ジェニファーがずっと探していたおじいさんの妹、恩持為節子とようやく会えた日。
茂木:四郎さんに会うまでにこれを読んでもらえたらなと思って。
節子:わざわざ翻訳を…ありがとうございます!
節子は、その場で目を通し始める。
節子:(少しでも暇な時間ができると、僕は節子のことを思い出す…)
四郎:(おいしいご飯を食べても、夕陽を見ても思い出すのは節子のこと。僕が今がんばれてるのは、節子のおかげです。節子、ありがとう。絶対に日本に帰るよ。)
節子:…あの、続きは、家に帰ってから、読みますね。涙が。
茂木:ああ、いいです、会う前に、読んでおいてほしいと思ったんです。
節子:……(泣いている) 私は兄に捨てられたと思ってたんです。会う前に兄の気持ちが分かって良かった……茂木さん、ありがとう。
ジェニファー:茂木、ありがとう。節子さん喜んでた。
茂木:捨てられたなんてとんでもない!誤解してたみたいだから良かったよ。
ジェニファー:茂木、ワッツ誤解?
茂木:「誤解する」って英語でなんだ? スマホンヤクで…
スマホンヤク:「misunderstand」
茂木:ジェニファー!「誤解する」は、「ミスアンダースタンド」だよ!
ジェニファー:「誤解する」は「misunderstand」…そうですね。良かったです。
数日後、3人は四郎が入院しているアメリカの病院へ向かった。
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