第85話「遠くにいるperiod」

超高級ホテルのフロントマンとしての評価が高かった茂木は、出世することに。社長の海龍王寺大和から伝えられたのは、ドバイへの海外赴任。茂木はこの日、ドタキャン以来、全く連絡を取っていなかったジェニファーに電話をした。
　
茂木：もしもし！ジェニファー！
　
ジェニファー：Hi！茂木！お久しぶりです。どうしたの？
　
茂木：いやー、あの…伝えなくちゃいけないことがあってね。
　
ジェニファー：伝えないといけないこと…??
　
茂木：えーと、あの、僕は、海外赴任。あー、ポステッド・オーバーシーズ、することになってね。
　
ジェニファー：ポステッド・オーバーシーズ？　ウェア？
　
茂木：ウェア？どこにって意味か？それがね。中東の…ドバイに。
　
ジェニファー：ドバイ???いつ？
　
茂木：来月なんだ。急に決まってしまって。
　
ジェニファー：Oh！Is it for a long period？
　
茂木：ん？「イズ・イット・フォー・ア・ロング・ピリオド」？どういう意味だ？辞書で調べよう。えーと、「ピリオド」は、「期間」。
ってことは、「それは長い期間ですか？」ってことか！期間は言われてないな！
ジェニファー、期間、ピリオドは、言われてないから、いつまでドバイにいるかは分からないんだ。。
　
ジェニファー：Oh〜 そうなんですね…じゃあ、私、茂木をエアポートに見送りにいきます！
　
茂木：え、ジェニファー！それはすごく嬉しいよ！これで、向こうでもがんばれそうだよ。
　
ジェニファー：はい！その日は空けておきますね！
　
茂木：ありがとう、ジェニファー!!!