4月が来るのが嫌だ。怖い。
生放送教室 2015.3.26 木曜日
『 どこまでも行ってこい 』
明日から会社の寮に入るために、福岡にいきます。
僕は、今日SCHOOL OF LOCK!を卒業します。
最初に聞いたのは中学生の時。
なんかうるさいラジオだなって思ってたけど、気がついたらそれが癖になっていました。
部活が忙しくて聞けない時もあったけど、僕の学生生活を思い返してみると、つらかった時も、楽しかった時も、いつもSCHOOL OF LOCK!がいてくれました。
僕には、今夢があります。
僕の夢は、ミュージシャンとかじゃないから、先生になってこの学校に帰ってくることはできないけど、いつかまた笑って帰ってこれるように頑張りたいと思います。
まるぼー男
男/18/鹿児島県
男/18/鹿児島県
とーやま校長「まるぼー男、お疲れ様。引越しの準備とか、友達や家族へのあいさつは終わったのかな。ずっと聴いていてくれたんだね。まるぼー男がいてくれたから俺もあしざわ教頭も、先代の校長・教頭達も“校長”“教頭”でいることができたんだ。ありがとう。よく頑張った。夢があるんでしょ! ミュージシャンの講師の方が来校することはよくあるけど、役者さんや漫画家さんも来てくれたり、宇宙飛行士の星出さんだって来てくれたんだから、可能性は全然あるよ! お前が何かでっかいことを成し遂げて持って帰ってきてくれていいんだから」
あしざわ教頭「誰かが偉いとか関係ないから、全部仕事は平等ですから」
とーやま校長「うん。また1、2年後でいいから“今はどんなヤツがいるのかな”“どんな後輩達が今何を思ってるんだろう”って感じたら聴いてくれたらいい」
あしざわ教頭「うん」
とーやま校長「でも別れの言葉を言わせてもらおう。SCHOOL OF LOCK!の“別れの言葉”は“さよなら”じゃない。ずっと俺達はここにいるし、お前の背中をどこまでも、どこまでも見てるから。俺は遠くに行ってくれた方が嬉しいよ。どこまでも行ってこい!!」
♪ サリンジャー(Last Live@渋谷 CLUB QUATTRO) / The SALOVERS
とーやま校長「今からちょうど24時間前くらいかな。7年間の活動に無期限休止を告げたThe SALOVERS。この前も生放送教室に遊びに来てくれたけど、カッコイイね!! ドキドキする!!」
あしざわ教頭「カッコイイって言葉がピッタリだよ!」
とーやま校長「俺も今日の8時ごろまでThe SALOVERSの打ち上げに参加させてもらって、ボーカルのフルくんとドラムの雄太とマネージャーさんと一緒にいたんだけど、最後は“The SALOVERSありがとう!”って、みんなで笑顔で別々の道へ行くっていう事をしてきた! この春、SCHOOL OF LOCK!を卒業する生徒に対しても笑顔で“おめでとう、行ってこい!”って言う。何故なら、また会うときに笑っていたいから。気をつけてね!! いってらっしゃい!」
今日は3月26日。
3月もあと6日で終了。
あしざわ教頭「まだ寒い日が続いてますけど、東京では桜が咲きはじめてますよね」
今日は大阪でも桜の開花宣言が出たけど、みんなの場所はどうかな?
とーやま校長「そして、4月からは、新しい生活がはじまります」
新しい学校。
新しいクラス。
新しい環境。
学校掲示板にも4月からはじまる新生活に向けて決意の書き込みがたくさん届いてます。
とーやま校長「さっき書き込み読んだ、まるぼー男もだけど、みんな頼もしいね……! でも、正直、そんな風には思えない奴もいると思う」
あしざわ教頭「僕も、浪人が決まった時の春がそうでしたね。春って、街全体がちょっと浮かれた雰囲気になるじゃないですか。その生ぬるい空気が強くなるほど、自分はそっちにいけないんだって実感させられるというか。」
本日の生放送教室では
「4月が来るのが嫌だ。怖い。」
そんな生徒と話をしていきたい。
ひとりじゃ抱えきれない不安。
新学期を前に、解決しなきゃいけない事。
漠然としたままでもいいから教えてください。
とーやま校長「“みんな前向いてるのに、ひとりだけ後ろ向きでごめんなさい”とか、“自分の悩みなんて大したことないし”とか。色んな事を考えて、書き込むボタンが押せないヤツいるよな。その下書きに保存してある、誰にも言えなかった事をよかったら聞かせてほしい」
学校掲示板でも、メールでもキミが今思ってる事を教えてほしい。
■ 4月が怖い
2年生の時は全く教室にいけなかった。けど学校側の配慮でなんとか進級はできました。でも3年生になったら教室に行かないといけないんです…2年生のはじめにクラス替えがあったのでクラスの人の顔も名前も知らないしなにが嫌なのか自分でもよくわからないけどすごく怖い。
アサコアラ
女/17/長野県
2015/03/26 19:50
女/17/長野県
2015/03/26 19:50
アサコアラ 長野県 17歳 女 高校2年生
とーやま校長「アサコアラ、書きこみを読んだけど、今年度、高校2年生の1年間まったく行けてなかったんだよね」
アサコアラ「はい、行けなかったです」
とーやま校長「話せる範囲で良いから、どういう事があったか聞いてもいいかな?」
アサコアラ「高校一年生で環境の変化についていけなくて、学校に行けなってしまったんです。それで一回転校して学校も変えたんです。それで休み休みですけど通って、進級ができたんですけど、2年生の時はクラス替えがあって、それでまた行けなくなっちゃって…」
とーやま校長「1年生の時に頑張って積み上げてきたけど、2年生になって、元に戻っちゃったって思ったんだね」
アサコアラ「はい」
2年生の間はずっと別室登校をしていたというRN アサコアラ。
先生達が配慮してくれて進級をさせてくれたそう。
アサコアラ「それで“3年生になったら教室に行く”っていう約束で、進級させてもらってので、4月から行かなきゃいけないんですけど3年生はクラス替えが無いので、それまでのクラスの輪に入れるのかなって…。クラスの人の顔も知らないので」
とーやま校長「誰も知らないの?」
アサコアラ「1人だけ、LINEで会話してる子がいるんですけど…」
とーやま校長「どんな会話をしてるの?」
アサコアラ「“今日、○○があった”とかですね」
RN アサコアラの高校は4月3日から新学期が始まるそう。
とーやま校長「そっか。“自分でも理由がわからない”って書きこみをしてくれてるじゃん。わからないなりに考えてみた?」
アサコアラ「はい、具合が悪くなって学校に行けない事が多かったので、友達を作っても距離ができてしまうんじゃないかって思ってしまって。30人いる教室の中で生きていけるのかなって…」
「自分の事を誰かが何か言ってるんじゃないか?」「会話でこう言ったら、どんな返事が来るんだろう?」と色々考えてしまう…。
とーやま校長「アサコアラはすごくすごく先の事を考えちゃうんだな。学校に行く事があんまり楽しいイメージが湧いてこないのか」
とーやま校長「俺、今日ムカつく事があってそこでケンカしたの」
アサコアラ「ええ!?」
とーやま校長「そこでお互い言いたい事を言って、“よし! これで終わりにしよう!”って言って、その場では終わりにした。でもどうしてもその事を考えちゃうのさ。終わりにしたんだけど、気を抜いたら浮かんできちゃって…」
考えないようにしようと思っても、逆にその事が浮かんでくるという、とーやま校長。
とーやま校長「人間はそういうふうにできてるのかな。気を抜いたら悪い方向に考えてしまうって思った。それでここでどうしょうと思った。26回くらいやめようと思ったけど浮かんできて…」
あしざわ教頭「わかります」
とーやま校長「それで一度、好きな事を考えてみようと、没頭しようと思った。負の事を考えないって事自体が負のループにハマってしまっていて。でも好きな事を考えながら音楽を聴いていたら忘れられた。心が自然と好きな事の方にいたんだ」
RN アサコアラにも何か好きな事はあるか聞いてみると…。
アサコアラ「バスケが好きです」
とーやま校長「部活をやってる?」
アサコアラ「もうやめちゃったんですけど…」
とーやま校長「バスケは1人じゃできないけど、テレビとか観たりしてるの?」
アサコアラ「でも、昨日、一昨日近くにバスケットボールのコートがあって、そこで1人で2時間くらいシュートを打ってました…(笑)」
とーやま校長「そういう時間だと思うんだ。負の流れがあった時に、抜けだそうとする自分がいる。その力がちゃんとアサコアラにはあるんだ。バスケットを2時間できるんだから」
アサコアラ「はい…」
とーやま校長「ちゃんと楽しい事が見つけれるから安心したよ。ここからは学校に行く気持ちに、バスケをやってる気持ちを少しずつ入れて行く事が学校に行ける手掛かりだと思う」
あしざわ教頭「アサコアラは学校に行きたいんだよね。そういう気持ちがあるなら…好きな事が無かったらどんどんふさぎこんでしまうから。俺はアサコアラと話していて学校に行けない子だとは全然思えないのよ」
アサコアラ「そうですか…!?」
あしざわ教頭「声も明るいし、元気だし、なんでだろうって思った。俺も高校生の時は自意識過剰で、どこか周りを信用してなくて、どうせ自分の事をバカにしてるんだろうなって思ってた。アサコアラの想像しちゃうのはすごくわかるんだけど。行きたいって気持ちがあるなら行くべきだ。これからもたくさんの人がいる中で進んで行かなきゃいけないって時もあるから」
とーやま校長「まあね」
あしざわ教頭「自分が好きなモノが答えになるかわからないけど、自分が好きな自分というか、アサコアラは自分が嫌いになっていると思う」
アサコアラ「イヤです。すごいイヤです」
あしざわ教頭「誰よりも自分が嫌いだって思ってるんだよね。それを変えるためには好きな自分を作らなきゃいけないんだけど、それを作ってくれるのは他人でもあるんだ。それを周りの人達に作ってもらうためには自分の心を見せないといけないからツライと思うけど」
とーやま校長「これね…ホントにここなんだよ。バスケが好きなアサコアラが見たいヤツだって30人の中にいるんだよ。一気に30人と仲良くなんて難しいけど…。一度、学校掲示板に他の生徒の声が書かれているから見てほしい。それからまた話そう」
アサコアラ「わかりました…!」
そして、本日のサカナLOCKS!は「サカナクション、初期3作品のアナログ盤」!!
昨日リリースされたばかりのサカナクション先生の初期3作品『GO TO THE FUTURE』『NIGHT FISHING』『シンシロ』のアナログ盤を聴きながら“アナログ盤”について授業を行ったぞ!!
生放送教室にもサカナクション先生のアナログ盤が届けられ、とーやま校長、あしざわ教頭も実際に触れながらサカナクション先生の講義を聴いていました!!
本日のサカナLOCKS!の授業内容は[ コチラ ]!!
それでは「4月が来るのが嫌だ。怖い。」の授業後半。
RN アサコアラにもう一度電話を繋ぎます。
とーやま校長「アサコアラ、掲示板にはどんな事が書いてあったとか、どんな事を思ったとか聞かせてほしいんだけど」
アサコアラ「私の事を聞いてくれて、こんなにたくさん書き込みをしてくれて、“ホントに自分が1人じゃないだ”って思って。“ありがとう”って思いました。自分と同じ境遇だったけど、それを乗り越えている人もいて…そういう人達の言葉を参考にしていこうと思いました」
とーやま校長「マジで!? 俺も読んでいて、中には“クラスにアサコアラみたい子がいて、その子が来るのをずっと待ってました”って生徒もいたよね」
アサコアラ「はい」
とーやま校長「みんな気持ちを届けてくれてさ……もしもし!」
埼玉のぷーさん「もしもし!」
埼玉のぷーさん 埼玉県 18歳 女 高校3年生
アサコアラ「あっ…!」
とーやま校長「アサコアラ、どうした?」
アサコアラ「掲示板で見ました…!」
とーやま校長「ぷーさんはアサコアラの1年先輩か」
埼玉のぷーさん「そうです」
RN ぷーさんもRN アサコアラと同じ境遇だったと書き込みをくれました。
とーやま校長「アサコアラに今何か伝えてほしいんだけどいいかな?」
埼玉のぷーさん「私の場合は人間関係に悩んで、長い間学校を休んでしまったんですけど、先生の協力もあって無事に行けるようになりました。高校の卒業式も出れて…、上手くまとめられないんですけど、一歩ずつで良いと思います。私も怖かったんですけど、最初はホームルームに出て」
とーやま校長「休んでから最初の登校の朝はどうだった?」
埼玉のぷーさん「すごく怖かったです。でもその時は先生が“行ってこい”って無理やりですけど」
最初は課題を出すために学校に通い、そこから先生と一緒に教室に入るまでになったそう。
埼玉のぷーさん「教室の前まで先生が付いていてくれて、そこから教室に入りました」
とーやま校長「最初教室に入った時はどうだった?」
埼玉のぷーさん「なんか…思ったよりも大丈夫でした。1人だけ私も連絡を取っていた友達がいたので、その友達が“待ってたよ!”って言ってくれました」
とーやま校長「うん! そこから学校に行けるようになったんだな、おめでとう!」
あしざわ教頭「おめでとう!」
とーやま校長「アサコアラもさ、連絡を取っている友達には相談できるの?」
アサコアラ「いえ、冗談ぽくしか言えないんですよ。なので深くは言えてないです」
とーやま校長「ぷーさん、俺はその子はアサコアラの友達だから、アサコアラの気持ちをしっかりと伝えてほしいんだけど…」
埼玉のぷーさん「まったく同じ事を思いました。私も思い切って言ったんです。学校に行く前に。今まで冗談っぽくしか言えなかったんですけど、“こういう事があって辛い”って言ったら、思っていたよりも本気で受け止めてくれました。ちゃんと言ったから協力してくれたんだと思います」
とーやま校長「うん!! ぷーさんがちゃんと言ったから相手も向き合ってくれて、さらなる援護をしてくれたんだと思う。アサコアラ、まずは友達に言ってみよう」
アサコアラ「はい…!」
あしざわ教頭「うん。誰にも気を遣わなくていいと思うんだよな。今、アサコアラは俺らと話してる時は普通なの?」
アサコアラ「あ、普通です」
あしざわ教頭「そのままで良いと思う。俺も人に好かれようと思って、無理して笑っていた時もあって」
アサコアラ「わかります」
あしざわ教頭「でも心には何も無いから共有できなくて。そんな自分が嫌になって負のスパイラルになったんだけど。その友達にさ、自分の思っている事を正直に話していいよ」
とーやま校長「頼っていいよ…!! 友達なんだから」
アサコアラ「頼ります…!」
あしざわ教頭「そうしたら相手も嬉しいだろうし。俺も相手がウソつかれてたらイヤだし、逆に思っていた事を言ってくれたら嬉しい」
とーやま校長「まずは友達に相談してちょっとずつ助けてもらって、ちょっとずつでいいよな、ぷーさん?」
埼玉のぷーさん「はい」
とーやま校長「“まず一日のこの時間だけ行ってみよう”って始めよう。そうしたら“こんな感じなのか”って思う事もあるだろし。そこから少しずつ増やしていけば一年間楽しめると思う」
アサコアラ「はい!!」
あしざわ教頭「みんなと仲良くならなくていいからね。誰にでも良い顔しなくてもいいし、気の合う思った事が言える仲間がいたら最高じゃないか」
とーやま校長「俺達も、ぷーさんも、全国の生徒がいるんだからさ」
アサコアラ「ありがとうございます…!」
とーやま校長「ドキドキすると思うけど行ってこい!」
アサコアラ「行ってきます!」
とーやま校長「ぷーさんも頑張ったな、4月からは?」
埼玉のぷーさん「就職します…!」
とーやま校長「じゃあいっぱい働いて、お金を稼いで、美味しい物を食べろ!! 行ってらっしゃい!!」
埼玉のぷーさん「行ってきます!!」
『 不安だったら、不安だと言おう 』
今、不安だったら、不安だという事を人にちゃんと伝える。
そしたら、必ずキミの不安を受け止めて、わかろうとしてくれて、一緒に持ってくれる人がいる。
“その不安を打ち消してやろう”って人がいる。
まずは、それが大事だと思いました。
とーやま校長「みんな不安なわけだから、それはワガママでもなんでもない。ごく自然な事だから伝えていってほしい」
あしざわ教頭「頭の中は居心地がいいからね。実際に何かをするのが一番大変だけど、それをしないと頭も良くならないしね」
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【FAXイラスト】
RN ふらうわためん
RN 赤秋
RN ふらうわためん
RN 赤秋
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【逆電リスナー】
アサコアラ 長野県 17歳 女
埼玉のぷーさん 埼玉県 18歳 女
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【オンエアリスト】
22:05 サリンジャー(Last Live@渋谷 CLUB QUATTRO) / The SALOVERS
22:25 ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン / シンディ・ローパー
23:18 三日月サンセット / サカナクション
23:24 インナーワールド / サカナクション
23:46 濡れない雨 / 中納良恵
23:51 友へ / 高橋優
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いきなり全部をやろうとする必要はなし!
少しずつで良し!
校長のとーやま
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想像で先回りし過ぎる前に飛び込んでみよう。
あしざわ教頭
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