茂木:家具も売った。絵も売った。そして、家は差し押さえられた。今日は、これを売って、生活費にあてるか。高級ブランドの掃除機。
お金が無い茂木は、この日も、リサイクルショップにいた。
女性店員:ありがとうございます。買い取り額は110円です。
茂木:ぶふぉ!ひゃ、110円!?だって、このセレブ掃除機、定価は120万円だよ。
女性店員:この掃除機は人気の色じゃないんで、買い取り額はこの程度になってしまうんですよね。
茂木:110円じゃ何も買えないよ。120万円が110円か…。
国産初の電気掃除機は、1931年に発売された。当時の値段1台110円で超高級品だったという。
その値段を現在のお金に換算すると!なんと!およそ120万円!!
茂木:これを食べるなんて……いつぶりかなー。
茂木は、掃除機を売ったお金、110円で、カップラーメンを買っていた。
茂木:はぁ、これじゃあ、満腹にはならないよ。かといって、もう売るものがなくなってしまった。…働くか。…働かないと、もう…。…明日、アルバイトを探しに行こう。でも大変そうだな。いや、お金ないんだし。