第53話 「満天のpacific ocean」

日本好きの外国人ジェニファーはこの日、イケメンの日本人とナイトクルージングデートをしていた。

見知らぬ男：ジェニファーどうだい、このクルーザー？ 最新鋭のクルーザーさ。

ジェニファー：室内の壁がゴールドね！ラウンジもあるし！あの上にあるのはなんですか…？

見知らぬ男：あそこは、スカイラウンジさ。プールだって付いてる。地下の部屋ではビリヤードもできる。専属のシェフだっている。夜風にあたりながら、ナイトなグルージングもいいだろ？

ジェニファー：はい！気持ちいいですね！今、どこの海なんですか？

見知らぬ男：今は太平洋の上さ！

ジェニファー：ワッツ 太平洋？

見知らぬ男：ごめんごめん「太平洋」は英語で「パシフィック オーシャン」だよ！ジェニファー。ここは「パシフィック オーシャン」の上だよ！

ジェニファー：Oh！ pacific oceanなんですね！あれ？エンジンが止まっちゃいましたけど故障ですか？

見知らぬ男：ハハハ！ジェニファー、こっちに来て横になってごらん！

ジェニファー：OK！ワオ！こんないっぱいの星…きれーいですね！

見知らぬ男：こうして満点の星空を見上げていると僕ら人間はちっぽけなんだなって思うんだ。だからさ、今を楽しく、一瞬一瞬を大事に過ごしていかなきゃって、僕は思うんだよ。ねぇジェニファーはどう思う？

ジェニファー：（寝ている）

見知らぬ男：ジェニファー…寝ちゃったか…寝たということは僕に気を許してくれた証拠、僕は寝顔を見ることができる特別な存在ってことだね。光栄だなぁ。