海龍王寺大和が社長となって初めて手がけた名古屋のホテル、「しゃちほこゴールデンホテル」のフロントマンとして働くことになった茂木。茂木がまずやったこと。それは名古屋を知ることだった。
茂木:よし!この1週間で、だいぶ名古屋のことが分かってきたぞ!
茂木は、ドバイでやっていたことと同じく、お客さんに話を聞き、お客さんが求める観光スポットをここ名古屋でも、丁寧に教えていく。
茂木:あれ? 外国人のお客さん!あの人、確か会った事ある…
外国人:ミスター茂木!Long time no see.
茂木:ん?「ロング・タイム・ノー・シー」? 何て言ったんだ?スマホンヤクで調べよう!
「ロング・タイム・ノー・シー」、ってどういう意味?
スマホンヤク:「お久しぶりです」
茂木:「ロング・タイム・ノー・シー」は「お久しぶり」か!やっぱり、そうだ!僕が東京のホテルにいた時、鎌倉観光を紹介した人だよ!
茂木が日本に戻って来たと知り、かつて茂木に接客されたお客さんが、次々と名古屋のホテルへとやって来た。そしてこの人も……
茂木:あ!ごぶさたしております!レディーギギさん!!!!!
ギギ:ヘイ!ミスター茂木!ロング・タイム・ノー・シー!
茂木:今日もすごいコスチュームですね!
茂木が勤務して、1ヶ月。これまで202位で最下位だった「しゃちほこゴールデンホテル」の、業績結果が出た。
隼人:エリザベス。総売り上げの順位だけ教えてくれ。
エリザベス:YES。総売り上げの順位は、22位です。
隼人:何?22位?
エリザベス:外国人のセレブのお客さまが、わざわざ茂木を訪ねてきているそうです。
隼人:何だって!セレブたちが!?茂木!すごいじゃないか!!