エントリー音源確認!&エントリーアーティストに逆電も…!!
未確認LOCKS! 2019.4.30 火曜日
(カッ、カッ、カッ、チャイム……ガラガラ……)
蔦谷先生「生徒のみなさん、こんばんは!未確認LOCKS!の特別講師、音楽プロデューサーの蔦谷好位置です!」
蔦谷先生「ゴールデンウィーク真っ只中ですが、みなさんはどんな風に過ごしているんでしょうか?僕は毎日、毎日、レコーディングしています。でもね、みんなが休みの時に働いて、みんなが仕事で空いている時に休みが取れるっていうのがね、私の仕事のいいところでもあったりするんでね、そういう浮世離れしたところを楽しみながらやっています!」
蔦谷先生「そして今日は、平成最後の日ということですが…明日からは「令和」!
もう希望しかないですね!そんな「令和」を担っていくであろうアーティストたちの音源を、今日も聴いていきます!今夜の授業内容は…!」
(カッカッカッ…カッカッ…)
蔦谷先生「エントリー音源を確認!」
蔦谷先生「昨日に引き続き、新たなエントリー音源を紹介していこうと思います!
それでは早速、1組目に紹介するのは…!
北海道 3ピースバンド SULLIVAN‘s FUN CLUB!」
M DOOR / SULLIVAN‘s FUN CLUB
蔦谷先生「札幌!地元が一緒ですね!
北海道に仕事で帰ったりすると、結構「SULLIVAN‘s FUN CLUB」の名前聞くんですよ。
話題になっているんだろうね。ん〜、かっこいいですね!
まず、声がすごくいいですよね!
音もすごくいいから、ちゃんとした環境で録ってるんだなと思って。プロの音ですね!
演奏もすごくいいですね。
イントロのリフが布袋(寅泰)さんを思い出して、それもポップな感じで良かったですね!」
蔦谷先生「続いて、2組目に紹介するのは…!
大阪府 5ピースバンド Give Rhythm!」
M またね。 / Give Rhythm
蔦谷先生「タイトル通り、”また”しても、声が素晴らしい!
柔らかいんだけど、トゲもあって、すごく良い声してる!メロディーも素晴らしい!
ちょっと惜しいと思ったのは、アレンジ!
特にAメロのオブリ(※オブリガート(=メロディをより引き立たせるために、同時に演奏される別のメロディー)のギター!
やりたいことはすごく伝わるんだけど、メロディーの邪魔しちゃってるんですよ。
それは合ってるとか、間違ってるとかないんだけど、騙されたと思って違うところを試してみると、「あれ?こっちもいいじゃん!」ってとこ探せるから、1コ視野を広げて試してみるのもいいかな、なんて思いますね。」
蔦谷先生「次は、気になるアーティストがいるので、直接、電話してみましょう!
…もしもし!」
???「もしもし!」
蔦谷先生「音楽プロデューサーの蔦谷好位置です!」
???「須彪アオです!よろしくお願いします!」
蔦谷先生「音源聴きましたけど、めちゃくちゃ素晴らしいですよ!」
須彪アオ「ありがとうございます!」
蔦谷先生「本当にかっこいい!面白い感性をしてるなと思ったんですけど、ちょっと自己紹介、お願いしてもいいですか?」
須彪アオ「今、大学生で、個人的に音楽を作っています。19歳です。」
蔦谷先生「過去に、未確認にエントリーしたことがあるそうですね?」
須彪アオ「はい。2年前に1回だけ。」
蔦谷先生「その時は、どんな感じの音だったの?今とは違った?」
須彪アオ「ロックな感じでやってました。」
蔦谷先生「今みたいに、打ち込みって感じではなく?」
須彪アオ「そうですね。」
蔦谷先生「これだけ才能があったら、そん時の音も良かったんだろうけど、なんで落ちたんだろうな。誰が選んだんだろう?(笑)」
須彪アオ「いやいや…(笑)」
蔦谷先生「自分でも納得いかない音源だったんですか?」
須彪アオ「そうですね。しっくりこなかったです。」
蔦谷先生「なるほど。そして今は名古屋で、芸術系の大学に通っているということで、絵とかやってるのかな?」
須彪アオ「そうですね。あと広告のデザインとかもやってます。」
蔦谷先生「アオくんの音を聴いていると、どんどん色んな場面が変わっていくんだけど、ずーっと心奪われて「次、何が来るの!?」って思うんですよ。それって、広告デザインとかに通ずるものがあるのかな〜って思いました。」
須彪アオ「今までは、個人的に自分の好きなものを作ってたんですけど、大学入ってから、少しだけ考えが変わりました。」
蔦谷先生「それはどんな感じで変わったの?」
須彪アオ「人に評価されることが多くなったので、見られるために作るっていう意識が芽生えました。」
蔦谷先生「なるほど。またそこを経て、今度は見られることどうでもいいという時期が来るかもしれないね。やり続けてたら。」
須彪アオ「はい!」
蔦谷先生「映像も作ってるけど、全部iPadでやってるんだよね?」
須彪アオ「そうですね。」
蔦谷先生「すごい時代が来ました!曲作りは、GarageBandでやってるってことですね?」
須彪アオ「はい!」
蔦谷先生「聴いていると、すごくセンスがいいから、もちろんそのままでいいと思うんだけど、音質の手作り感というのは、上下のレンジがちょっとせまいなって思いました。音像として。
でも、今の段階でも十分、キミの才能が爆発してるから、そこは焦らずにやっていっていいと思うね。
僕には全く思いつかない発想だし、すごくいいと思います!」
須彪アオ「ありがとうございます!」
蔦谷先生「僕は是非、ファイナルの舞台で実際にお目にかかりたいなと思ってますけど。」
須彪アオ「是非お願いします!」
蔦谷先生「エントリー締め切り後、公平に審査するので、結果をしばらく待っててください!」
須彪アオ「はい!」
蔦谷先生「じゃ、またね〜!」
須彪アオ「ありがとうございました!」
M 風雨 / 須彪アオ
蔦谷先生「というわけで、今夜の授業はここまでです。
去年の「諭吉佳作/men」とかもそうなんだけど、音は、プロの音と比べたら、そこまで良くなくても、才能がめちゃくちゃ詰まってるんですよ。
今のアオくんもiPadひとつでこれだけ面白い音楽が作れているんです。
みんなもきっと今、中学生、高校生、大学生という多感な時期は、自分の脳内に、ものすごい世界が広がっていると思うんですよ。
本当はこういう音を自分で鳴らしたいなと思ってても、やり方がわからない。
でもそのキッカケなんて、携帯ひとつでできるので、作ることを恐れずに、どんどん作って、自分の中に広がる宇宙をどんどん爆発させて、世の中にない、自分だけのものを作り上げて下さい!
さぁ明日は、生徒のみんなから届いた、未確認フェスや音楽への質問に答えていこうと思います!
明日も必ず授業に出席するように!」
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