第199話「思い出すwithdraw」
ジェニファーとの恋を諦めかけている茂木。
それは、ジェニファーが世界的な大企業「オモテナセルフカンパニー」の社長令嬢と知り、住む世界が違うと思ったからだった。
その頃、アメリカで暮らすジェニファーに、ある心境の変化が……
ジェニファー:今日は、どこのレストランに行こうかな〜。
日本人:すみません!エクスキューズミー?えーと、「アイド・ライク・トゥ・ウィズドロウ・サム・マネー」。
ジェニファー:I'd like to withdraw some money.
「withdraw」は「引き出す」って意味だから、お金を引き出したいってことですね?
日本人:お嬢さん、日本語話せるんですね!良かった!お金、引き出したいんです。この近くにATMってありますか?
ジェニファーは親切にATMの場所を教え、さらに、おいしいステーキが食べられるレストランを案内していた。
ジェニファー:おいしいステーキが食べられるお店、近くにあって良かった〜。案内までして、私、なんだか、茂木みたい。(笑)
あ〜茂木にもあのお店、教えてあげれば良かった。
茂木(想像):ジェニファー!こんな柔らかい肉、食べた事ないよ!
ジェニファーはおいしそうにステーキを食べる茂木の姿を想像して、どこか温かい気持ちになった。と同時に……
ジェニファー:どうしたんだろう?…何で寂しい気持ちになってるんだろう??
ジェニファーは、ある想いに気付く。
ジェニファー:私…もしかして……茂木に、会いたい?