ゲンキンな歴史 2015.5.27 水曜日

はからずも大金を手にした、男・茂木に、「美女たち」が群がり始めた。今夜もセレブが集うラウンジで、美女と待ち合わせ。
　
　
茂木：サラ、話ってなんだい??
　
サラ：…茂木、私、辞書を集めてて、だから茂木…360万円頂戴！
　
茂木：360万円!!??辞書を集めるって、そんなマニアックすぎるよ！それに何でそんな大金をあげないといけないのさ！
　
サラ：何でも!
　
茂木：サラ！いいかい!?
360万円というお金はね、その昔、勝海舟が……
　
サラ：また、昔の話!?
　
茂木：当たり前だよ!!
　

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勝海舟。
彼は、20代の頃、当時、貴重だったオランダ語の辞書、「ヅーフハルマ」を1年かけて手書きで書き写し、それを売ったという。
その値段を現在のお金に換算すると、およそ360万円!!!
　

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茂木：手書きの辞書じゃあるまいし。辞書を集めるのに360万円なんてあげられないよ！
　
サラ：わかったわ。茂木、私もオランダ語の辞書を書き写す。だから、茂木！360万円頂戴！
　
茂木：え!?電子辞書買えばいいじゃないか……
　
サラ：私、右手と左手で同時に書いて3ヶ月で書き写すわ！だから、茂木！360万円頂戴！
　
茂木：…え!?勝海舟よりも早く書き上げるだって!?
サラ、気持ちはよく分かったよ！はい！360万円！
　
サラ：茂木、ありがとう〜！大好き！じゃあ、このお金でオランダに辞書買いに行っちゃおうかな！