ゲンキンな歴史

ゲンキンな歴史 2015.7.16 木曜日

はからずも、大金を手にしてしまった、男・茂木に、「とんでもない美女たち」が群がり始めた。今夜は、セレブが集うラウンジで、美女と待ち合わせ。
 
 
茂木:最近、やけにめぐみちゃんのことばかり考えちゃってるな。まさか……。あっ! サラ! 話ってなんだい??
 
サラ:…茂木、実は、私、リアル・シレバニアファミリーをつくりたいの。だから茂木…650万円頂戴。
 
茂木:650万円!!?? え? シル? シレ? シルバニアファミリーだよね? あのシルバニアファミリーを、リアルにつくりたいってどういうこと?
 
サラ:だから幸せな世界に行きたいなって思って!
 
茂木:意味が分からないからお金なんてあげられないよ!!
 
サラ:どうして!?
 
茂木:サラ、いいかい!? 650万円という大金はね、昔、石見銀山で…
 
サラ:石見銀山!? 世界遺産じゃない!
 
茂木:先に言うなよ!
 

世界遺産にも登録されている、島根県にある石見銀山(いわみぎんざん)。
江戸時代、石見銀山の銀の産出量は、世界で掘り出される銀の3分の1を占めていたという。その量は年間38トン。
1日で発掘される銀の価値を現在のお金に換算すると!なんと!……およそ650万円!!



茂木:…石見銀山でも、一日で発掘できる銀の量が650万円分だったんだ! だから、サラ! 簡単には、あげられないよ!
 
サラ:茂木、人は、「相手を知れば知るほど家族に近づく」と思うの。
 
茂木:サラは何を言ってるんだ!?
 
サラ:シレバニアファミリー。
 
茂木:もしかして、シレバニアファミリー、知れば近ずく家族ってこと? サラ、こじつけすぎだよ! 650万円はあげられないよ。
 
サラ:…え、あ………嘘。

初めて私は茂木からお金をもらえなかった。
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