茂木:サラ、話って何だい?
サラ:茂木、私ね、かき氷を食べたいから…60万円頂戴
茂木:ぶはーー! かき氷で60万円!? そのかき氷、金粉でも入ってるのかい!? あげない! あげないよ!
サラ:どうして?!
茂木:いいかい!? 60万円という大金はね、江戸時代に……
サラ:よっ! 茂木十八番!
茂木:ふざけないで聞いて!
冷蔵庫も冷凍庫も無い江戸時代、氷は非常に貴重なものだった。その頃、氷はアメリカから、蒸気船で約6ヶ月かかって、輸入されていた。
運ばれて来る間に溶けていき、大きさはビールケース程度になったという。その氷の値段を現在のお金に換算すると、なんと!およそ60万円!!
茂木:…江戸時代の氷じゃあるまいし、カキ氷のために60万円はあげないよ!
サラ:茂木、あなたの心はいつも氷のように冷たいわね、そんなあなたに私もこおりごおりよ!
茂木:こおりごおり…懲り懲り…浅い! いつもよりとんちが浅いよサラ!
サラ:…茂木、60万円いっぺんにもらおうとは思わない。まずは、頭金、頭金を頂戴!
茂木:頭金? 頭キーン…頭がキーン?? カ、カキ氷じゃないか! うまい! サラ! そのとんちを待ってたんだよ!
茂木:サラ! 分割じゃなくて、一括で払うよ! 美味しいカキ氷を食べるんだよ! はい! 60万円!
サラ:茂木! ありがとう! …ふー。危なかった
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