* 放 送 後 記 *

【 effort 】の回

第97話「鍵はeffort」
 
ドバイで働いている茂木に、同僚のジャミレフが貸した本、「pioneer」。
その本は、50年前にやってきた“ドバイ観光の父”と言われた日本人、恩持為 四郎のことをまとめた本だった。茂木は、この本をこの日も読み進めていた。
 
茂木:いやー、「イントロダクション」、「序章」を読んだだけで、こんなに続きが楽しみになるなんて!ドバイ観光の父、恩持為 四郎さんの話、早く読もう!
 
茂木は、スマホンヤクを使って訳していった。
 
茂木:えーと、さっきから、すごいよく出て来るけど、きっとこの人のことを表す、重要な言葉なんだろうけど。なんて読むんだ?スマホンヤクに打ち込もう……この単語の発音は?
 
スマホンヤク:「effort」
 
茂木:「エフォート」って読むのか!この「エフォート」ってどういう意味?
 
スマホンヤク:「努力する」
 
茂木:「エフォート」は「努力する」って意味なのか!なるほど!恩持為 四郎は、努力をし続けた人なんだな!どんな努力なんだ?
 
1968年。恩持為 四郎は、アルバイトをしながら、お金をため、アラビア語を勉強していた。
 
四郎:油田が発見されて、僕が来た、2年前とはドバイの街もえらく変わったな。
いい街です。外国人も増えてきて、公用語は、英語になりつつある。英語も勉強しなくてはいけないけど、ドバイのことを誰よりも詳しくなりたい。
 
彼がした努力。それは、ドバイを知ること。
 
四郎:キレイな海です。ドバイの人たちは、ドバイの魅力を分かってない。僕は日本人だから、分かるんだろうか。この魅力を、伝えていきたい。
 
誰よりもドバイを愛し、誰よりも、ドバイに詳しくなった四郎は、アルバイトで溜めたお金で、ドバイ初の旅行代理店を創ったのだった。
 
茂木:え!ドバイ初の、旅行代理店……だから…ドバイ観光の父。。この本を読んでると、なんだか、自信が湧いて来るよ!どんどん読みたくなるよ!

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