第190話「幸せなpostscript」
戦後生き別れとなった2人。会えなかった65年間、お互いに会いたいとずっと願っていた、2人。
恩持為節子は、四郎が入院している病院へ向かい、この日、兄の四郎とようやく再会を果たした。
節子:四郎兄さんが、自伝に私へのメッセージを書いてくれてたのを知りました。
四郎:ああ、いつか節子に読んでもらえたらと思って、あとがきに、書いたんだ。
ジェニファー:茂木、ワッツ「あとがき」?
茂木:「あとがき」は英語で何て言うんだろう?
スマホンヤクで…「あとがき」、英語で何て言うの?
スマホンヤク:「postscript」
茂木:(「あとがき」は、「ポストスクリプト」か!ああ!手紙の最後のPSは「ポストスクリプト」の略なのか!)
ジェニファー、「あとがき」は、「postscript」だよ!
ジェニファー:あとがきは「postscript」なんですね。
四郎:私があとがきに書いたのは…。
節子:「いつか節子に会う日がきっと来る。」
四郎:そうそう、「会う日がきっと来る。その時に、僕はこう聞かなければならない。“あれから、節子は幸せだったのか?”と。もし節子が幸せじゃなかったとしたら……僕の人生は、決して幸せにはならないからだ。」
節子:四郎兄ちゃん。その質問に、答えるわ。…私はあれから………ずっとずっと幸せでした。(涙)
四郎:節子、そうか。それは………良かった。