強烈なスイッチが入った。
それはこの会場の、全員のスイッチだ。
音が鳴り出すまではもちろん、動き出すことはない。
ただし、彼らの音が、脳内に届いた瞬間から、
会場一人一人の身体に、雷鳴のごとく一瞬で電源が入って、全員が一気に暴れ出した!!
そのスイッチを押したのはもちろん……04 Limited Sazabys!!!!
1曲目「monolith」!
ステージいっぱい髪を振り乱し縦横無尽! 駆け巡り飛び跳ねて全開全力!!!!
そのパフォーマンスを受けて、
手をのばした会場全体が右に左にうねる!
その形はまるで、アメーバのように形を変え、
さらには後方ではモッシュが始まった!!
「10代の気持ちを思い出して歌います。remember!!」
引き続き、切れ切れ全力な演奏は止まらない!!
3曲目は「fiction」!! この熱い流れのまま 「踊ろうぜー!!」といって始まった4曲目は、会場はジャンプしながらごぶしを振り上げる「chicken race」!!
あれだけのパフォーマンス、GEN先生の汗がほとばしる!!
「出会いと別れの歌です」
そういって始まった5曲目は、「terminal」!!
待ってましたといわんばかりの会場は、
叫び、そして、さらに、酸欠になりそうなほどに、
会場は人と人が密集!!
そんなオーディエンスをさらにかき立て、
会場のボルテージは次の曲で、更なる急上昇!!
ラストは「swim」!!
会場が、手をあげる。
思いっきり、手を前に差し出す。
その姿に、そしてその表情に圧倒されてしまった。
人には夢中になれる瞬間がある。
いつの間にかライブに引き込まれる瞬間がある。
身体が勝手に動き出している瞬間がある。
勝手に笑顔になっている瞬間がある。
普段、笑ってるのかな?
普段、叫んではないだろうな。
そんなことを思いながら、ただ、間違いなくこの瞬間だけは、
どんな辛いことだって、不安だって、胸を締め付けるような嫌なことも、
忘れさせてくれる瞬間。
もし今君にスイッチがなくても、
全6曲を最後までとんでもない熱量で、
パフォーマンスをしてくれた彼らに、押してもらえるかもしれない。
「たくさんの音楽に出会って、救われてきました」
そう、MCでGEN先生が言った。
彼らは、音楽に救われた人たち。
そして音楽を愛してきた人たち。
だからこそ、彼らは、これほどまでにこの音楽で、
誰かのスイッチに、一瞬でなれるんだ。
演奏を終え、最後にGEN先生から、今日、演奏した8組の10代アーティストへ。
「僕たちの10代の時よりも確実にうまいんで、やり続けたら自分たちよりうまくなるので、音楽を続けてほしいです!夢を追っていきましょう」
好きなことを続けてきたからこそ、04 Limited Sazabysの今がある。
若かりし頃のあの日、ステージを見ていたGEN先生のように、
いつか君も、それぞれのステージに立つ、未来まで。
「音楽には夢があります」
M1.monolith
M2.remember&
M3.fiction
M4.chicken race
M5.Terminal
M6.swim
ダンガリー