今年受験生でもある佳菜子ちゃんは、
去年の未確認フェスティバルにも応募してくれていた。
SCHOOL OF LOCK!の生徒で中学生の頃から
未確認の前身となった閃光ライオットにずっと出場したいと思っていけど
勇気が出ないまま応募を躊躇っていたら、閃光ライオットが終わってしまったという。
そして去年、新たに未確認ファスティバルが始まると知ったとき、
ようやく決心がついて応募に踏み切ってくれた。
なのに去年はデモ審査落ち。
勇気を出して送った曲はみんなの前で披露することなく終わってしまった。
それから一年。
まさかのLIVEステージ。
デモ審査、ネットステージまでも通過し、今日みんなの前に立つことが出来ている。
元々、応募したきっかけは憧れのアーティスト、
小南泰葉 先生と同じステージに立ちたいから。一緒に対バンがしたいから。
いつか夢がかなうように、夢に近づけるように。
そんな思いをもって、
ギター1本、たった1人でステージへ。
「中学生の頃いじめられてて教室の隅っこで泣いていました。
でも今、沢山の人に支えられて大きな舞台に立っています。
あの時言えなかった感情をこの歌に込めました。」
聴いてください。
「カス」
衝撃的な告白から始まった。
その歌には佳菜子ちゃんのたくさんの思いが詰まっていた。
静かに聴いていた会場がいつの間にかこの曲に合わせて手拍子をする。
今日会場に来ている生徒の中には、
同じような経験をしていた子や、今もいじめに苦しんでいる子も居ると思う。
そんな子達はこの歌を聴いて何を思っただろうか。
実は私も中学生の頃に同級生にムシをされていた時期があった。
この歌を聴いて、少し思い出して苦しくなったけど、聴けて良かったと思った。
続いて2曲目「傷」
「私は優しい人になりたい。
人の痛みを分かって、一緒に分かち合えるような人になりたい。
生きている間に心に傷を沢山おう事があると思う。
でもそれもひっくるめて、それがあったからココに立てている。
ココに居る人もそうだと思う。
そんなの人達に寄り添えるような曲を作りました。」
真っ直ぐ前を見てココに居るみんなに少しでも届くように魂を込めて歌う佳菜子ちゃん。
その凛とした姿に完全に聞き入る会場は、手拍子も無く、ただただ立って、彼女の歌に耳を傾けている。
始まる前に「自分に自信が無い」と話していた佳奈子ちゃんだけど
ここまで人を惹きつける力があるじゃないか。
だって私もその一人だから。
M1.カス
M2.傷
ジェーン(^ω^)