第193話「気にしていたreputation」
ジェニファーのおじいさん恩持為四郎。そして、四郎の妹、節子。2人の、65年振りの再会を見届けた茂木は、日本に帰国。この日、社長の海龍王寺大和と会うことに。
茂木:大和社長!今、戻りました!
大和:茂木君、お帰り。
茂木:無事に、ジェニファーのおじいちゃんに、妹さんを会わせることができました!
大和:良かったじゃないか。そうそう、君が企画したラジオ番組、「good reputation」だったよ!
茂木:グッド・レピュテイション?
大和:ああ、「グッド・レピュテイション」は、「大評判」って意味さ!
茂木:大評判!良かったー!
大和:ラジオ番組で流したドバイキャンペーンのCMを聞いた人が、うちのホテルに泊まってくれてね、ホテルの全体の売り上げが10%もアップしたんだ!
茂木:ええ!?10%も!!ずっと気にしてたんで、いい結果で良かったです!
大和:…だからね、ドバイキャンペーンの第二弾をやろうと思うのさ。茂木君、来週どこかで時間をくれないかい?
茂木:もちろんです!!お願いします!!
大和:…あ、もう一つ、聞いてみたいことがあって。
茂木:はい。
大和:君は、ジェニファーに振られたのに、どうしてジェニファーのためにこんなにがんばれるんだい?
茂木:それは……。何でだろう……。
急に聞かれて、茂木はすぐに答えられなかった。その日の夜になって、ようやく自分の思いに気付く。
茂木:…そうか。簡単なことだ。僕は今もジェニファーのことが好きなんだ………だから僕は、ジェニファーのために頑張れたんだ。