千葉県、18歳、「岸本アツム」!!!
冒頭「緊張している。」と言った岸本くん。
演奏を始める前に観客の手拍子を煽った。
「難しいことは分からないので全力で行く」と言って曲へ。
手拍子に乗って緊張がほぐれていき、このステージを全力で楽しみたいという気持ちに集中しているようだ。
1曲目は「life」
ギター1本での弾き語り。
その優しい音色にマッチした、優しい歌声。
観客の体が弾んでいるのは、心が弾んでいるからだ。
その中心にあるのは「岸本アツム」の音楽。
1曲目が終わると「新木場で待っています」と一言。
間髪をいれずに2曲目の「見えない傷」へ。
1曲目とは違った表情の曲。
始まってから終わりまで、手拍子が止むことは1度もなかった。
彼は会場の手拍子までも自分の音楽にしてしまう力がある。
一人でステージに上がった彼は、会場にいる観客全員としっかりと向き合った。
彼は観客と戦ったのではなく、一緒に同じ時間を共有した仲間になった。
演奏前は優勝して100万円をとったら「温泉旅行がしたい」と言っていた岸本くん。
しかし演奏後には「100万円なんてどうでもいいから、またこの景色が見たい」と語ってくれた。
再び、素晴らしい景色を独り占めできるステージを目指す!
そんな希望に満ちた眼差しがそこにはあった。
M1.life
M2.見えない傷
TEXT by ジャンクション