ドバイに建てられたホテル「海龍王寺パレスドバイ」のフロントマンとして働いている茂木。
ドバイを知ろうとする茂木の努力を見た同僚のジャミレフは、50年前にやってきた日本人と似ていると茂木に伝えた。その次の日、ジャミレフは茂木にある本を渡す……
茂木:あぁ、ようやく休憩だー。長かったなー。よっこらしょ。ありがたいことに今日も忙しいし。あっ、ジャミレフさん!
ジャミレフ:ミスター茂木、お疲れさま。…これどうぞ。
茂木:何ですか、この本?
ジャミレフ:前に話をした、茂木に似てるって日本人。その人のことをまとめてる本です。
茂木:あぁ、ジャミレフのおじいさんがお世話になった日本人のことですよね!本も出てるのか、すごい人なんだな……タイトルは、ピオネール…?
ジャミレフ:「pioneer」!
茂木:え?「パイオニーア」ってどういう意味だ?スマホンヤクで……
「パイオニーア」どういう意味?
スマホンヤク:「開拓者」
茂木:「パイオニーア」は「開拓者」って意味か!ってことは、この日本人は、ここドバイで何かを開拓した人なんだね?
ジャミレフ:YES!彼はドバイのpioneer。茂木がこの本読めば、いろいろヒントになると思って。だから、貸します。
茂木:え?貸してくれるんですか?ありがとうございます、ジャミレフさん!この本、読んでみます……ん?んんん?
ジャミレフ:どうしたの茂木?
茂木:(この本、全部、英語じゃないか!読めるかな?…でもスマホンヤクがあるかっ!)
ジャミレフ:茂木?
茂木:いやー、結構読み応えがありそうな本だなーと思って!あはは!でも、すごく参考になりそうだから、なんとかがんばって読んでみます!あの、ありがとうございます、ジャミレフさん!
ジャミレフ:茂木、読み終わったら是非感想、聞かせてね!
茂木:あ……はい、わ、分っかりましたー!