茂木:どうしたんだい、サラ?
サラ:…茂木。私ね、俳句の教室に通いたいと思って。だから茂木、年間授業料の…2億7千万円頂戴♡
茂木:ぼ、ぼ、ぼえーーーーー! 2億7千万円!!?? 俳句の教室で2億7千万円!? ありえない! あげないよ!
サラ:どうしてよ!?
茂木:サラ、いいかい!? 2億7千万円という大金はね、平城京の……
サラ:せんとくんの話!?
茂木:違うよ!! もっと昔の話!
奈良時代。都(みやこ)である平城京に勤める役人には、30もの序列があった。
その序列の中での、最高位は、「正一位(しょういちい)」。その年収を、現在のお金に換算すると!なんと!およそ2億7千万円!!
茂木:…平城京のトップの役人じゃああるまいし2億7000万円はあげられないよ!
サラ:茂木は習い事してないよね?
茂木:ん? まぁ、してないけど。なんで?
サラ:なんとなく。茂木は平常心が魅力だけど、習い事で鍛えたの?
茂木:サラに、褒められたぞ?
サラ:なんとなく 平常心で 習い事。なんとなく 平常心で 習い事。
茂木:サラ! 何言ってるんだ。も、もしかして…「なんと」「へいじょう」「なら」? 710年、今の奈良県に、平城京に移したことを言いたいのか!?
サラ:なんとなく 平常心で 習い事。
茂木:すばらしい5 7 5じゃないか! サラ! 立派な俳諧師になるんだよ! はい! 2億7千万円!
サラ:茂木、ありがとう〜! 大好き! 茂木の金 いつのまにやら サラの金♪
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