茂木:サラは、お金をくれなかったし、プレゼントなんてあげる気は……。でも、サラとつながっていたいから、誕生日プレゼントはあげとこうかな。
茂木は、サラに誕生日プレゼントを渡すことを決めた。ただし、お金はかけずに。
茂木:サラ、誕生日おめでとう。
サラ:ありがとう!
茂木:これ。プレゼント。
サラ:え?いらないわよ、お金もないのに…
茂木:昔は2億円くらいのプレゼントあげたっけね…
初代、内閣総理大臣の伊藤博文。彼の内閣時代の給料は、現在の内閣総理大臣の5倍近くもらっていたという。
その値段を現在のお金に換算すると!なんと!およそ2億円!!
茂木:いいから受け取ってよ!
サラ:じゃあ開けるね。…え?私の絵。これ茂木が描いてくれたの?
茂木:お金はないけど、時間はあったから、こんな物しか。
サラ:嬉しい。こんなに嬉しいプレゼント、初めて。
茂木:え?全然お金かかってないのに…
茂木は、プレゼントに、お金をかけないと喜んでもらえないと思っていた。しかし、目の前のサラは泣いて喜んでいる。
サラ:本当に、嬉しい。茂木、ありがとう。
この時、茂木の心の中で何かが、動いた。
茂木:サラ、喜んでもらえて、僕も、嬉しいよ…
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