茂木:サラ、話って何?
サラ:茂木、私、「セレブ総選挙」に出るための立候補代が欲しいの!
茂木:え? それって昨日言ってたセレブのナンバーワンを決める選挙のこと? 立候補代がいるの!? それっていくらかかるの?
サラ:それがね…1億3000万円よ!
茂木:1億3000万円!? 結構な値段じゃないか!
サラ:あの「セレブ総選挙」よ!? 当たり前じゃない!
茂木:当たり前なのか……そういえば1億3000万円といったら…
サラ:いったら何?
米沢藩の九代目藩主、上杉鷹山(うえすぎ・ようざん)が、藩の財政を立て直すために、狙いを定めたのは、参勤交代で発生した江戸での莫大な生活費だった。
その生活費を現在のお金に換算すると、およそ1億5000万円!そのうち、上杉鷹山が削りに削った生活費は、なんと!およそ1億3000万円!!
茂木:つまり、1億5000万円の生活費をたったの2000万円にしたんだよ。
サラ:「なせば成る なさねば成らぬ何事も」
茂木:サラ! 突然どうしたんだい???
サラ:茂木、私、この上杉鷹山の名言のように、「セレブ総選挙」に立候補して、ことをなしたい、ナンバーワンになりたいの。だから…
茂木:ナンバーワンになったら、僕があげたお金全額返すってサラ、言ってたしな…。分かったよ! はい! 1億3000万円!
サラ:茂木! ありがとう! よし、立候補するぞ。
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