余命1年と宣告され、入院している、海龍王寺グループの会長、海龍王寺隼人。
息子である大和は、時間を見つけ、お見舞いに来ていたが、大和には、もう一つ、ここに来る目的ができていた。
大和:この前見かけたナース、キレイな人だった。なんて名前なんだろう?今日はいるのかな?いる、いるじゃないか。あの……
ナース:あ、こんにちは。今日は、元気そうですね。
大和:おかげさまで。
ナース:ご家族の方のお見舞いですか?
大和:そうなんです。…え!?
大和は、この時、ナースの名札を見た。その瞬間…
大和:…まさか?
ナース:あの、どうかされました??
大和:あの二階堂って、もしかして……澪ちゃん?
澪:え?どこかでお会いしてますか?
大和:僕だよ!海龍王寺大和だよ!!!
澪:大和君!!!???
大和の初恋の相手、澪ちゃん。小学校2年生の時。
クリスマスパーティーに来ないまま、離ればなれになっていた澪ちゃんが、20年振りに大和の目の前にいた。
大和は会長の秘書エリザベスにこのことを伝えた。
大和:ビックリだよエリザベス!こんな偶然出会うことってあると思うかい!?
エリザベス:偶然出会うって、分かりやすく英語で言うと、どういうことですか?
大和:ああ、偶然出会う、「come across」だよ!
エリザベス:偶然出会うは、「come across」ですか。そうですね、20年振りってすごいですね。
大和:運命かもしれない…。
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