茂木:サラ!もしかして、今着ているその黒いドレス、フランスでつくったドレスかい?
サラ:そうなの、茂木、ありがとね。でね、私、これから家に帰りたいんだけど、今雨が降ってるみたいで、だから傘代で…3000円頂戴!
茂木:3000円!!?? サラにしては安いけど、どうしたんだろ……??
サラ:茂木、どう!?
茂木:えーと、傘だったら僕のを貸すよ!
サラ:いやよ!だって……
茂木:だってじゃないよ!江戸時代に、傘はね……
サラ:何よ!
江戸時代の和傘は現在の価値に換算して1本1万円を超えるものもあり、なかなか庶民には普及しなかった。
傘が一般的になったのは、安い傘が出始めてからのことで、その安い傘の値段を現在の金額に換算すると、なんと!およそ3000円!!
茂木:…でも今は500円で傘が買える時代なんだ。今、3000円あったら、結構いい傘が買えるよ!
サラ:茂木。このドレスを濡らしたくないの。雨一粒も。絶対に濡らさないための、傘代が欲しい。
茂木:でもサラ!…絶対に濡れない傘なんてそんなのないよ。
サラ:茂木。あるの。だから3000円頂戴?
茂木:…ドレスを大事にする濡らしたくないってことだよね。
分かったよ!サラ!これで濡れないように帰るんだよ!はい?3000円!
サラ:茂木、ありがとう?大好き!私にとっての“傘はタクシー”なのよね?♪
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