茂木:家具も売った。絵も売った。そして、家は差し押さえられた。残った電化製品を売って、なんとかしのいでいかないと。今日は、これを売るか。高級ブランドの、電気シェーバー。
お金が無くなってしまった茂木は、この日、リサイクルショップにいた。
女性店員:ありがとうございます。買い取り額は8000円です。
茂木:8000円!?だって、このセレブ電気シェーバー、定価は、20万円だよ。
女性店員:旧型なんで、8000円です。
茂木:旧型って……8000円か。まぁ、これで、1週間は生きられるか……。
1949年に発売された『電気髭剃り機』、当時の値段は8000円で、かなり高価だったという。
これを現在のお金に換算すると!なんと!およそ20万円!!
茂木:すごく混んでるなここ。人気のあるお店なのかなぁ。
茂木は、夜ご飯の食材を買いに、1人、激安スーパーに来ていた。
女性店員:タイムセール!タイムセールだよ!豚肉が今の時間、激安ボンバーだよ!ほら!お兄さん!どう!?
茂木:タイムセール。人が集まってきた。今買えば安いってことか!買います!買います!豚肉〜〜!
女性店員:ほらほら、豚肉持ってきなー!
茂木:結局、豚肉ともやしと、キャベツを買った。自炊するなんて、久しぶりだなぁ。野菜炒め、つくれるかな。
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