第202話「いつもと違うawkward」
アメリカからジェニファーがやってきた。
ジェニファー:茂木!コーヒー、もう一杯もらいますか??
茂木:ああ、ありがとう。
嬉しそうなジェニファーを目の前に、茂木は…
茂木:(ジェニファーを好きでいちゃいけないんだ。諦めなくちゃ。)
そう、自分に言い聞かせていた。ジェニファーは来月から副社長に就任する。自分と比べたら雲の上の存在。だから…
ジェニファー:茂木?体調悪いですか?
茂木:…そんなことないよ。全然、大丈夫。
ジェニファー:そうですか、でもずっと、You are awkward.
茂木:ん?今、何て言ったんだ?スマホンヤクで…「ユー・アー・アークワード」、どういう意味?
スマホンヤク:あなたはぎこちない
茂木:ぎこちない?…そんなことないよ。あはは。
すぐに、ジェニファーの表情も曇り始める。
そして、2人の会話は完全になくなった。その空気に耐えられなくなった茂木は……
茂木:あの。ジェニファーは、僕とはもう……会わない方がいいと思っててね。
ジェニファー:…え?
茂木:ほら、あと1週間、僕じゃなくて、節子さんとかと、日本のいろんなところを回ったりした方がいいかなーって。
ジェニファー:…茂木。うん、うん。私……そうするね。
茂木:ジェ、ジェニファー??待ってよ、ジェニファー!ジェニファー???