第61話「あいつはdisgusting」
　
この日、茂木は外国人スタッフのいるいきつけのバーにいた。恋のライバルに勝つためのアドバイスをもらいに来ていたのだった。
　
茂木：エミリー聞いてよ！前から言っていたあのイケメン男、実は海龍王寺グループの御曹司で新社長だったんだよ！
　
エミリー：ワオ！アンビリバボー！
　
茂木：しかも最悪なことに、その新社長の海龍王寺大和は、色んな女性を口説いては遊んでる、超超超超超遊び人だったんだよ！
　
エミリー：He is disgusting！
　
茂木：「ヒー イズ ディスガスティング」どういう意味だ？
スマホンヤクに聞いてみよ！「ヒー イズ ディスガスティング」ってどういう意味？
　
スマホンヤク：「彼は最低です！」
　
茂木：ディスガスティングは「胸が悪くなるような、実にいやな」って意味で、最低な男ってことか！確かにそうだ！その本当に、その男にだまされていないか嫌で、ジェニファーにそのことを伝えようと思うんだ。
　
エミリー：なんて伝える？
　
茂木：あの男は遊び人だからやめたほうがいいよって！もう遊ぶのをやめなよって、いうかな。
　
エミリー：ダメよ。
　
茂木：ダメ？
　
エミリー：それは束縛みたいなものでしょ、それ。
　
茂木：ん？そうなるの？
　
エミリー：女性は反発心が、生まれると、そっちにいきたくなるのよ。ダメって言われる恋に行きたくなる。
　
茂木：難しいな！じゃあどうしたら…
　
エミリー：余裕のふるまいよ。誰と遊んでもいいっていう態度で、自信を見せないと。
　
茂木：そうか。自信をつけるには、まず自分を好きにならないとって、前にエミリーに言われたんだった。もっと自分を好きになる努力をしてみるよ。