仕事中の醜態により、会長に無断出張を禁止された、社長、海龍王寺大和。大和はジェニファーに電話をかけ、いつのまにか自分の過去の話を、打ち明けていた。
小学校4年の秋、大和の母親は入院。そして、当時、母親に言われた何気ない一言を、大和は今も、ずっと覚えていた。
大和:ママが、僕が作った味噌汁をもう一度飲みたいって言われたから、「退院したら味噌汁をつくってあげる!」って約束したのさ。
ジェニファー:ワッツ約束?
大和:約束はね、「promise」だよ。
ジェニファー:Oh!約束は、「promise」なんですね!
大和:その約束から僕は毎日、味噌汁を作ることにしたのさ。だけど……(少し泣き始める)
さゆり:大和、今日は学校どうだったの?
大和(子供):今日も友達と一緒にお弁当食べたりして、すごい楽しかったよ!
大和はいじめに遭っていたが母を悲しませまいと、嘘をつき続けていた。
大和(子供):僕、ママのオムライス、早く食べたいな。僕がお味噌汁をつくって。
さゆり:うん…。大和、ちょっとそこに座って。
大和(子供):はい。
さゆり:大和、辛い時には辛いって言うのよ。それとね。もう一度言うけど、大和が辛い時に、助けてくれる人を大事にしてね。
大和(子供):…うん、もちろん!
さゆり:…大和。私、大和が心配。(泣き始める)
大和(子供):ママ?どうしたの?
さゆり:ママね、大和と離れたくない。
大和(子供):ママ?