海龍王寺グループの本社勤務となり、企画室に配属された、茂木。
これまでの経験を生かし、一見、順調に見えた茂木だが……
社員:茂木さん、もっとグループのホテル全体を引き上げるための企画を求められています。
茂木:うーん、そうだなー。
(最近、全く企画が思い浮かばない。何か言わないと。でも、出て来ない。どうしよう…。)
茂木がこれまでやってきたことは、お客さんと会話し、その要望を形にすること。現在、接客を全くしていない茂木にとって、新たなアイデアを考える事は、難しかった。
そして茂木は、その日の夜、ジェニファーを食事に誘った。
ジェニファー:めちゃくちゃ高そうなお店ですね。
茂木:任せて!今日もごちそうするから!
ジェニファー:それで、相談って何ですか?
茂木:ああ、最近、なかなか、どうしたらお客さんが来てくれるのか?企画が浮かんでこなくてね。
ジェニファー:そうなんですね。
茂木:まぁそんな話は後回しにして、ほら、このお肉、おいしそうだろう?
ジェニファー:最近ずっと思ってたんです。
茂木、This is not like you.
茂木:え?どういう意味だ?
スマホンヤクで…「ジス・イズ・ノット・ライク・ユー」、どういう意味?
スマホンヤク:「あなたらしくない」
茂木:え?
ジェニファー:少し前まで茂木は、とっても仕事に意欲を持ってた気がします。でも最近は…
茂木:(あなたらしくない…?ジェニファーも楽しそうじゃない……。なんでだ!給料も上がった!おいしそうなお肉もあるのに、なんでだよ!)