、企画とか広報とかを学びたいなって思ってます」

やしろ教頭「やりたい事があるなら、親としては "こっちはこっちで踏ん張るから、デルム☆は他の人に遅れないように頑張ってくれ" って気持ちだろうな」

とーやま校長「書き込みで "まだ割り切れません" ってあるけど、デルム☆には元気に学校に通ってほしいし、沢山友達も作ってほしいし、デルム☆が描いてる夢に向かって突き進んでほしい。迷いはすごくあると思うけど…」

やしろ教頭「全国から生徒が集まってくるだろうから、その人達との温度差を感じる事もあるかもしれないけど、無理する事はないよ。自分の気持ちが動く範囲で、いくらでも友達と騒いだりして行って良いと思う。気持ちは宮城に置きつつも、半分くらいはこっちに持って来て、こっちで出会った人達と交流を深める事も、デルム☆にとって大事な事だと思う。すごく難しいとは思うけど、何でもかんでも抑え込まないようにな」

とーやま校長「今、デルム☆がこうやって心の中で葛藤している事を、デルム☆の親はわかってるはずだし、ずっと気持ちの中に宮城の事があるのもわかってるはず。心は揺らいで当然だと思うし、無理にその揺らぎを抑えても止まらないだろうしね」

デルム☆「はい…。今東京にいると…物もあるし結構何でもあるので、恵まれ過ぎていて…。津波の事も忘れそうで…でも津波自体も怖いし、それを人に教える事も怖いって思っちゃいます。宮城にいた時はずっと電気がつかなくて、夜にやっとついた時には "やったね!電気ついたね!すごいね!" ってみんなで拍手したんです。その時 "光は温かいし、人も温かいな" って思った事も絶対忘れたくないです」

やしろ教頭「そうだね… "電気が温かい" "人が温かい" っていう気持ちはずっと持っていて良いね」

とーやま校長「 "今までそういった事もわからなかったな" って思って、ずっと体のどこかにしまっておきたいよな」

デルム☆「そうですね。電気も家も当たり前にあったしな…って」

SCHOOL OF LOCK!
やしろ教頭「難しいかもしれないけど、今は地震を忘れちゃいけないっていう気持ちとこれからのワクワクした気持ちの両方を持ってて良いと思う。やっぱりワクワクしてほしい!」

とーやま校長「うん。デルム☆の進む道にワクワクは絶対あるし、ワクワクが向こうで待ってるよ!」

デルム☆「はい!」

とーやま校長「多分俺らからしたら想像も出来ない想いがあると思う。でもそういうのも全部抱えて前に進んでほしい。そのままのデルム☆でこれからも前に進んでほしい」

デルム☆「はい、進みたいです」

本日のまとめ by とーやま校長
SCHOOL OF LOCK!
すでに一歩前に歩き出しているヤツは、次の2歩目へ。

まだ0歩だってヤツは、これからなんとか1歩前に進もう。

君が進んでいる姿は、希望そのもの。

怖いかもしれないし、道には何があるかわからない。

恐る恐るの1歩でも、
躊躇しながらの1歩でも、それは1歩。
希望の1歩。

少しでも前に進もう。


本日のFAX
写真
RN 鶺鴒 奈良県

写真
RN 鶺鴒 奈良県

写真
RN nikoniko 大阪府

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RN さっちゃん 福島県

写真
RN 蓮慈

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RN 洋風ちりめんじゃこ 新潟県

写真
RN 砂音 大阪府


本日の逆電リスナー
RN ヤマスギ 宮城県 17歳 女
RN 雑草ダマシイ 宮城県 14歳 男
RN デルム☆ 宮城県 18歳 女

on air list
22:05 誓い feat.MIHIRO〜マイロ〜 / PUSHIM
22:14 うたうことにしました / 秀吉
22:25 十九才 / 北乃きい
22:40 決意の朝に / Aqua Timez
23:07 ギミギミック / RADWIMPS
23:18 One man live / RADWIMPS
23:47 Standing There〜いま、そこに行くよ〜 / bonobos
23:51 Better Days feat.Def Tech / BENNIE K

1歩。

校長のとーやま
校長

教頭
時間と空間、全ての場所と時間から被災地の方々が立ち上がれる気持ちになれるまでボクらは見続けなくちゃならない。
ボクらに必要なのはまずは覚悟だ!
そこからスタートして共に日本を蘇らせたい。

教頭のやしろ

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