海龍王寺グループの社長、海龍王寺大和は、会長であり父親の隼人が倒れた、という知らせを受け、病院へ。そこで余命1年と、聞かされる。
隼人:大和、これから話すことを良く聞いてくれ。エリザベス、二人にしてくれないか。
エリザベス:YES……Have a heart to heart conversation with him.
大和:(「heart to heart」は、「本音で」。「conversation」は「会話」。「本音で彼と話してね」ってことか。何だろう。)
大和が海龍王寺グループの社長に就任してから、経営は、うまくいかなかった。さらに、大和のスキャンダル。
グループにとって、完全に足手まとい。大和は、自分のことをそう思っていた。
隼人:大和、お前が社長になってから、グループの売り上げは散々だ。
大和:分かってるよ、パパ…。
この会社を一代で築いた、会長の隼人がいないと、会社はつぶれる。そんな声が多かったのも大和は知っていた。
だから、大和は社長の座から降りることを考えたこともある。
隼人:大和。お前なら、この会社をつぶしてもらっても構わないと思っている。
大和:……え??
隼人:好きにやれ。お前はお前のやり方でやれ。それでいいんだ。
大和:パパ……
隼人:母さんよ。天国からずっと見ててくれてるんだろ?
大和も、ずいぶんと立派になったもんだなぁ。俺たちの、かけがえのない、自慢の息子だ。
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