茂木:サラ、話ってなんだい??
サラ:茂木、私ね、新しい着物の帯が欲しいな、なんて思って。だから茂木…80万円頂戴?
茂木:80万円!!??着物の帯に80万円なんて!そんな大金、あげないよ!!
サラ:どうして!?
茂木:君!いいかい!? 80万円という大金はね、その昔、東福門院和子(とうふくもんいん・まさこ)が……
サラ:東福門院和子!?!?また昔の話!?
茂木:いいから聞いて!
江戸幕府2代目将軍、徳川秀忠の娘。東福門院和子。徳川家は、その権威を確固たるものにしようと、朝廷に和子を嫁がせ、朝廷と幕府の橋渡しとなった人物である。
72才で亡くなった彼女は、その半年前から、着物や装飾品に至るまで340点もの商品を買ったとされている。
東福門院和子が1日で使った衣装代を現在のお金に換算すると!なんと!およそ80万円!!
茂木:……幕府と朝廷の橋渡しになった彼女だからこそ、これだけ使えたんだ。サラ、80万円はあげられないよ!
サラ:茂木よ!着物くらい「よいではないか」
茂木:サラ急にどうしたんだい!?
サラ:「よいではないか」「よいではないか」「よいではないか」
茂木:あ〜〜れ〜〜?〜!回る〜〜〜どうぞ、80万円〜〜!
サラ:茂木!ありがとう!大好き?!
茂木:…ん!?あれ?サラは!?まぁよいか!?
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