第197話「涙のburial」
ジェニファーのおじいさん、恩持為四郎が亡くなったという知らせを受けた茂木は、葬儀に出席するため、アメリカへと渡った。
茂木:ジェニファー…。節子さん。
ジェニファー:…茂木、来てくれてありがとう。
節子:わざわざありがとうございます。
ジェニファー:…おじいちゃんね、すごく安らかな表情で、天国に旅立ちました。
葬儀にはたくさんの人が参列していた。みんなそれぞれ、四郎に声をかけ、涙を流しながら花を添える。
ジェニファー:茂木、この後は、burialです。
茂木:(「バーリアル」?どういう意味だ? ポケット辞書で…
ああ、「バーリアル」は、「埋葬」って意味か…。)
葬儀が全て終わり、茂木はジェニファーの側に行って、声をかけた。
茂木:ジェニファー、大丈夫かい?
ジェニファー:うん。大丈夫です…。
茂木:何て声をかけたらいいか分からないけど。……僕は、ジェニファーが笑顔になるまで、日本には、帰らないよ。
ジェニファー:…嬉しいです。ありがとう。でも茂木、私より、泣いてるよ。
葬儀が終わって3日後。
茂木は笑顔でジェニファーと別れ、日本に帰国した。