今夜も、セレブが集うラウンジで、美女と待ち合わせ。
茂木:サラ、話ってなんだい?…っていうかこの子供は誰?
サラ:私の、姪の、アゲハ!ほら、アゲハ!
アゲハ:おじさん!1200円頂戴!
茂木:1200円!!??サラに、比べたら…いやいや、ダメだ!アゲハちゃん、1200円、あげられないよ。
アゲハ:どうして!?
茂木:いいかい!?
1200円というお金はね、昔、松尾芭蕉がね……
サラ:出た!歴史の話をしても子供には分からないから!
茂木:いいからサラも聞いて!
時は江戸時代。「おくの細道」で有名な俳諧師、松尾芭蕉は、旅費を稼ぐために、俳句の添削を行っていたという。値段は1句、およそ1200円。
つまり!1200円とは……
あの松尾芭蕉が俳句の添削をしてくれる代金だったのだ!!!
茂木:…だからね、アゲハちゃん、1200円は簡単にはあげられないよ!
サラ:茂木。アゲハは、俳句が得意なのよ。
アゲハ:「おじさんは とっても歴史 詳しいよ」
茂木:…え!?完璧な俳句じゃないか!こんな小さい子が!アゲハちゃん!大切に使ってね!はい!1200円!
アゲハ:おじさんありがとう!
サラ:さ、アゲハ、帰るわよ!
茂木:ちょっと優しくしたら、すごい機嫌が良くなって、ホント、ゲンキンな女たちだな♪
また明日!
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