今夜の授業を職員のジェーンが振り返り!
今夜は、わが校の"社会の講師"
クリープハイプ 先生が登場!!!
授業テーマは『
夜の考えごと 』!!
「好きな人は今何をしてるんだろう?」「あの時なんで出来なかったんだろう」「明日も学校行くの嫌だな、、」など!お昼にはそんなことないのに夜になると頭の中に出てくる、今日はそんな『夜になると湧き出てくる考えごと』について生徒に話を聞かせてもらっていきました。
1人目に電話をした RN:
レンガのペンギン が、夜になると考えてしまうことは
自分の学力と将来についての不安 。テスト期間に入るたびに自分の部屋でついつい考えてしまう、未来への不安。行きたかった高校に進学することができず、せっかく入学した学校も休みがちに。。今は何とか少しずつ登校できているものの周りよりは勉強も遅れてしまっていて、進級だったりその先の進学なども不透明なので夜になるとそのことばかりを考えてしまう。と話を聞かせてくれました。
2人目に電話をした RN:
高校1年生 が、夜になると考えてしまうことは
最近好きになった人のこと 。3ヶ月くらい前に、学校で新しい友達が欲しいと思いSNSを使って同じ学校の子を探していた時にたまたま出会った男の子がいた。ある日、自分が大好きなクリープハイプについてSNSに投稿をしたら彼もクリープハイプが好きだったらしく、その投稿にリアクションしてくれて気が付いたら仲良くなっていたという。そこから一緒に出掛けるようなり、その時に勇気を出して「好きな人いないの?」と聞いてみたら「今はそういうの良いんだよね。友達でだけで。」と言われてしまい、、その先に踏み込めなくなってしまい、どうにもこうにもいかないので毎日彼のことばかり考えてしまっているという。
3人目に電話をした RN:
うとうとひよこ が、夜になると考えてしまうことは
学校で一人きりの自分 について。学校に入学してすぐに友達作りに失敗してしまって、入学から8ヵ月経った今も移動教室やお昼の時間など、ほとんどの時間を一人で過ごしているという。そのため毎日、夜になると布団に入ってから3時間くらい学校のことばかり考えてしまって、ずっとモヤモヤしながら過ごしていると話を聞かせてくれました。。( ˘ω˘ )
クリープハイプ先生登場!!授業テーマは「夜の考えごと」
<SE:車が止まる音〜ドア、ガチャガチャ!バタン!>
こもり校長「ご乗車ありがとうございます。お客さん、どちらまで?」
尾崎先生「半蔵門のTOKYO FMまでお願いします」
こもり校長「TOKYO FMですね。わかりました。安全運転で参ります」
<SE:車が走っている音>
こもり校長「お客さん、TOKYO FMってことはもしかして出演者の方?」
尾崎先生「まぁ、一応そうですね」
こもり校長「見た感じ、バンドやってそうですもんね!」
尾崎先生「あ〜バンド、やってますね、はい」
こもり校長「音楽、好きなんだ」
尾崎先生「音楽好きっていうか、仕事になったんで」
こもり校長「え〜っ! 仕事? じゃあ何、曲作って、聴いてもらってんの?」
尾崎先生「そうっすね」
こもり校長「へぇ〜。そうなんだ〜。2人は関係、長いの?」
尾崎先生「もう10年ぐらい?」
こもり校長「10年!! は〜、長いですね。もともと、何かきっかけがあってお2人は一緒にいるんですか?」
尾崎先生「ライブハウスで知り合って、今に至りますね」
こもり校長「第一印象、どうだったんですか?」
尾崎先生「“不思議な人だな”と思いましたね」
長谷川先生「“圧倒的な存在感がある人だな”って思いましたね、僕は」
こもり校長「違うんですね、いいですね、2人で違う感じ。
どんな音楽を? 共通の趣味とかあるんですか?」
尾崎先生「あ〜、意外と共通の趣味はないけど、それがいいなと思いますね」
こもり校長「お互いに違うものを見てるってことで影響されたりするものなんですか?」
尾崎先生「あ〜…どうなの?」
長谷川先生「4人バンドなんですけど、みんな違う趣味だから、凸凹してて面白いのかなって思いますけどね」
尾崎先生「ごつごつしてるんですよね」
こもり校長「ごつごつ感って、たまに嫉妬とかになりません?」
尾崎先生「なるかなぁ? でもなんか、そこに救われているって感じることの方が多いですね」
こもり校長「なんかそれはいいですね。仲がいいのかな? 今日初めて2人に会ったから、わからないけど」
尾崎先生「僕、仲がいいバンド、嫌いなんで。なんか嘘くさいなって思ってるんで」
こもり校長「出たーーー! そういう感じですか! 喧嘩はするんですか?」
尾崎先生「いや、しないですね。仲は悪くないし、いいとは思うんですけど、クリープハイプは。…あ、いきなり自分で自分のバンド名言っちゃって恥ずかしい(笑)」
こもり校長「いいですね。お客さん、クリープハイプってバンドやってるんですか」
尾崎先生「恥ずかしいな(笑)。なんか、自分の名前自分で呼ぶみたいな感じ」
こもり校長「いえいえ、知れてよかったですよ。嬉しいですよ、ご縁ですから」
尾崎先生「あの〜、助手席の人、誰ですか?」
こもり校長「ああ! すいません、ご紹介が遅れました。うちの新人でね、いま、私の助手席で、研修がてら一緒に回ってます。すいませんね。ほら、挨拶して」
ぺえ教頭「あ、あの、あ、どうも〜。ぺえでぇす!」
尾崎先生「あ、よろしくお願いしますぅ」
こもり校長「すいませんね。最初でインパクト強めで」
ぺえ教頭「そうね。でもさっきから話聞いててちょっと気になったんですけど、もともと、どんなお子さんだったんですか?」
尾崎先生「めちゃくちゃひねくれてましたね。大人が好きで、大人のことをずっと見てて、友達よりも大人の方が面白いと思っていた。この人たちの方がいろんなことを知ってるし。どうせならこの人たちを見てたほうがいいなって思ってましたね」
こもり校長「いいね〜。忍者タートルズが胸にあるお兄さんは?」
長谷川先生「あ〜、まあ、タートルズが好きな子供でしたね」
こもり校長「あ〜、そもそもね!! なんか変わったヒーローが好きだった感じね!」
ぺえ教頭「今も好きなの?」
長谷川先生「今も好きです」
ぺえ教頭「一番気になること聞いてもいいかな?」
こもり校長「やめなよ〜、それ。研修中なんだからさ。なんでもかんでもグイグイ聞くもんじゃないよ」
ぺえ教頭「どんな恋愛をしてるんですか?」
尾崎先生「もう…やっぱり、死ぬ気で殴り合うような恋愛を」
こもり校長「いいね、向き合えるっていうのもいいよね。今時、そういうのも関係ないからね」
尾崎先生「どっちが勝ってるかっていう、真剣勝負をしてきましたね」
ぺえ教頭「平和な恋愛よりも?」
尾崎先生「そうですね」
ぺえ教頭「ハードな恋愛も多かったですか?」
尾崎先生「剥き出しで、もう噛みちぎるような」
ぺえ教頭「あらあらあらあら〜〜〜!!!」
こもり校長「シビれるね! ワードがシビれるね!」
尾崎先生「あなたはどんな恋愛してたんですか?」
長谷川先生「あの、経験が薄くて、どうしていいかわかんなくて、とりあえず公園散歩しようかってみたいのばっかり」
こもり校長「いいじゃないですか〜」
ぺえ教頭「ピュアな恋愛が多いんですね〜。2人はどんな方がお好きなんですか?」
尾崎先生「趣味が合うとかも大事ですけど、ある程度、合わない部分がある方が。合うところよりも、合わないところが面白い人がいいですね。悪口で盛り上がれるとか」
ぺえ教頭「誰かの悪口? あら〜、いいね〜!」
こもり校長「そういうのって分かれるじゃない? 好きなものが一緒の方が長くいられるパターンと、嫌いなものが一緒の方が長くいられるパターン。お客さんは、嫌いな方が?」
尾崎先生「はいはいはい。完全に」
こもり校長「お兄さん、どっち?」
長谷川先生「やっぱり、嫌いなものが共通の方が盛り上がりますよね。“敵の敵は味方”みたいになりますよね」
こもり校長「わかる! 俺も嫌いな方が…って思っているよ、やっぱり」
ぺえ教頭「そうよね。そこで盛り上がれるわよね。1つになれるというかね」
こもり校長「ごめんね、色々話し込んじゃって。もうすぐ着くから」
尾崎先生「緊張ほぐれましたよ」
こもり校長「ほぐれました? よかったですよ」
尾崎先生「あ、ちょっとラジオつけてもいいですか?」
こもり校長「いいですよ? 何がいいですか?」
尾崎先生「“スクールオブロック”って番組、知ってます?」
こもり校長「わかるよ〜。大体この時間になるとかかるんだよね〜。かけてみましょうか。もうそんな時間? 10時? 早いね〜」
<〜ある日のオープニングトークシーン〜>
ぺえ教頭 「夜空見上げたって何にも見えないのよ、東京は」
こもり校長「ずっと明るくて、辛い街だよね、東京は。っていうのはわかる」
ぺえ教頭 「自分で見えない星を見出していかないといけないのよ、この街は。自然と星なんか現れてくれないんだからさ」
ぺえ教頭 「手探りでも、はいつくばってでも」
こもり校長「ないものをあると信じて、進んでいかなきゃいけないからね、東京は」
ぺえ教頭 「(笑)行ける?」
こもり校長「行ってみるわ、1回(笑)
…ということで、SCHOOL OF LOCK!、今夜も開校です!」
♪ ナイトオンザプラネット / クリープハイプ
VIDEO
こもり校長「いや〜いい曲だね〜!」
ぺえ教頭「私、もう毎晩聴いてるわ、この曲。寝る前に」
こもり校長「寝る前、いいよね。でも、俺の中では、夜は夜なんでけど、白んでいる夜なんだよね、4時半とか、5時とか。遮光カーテン閉めてたら、白い光が入ってくる時間の雰囲気」
ぺえ教頭「私は夜景を見つつ聴きたいかな、寝る前に。夢まで優しく寄り添ってくれるような」
こもり校長「あ〜、そっちの感じもあるな〜」
ぺえ教頭「すっごい寒い日に飲む、あったか柚子レモンを飲んだ時みたいな感覚。
心に沁みてくるというか。目に見えてわかるじゃない? す〜〜っと入ってくる感じが」
こもり校長「俺は“どうしようもない方”なんだよね。朝のどうしようもない…もう考えてもしょうがないじゃん、そんなこと」
ぺえ教頭「あ〜、だから落ち着かせる意味でってこと?」
こもり校長「…すいませんね。頭からあんなこともさせといて、しかも曲について2人だけで話して。申し訳ありません!」
尾崎先生「居酒屋に居合わせた感じでよかったです。注文したくなっちゃいましたもん(笑)」
ぺえ教頭「スナック感、あったかしらね」
こもり校長「すいません、冒頭もお付き合いいただき」
尾崎先生「あのまま2時間いけそうでしたね」
こもり校長「あれはあれで、心地良かったですよね」
尾崎先生「話したいことを逆に話せそうっていう。1つ役柄が入っているから」
こもり校長「ほんとに。ちなみにこの『ナイトオンザプラネット』っていう曲は、同じ邦題のタイトルの映画があるんですよね。1991年に公開されていて、監督はジム・ジャームッシュが務めています。タクシードライバーと乗客の人間模様を描くオムニバス形式の映画なんですが、実はクリープハイプと深い関わりがあるんだそうですね?」
尾崎先生「高校生の時に、家で1人で大晦日に観たんですよ。“今日は1人で過ごすぞ!”って決めて。友達と大晦日を過ごすのもダサいなって思ってて。ひねくれてたんで」
一同笑い
尾崎先生「みんな冬休み前に“一緒にこれ行こうか”って言ってるのダサいなって思って、1人で観たんですよ。終わったら朝になってて。めちゃくちゃ晴れてる空を見て、“バンドやろう!”って思って。1人でいたのに、誰かとやると決めたんですよね」
ぺえ教頭「バンドとかに関わった映画でもないですしね」
尾崎先生「でもないんですけどね。なんか、映画の中の、登場人物が会話をしてない時の“間”がすごい好きで。喋ってる時よりも」
こもり校長「ちょっと、こういう話を聞くと、また車走らせたくなるね!!」
ぺえ教頭「止まんなくなっちゃうね」
ということで、ちょっとした小芝居(笑)から始まった今夜の生放送教室には…!
クリープハイプ 先生が来校中ーーーーー!!!!
尾崎先生「よ、よろしくお願いします。あの、ボーカル・ギターの尾崎世界観です…(笑)」
長谷川先生「ベースの長谷川カオナシです」
尾崎世界観先生(Vo/Gt.)
長谷川カオナシ先生(Ba.)
尾崎先生「なんで冒頭、わりとうまくやれたのに、ここ、ダメだったんだろうな…」
こもり校長「それは、さっきまでユルイ感じだったのに、仕切り直したからだと思いますね」
尾崎先生「そうか、この感じ、今日初めてだったんだ」
こもり校長「クリープハイプ先生は、SCHOOL OF LOCK!の“社会の講師”ということで。クリープ先生の言う“社会”というのは、僕たちの半径3mくらいの範囲のことを社会と呼んで、その社会の勉強を教えてくれる先生、ということでした。
ぺえ教頭は“はじめまして”で、僕は“お久しぶり”ということで、2時間、ゆっくりたっぷり喋っていきたいと思います」
クリープハイプ先生「よろしくお願いします」
こもり校長「そんなクリープハイプ先生と共に、今夜はこんな授業を行う!」
『夜の考えごと』!!!
こもり校長「昼間はそんなことないのに、夜になると頭の中に出てくる…。今夜は君の『夜になると湧き出てくる考えごと』を聞かせてほしい。
“好きな人は今何をやってるんだろう”“あの時なんでこれできなかったんだろう”“明日も学校行くの嫌だな”…などなど、君が夜に考えてることを教えてほしい!」
こもり校長「そして
クリープハイプ先生は、明日12月8日に、3年3ヶ月ぶりのリリースとなる6th ALBUM『夜にしがみついて、朝で溶かして』をリリースします! おめでとうございます!」
クリープハイプ先生「ありがとうございます」
こもり校長「全15曲が収録された今回のアルバムですけど、まず、3年3ヶ月ぶりのリリース。制作自体は久々になるんですか?」
尾崎先生「そうですね。何か作るきっかけがある時はちょこちょこ作っていたんですけど、でも“アルバムを作ろう!”って気持ちにはなかなかなっていなかったですね」
こもり校長「それって、どういうタイミングでそういう気持ちになるんですか? シングルとかのリリースは結構あったじゃないですか」
尾崎先生「ありましたね。配信でね」
こもり校長「そこからというのは?」
尾崎先生「10曲超えたあたりから、“そろそろ覚悟決めなきゃな”って思ってましたね。アルバム出すって怖いんですよね〜。アルバムとしてどう受け入れられるかっていう不安もあるので、“まぁでも、やるよな、そうだよな〜。やるよな〜”って」
こもり校長「“作るよな。10、超えたしな”」
尾崎先生「“作るよな、俺、作るよな”って。“お前も作るよな”ってメンバーに思って」
長谷川先生「10超えたぐらいで、“まぁ作るな”って感じになってくる」
尾崎先生「なる? 思った? “こいつ作りそうだな”って思った?」
長谷川先生「作りそうだなって思った」
こもり校長「いざ、制作してみると?」
尾崎先生「やっぱり、並べて聴いた時に、これ(アルバム)じゃないと伝わらないものがあるなって思いましたね。CDにこだわってるのっていうのも、今、ちょっと珍しいのかなって思って。いろんな聴き方が広がっていて。自分たちのことを“どこにでも行けるしどこにでも行けていない”っていう、すごい中途半端な存在だなって思っていて、でも、チャンスでもあるから、しっかりどこにでも行けるようになれるように頑張りたいなって思っていますね」
こもり校長「僕の中でCDってところに刺さっちゃったんですけど、逆に今の時代だからこそこだわるっていうのって、僕は、合ってるのかなって思って。配信だからこそ届けられるものってもちろんあると思うし、配信だからこだわるっていうのが主流にもなってきてるじゃないですか。
だからこそ1個CDにして、アルバムにして、形にして、コンセプトを作りこんで、1枚でしか聴けない状態にこだわるっていうのが」
尾崎先生「アートワークにも逆にこだわれるようになったし、レコード会社の方ももう好きにやっていいって言ってくれるようになったんで、作るならとことん作るというか。そこはちょっと、何年か前と違うと思いますね」
こもり校長「タイトルって、どうやって決めたんですか?」
尾崎先生「タイトルは一番最後ですね。いつも悩むんですけど。クリープハイプっぽいんですよ、このタイトルって。自分で思うんですけど、“クリープハイプ臭いな”っていう(笑)」
ぺえ教頭「(笑)あるんだ?」
尾崎先生「あるんですよ。それにかなりやられるっていうか。クリープハイプっぽいのに、自分で縛られて、追い込まれてたんですよね。今回もなかなか決まらなくて、自分で悩みながらも、一番クリープハイプっぽいと思う歌詞を引っ張ってきました」
こもり校長「『ナイトオンザプラネット』、さっきかけさせていただきましたが、MVでは、コンセプトも濃いし、“タクシーの中で”とかハンドマイクで歌う尾崎先生が素敵でしたが、この曲はどういう気持ちで書かれたんですか?」
尾崎先生「この曲は、去年、初めてライブが延期になった時に作った曲なんですよね。なんかやらなきゃなって思って、この曲のサビができて。でも、今までとは違う…自分っぽくないなって思ったんですよね。声も低いキーだし、これは大事に育てていって、これをちゃんと表題曲として出せるようなバンドでありたいと思って。(コロナ禍で)時間もあったし、目の前に時間だけがあって、音楽をやる環境はあったので。でも、なかなかメンバーには会えないっていうのがあったので、イメージするのが難しかったですね」
こもり校長「去年のコロナ禍っていうのは、挑戦するにはちょうどいい時間でした? それとも長すぎましたか?」
尾崎先生「長いですね。カオナシとかは、ずっと家にいたりね」
長谷川先生「そうですね。尾崎さんは書き物の仕事とかあったんですけど、メンバーにはそういう他の仕事っていうのはなかったので、みんな家にいたんです。でもそういうことがあったから、楽曲作りとかもリモートでやれたりとかして、それによってできた曲も結構あるなって思って。それは1つ勝つことができたかなって思いますね」
こもり校長「今回、『しらす』という楽曲は長谷川先生が作詞を担当された曲ですが、これは、どういう経緯や思いがあったんですか?」
長谷川先生「“食べ物残すのやだな〜”ってとこなんですけど」
こもり校長「(笑)」
尾崎先生「育ちがいいからね〜」
長谷川先生「今年の春ぐらいに、近い友達が心をやられちゃって、結構毎日、“いなくなりたい”って言われてて。それに対して、何て言ってあげたらいいかわからなくて。僕は健康だし、ご飯を食べて美味しいと思うし、空気を吸って美味しいと思うし。それで、“そうやって君も同じように思って明日も歩いてくれたら嬉しいな”っていうのを、説教臭くなく言えたらいいな、と思ったところから始まりましたね」
こもり校長「そうなんですね。なんかフレーズの感じだったりが、頭のところとかがちょっと民謡っぽく聴こえるというか、“みんなで歌おう”的な感じのテンポというか。キャッチーなんだけど、想いだったり言ってることはしっかり理解できるワードだから、ちょっと不思議な感じになるというか。アルバムを通して聴いた時、フックになるなっていう印象でした」
尾崎先生「そうですね。カオナシの曲はいつもひっかかりがあるので。でもなんとなく、カオナシのイメージにこっちも縛り付けてたんで、今回はそこを解放してもらって、自由にやってもらいましたね」
長谷川先生「解放されたら結果、『しらす』でした」
一同笑い
こもり校長「素晴らしいです!」
♪ しらす / クリープハイプ
こもり校長「今ね、『しらす』って曲を生徒のみんなと聴いたんだけど、聴いてる時に、まさかの情報で。最後の子供の声は甥っ子さんの声だっていう」
尾崎先生「そうですよ、僕の甥っ子2人が歌ってますね」
こもり校長「しかも2人が!」
尾崎先生「下の子の方が、ちょっとメロディを覚えきれてなくて」
長谷川先生「ちょっとブレがあって」
尾崎先生「それがいいんだよね」
長谷川先生「それがもう最高にいい。束になるんで。100点!」
こもり校長「長谷川先生も、聴いた時には“これだ!”って?」
長谷川先生「もう泣きそうになりましたね。最高でしたね」
<〜甥っ子さんが歌っているパートが流れる〜>
こもり校長「ここのところですね!」
尾崎先生「保育園で2人とも歌ってるって。勝手に、クリープハイプの新曲を!」
こもり校長「そうですよね。だって今日、フラゲ日ですもんね」
尾崎先生「そうなんですよ。先に歌うな!って、今度説教しようかなって。何やってくれてんだよ!って。解禁日守れよ!って」
一同笑い
さあそれでは本日の授業、
『夜の考えごと』 !!!
こもり校長「昼間はそんなことないのに、夜になると頭の中に出てくる。今夜は君の『夜になると湧き出てくる考えごと』を聞かせてほしいと思います!
何なんでしょうね、夜って色々考えちゃうじゃないですか?」
ぺえ教頭「そうね〜」
こもり校長「尾崎先生は、楽曲を作るというか制作をする時間帯って、夜だったりします?」
尾崎先生「夜ですね。2時から3時ぐらいが、ゴールデンタイムですね。浮かびやすいですね」
こもり校長「それって何でですか? 頭の中にグワーっていろんなことが出てきちゃうからですか?」
尾崎先生「1日の中で酔ってる感じもありますよね。お酒を飲んでなくても、酔える時間というか。そういう時は自分のことを肯定できるので、その隙に自分をだますような感覚で作っちゃいますね」
こもり校長「なるほど〜。長谷川先生は?」
長谷川先生「そうですね。考えるなら夜ですね。昼って明るくて、視覚的な情報量も多いから、何か考えるなら夜の方が適しているって思いますね」
ぺえ教頭「夜の方が好きですか?」
長谷川先生「好きですね」
ぺえ教頭「そうだよね〜」
尾崎先生「だんだん周りが早起きし始めて、スムージーとか飲み始めるんで、寂しくなります」
長谷川先生「健康的にね(笑)」
尾崎先生「“置いてかないでよ”って思って。“ランニングしたり、やめてよ、その果物とか食べるの”って。いいんですよ、身体に。ただ、バンドの周りで…“打ち上げしてたじゃん、朝まで!”とか」
こもり校長「(笑)なのに周りはどんどんフレッシュになっていって」
ぺえ教頭「朝型にね」
こもり校長「代々木公園走ってる人も増えましたわ」
尾崎先生「いいんですけどね。めちゃくちゃいいんですけど、置いてかないでよって思うんですよ。言ってよ、その前にって。過程を見せてよって」
こもり校長「(笑)いきなりね!」
尾崎先生「そうなんすよ、いきなり本格的な格好で走ってんじゃねーよって(笑)」
ぺえ教頭「なるほどね〜(笑)。言われてみれば、そうだ」
こもり校長「時代もあるけどね」
ぺえ教頭「そうね。ここ2年ぐらい、特にね」
レンガのペンギン 大阪府 16歳
こもり校長「さっそくだけど、レンガのペンギンは、夜、どんなこと考えるの?」
レンガのペンギン「
自分の学力と将来について考え込んでいます 」
こもり校長「それって結構頻繁に?」
レンガのペンギン「頻繁に考えるけど、テスト期間の時が一番考えます」
こもり校長「テスト期間は向き合うことになるからね。結構長く考えちゃう?」
レンガのペンギン「そうですね」
ぺえ教頭「眠れなくなっちゃったりもするの?」
レンガのペンギン「そうですね。最終的には寝るしかないかと思って寝るんですけど」
こもり校長「朝方まで悩んじゃったりすることもあるのかな?」
レンガのペンギン「そうですね」
こもり校長「考え出したきっかけは?」
レンガのペンギン「今、高校1年生で、去年受験の時に、第一志望の学校に落ちてしまって。いま、第二志望の学校に通っているんですけど、そこでの理想とのギャップに1学期はやられてしまって、結構休みがちになってしまって。でも2学期は行けるようになって、今は普通に通っているんですけど、通い出したら、勉強が、自分は少し遅れてしまっているなってことに気付いて」
こもり校長「休んでしまった分ね」
レンガのペンギン「そうなんです。それで、進級できるかな〜とか、就職は大丈夫かな〜って考え込んでしまいます」
こもり校長「学生時代、クリープハイプ先生はどうでしたか?」
尾崎先生「とにかく勉強ができなかったので、それはもうどうしようもなかったですね。ほんとにもう、常にできないってことを知らしめられるというか。それはキツかったですね」
こもり校長「学校って、向き合わせるためのシステムが整ってますもんね」
尾崎先生「でも、それは教えてもらって良かったなって思っていて。“できないことを理解する”っていうのが、すごく良かったし。自分が“できない”ってわかる瞬間の感覚は、今だにすごく大事だなって思ってますね。それが“生きている”というか」
こもり校長「長谷川先生は?」
長谷川先生「朝起きることが苦手だったので、みんな当たり前のように朝起きて
学校に通ってるけれども、それって本当にすごいことだなって思いましたね」
尾崎先生「ほんと、起きないんですよね。ツアーでみんなで寝てる時とか、起きてくれないっていうのがあって」
長谷川先生「そうなんです」
こもり校長「今でも?」
尾崎先生「今はどうなの?」
長谷川先生「今は老化したんで、朝早くなっちゃいました」
尾崎先生「お前か! 走ってるのは!!」
長谷川先生「(笑)そうかもしんない」
こもり校長「(笑)やめてくださいね、本格的な格好して走るのだけは!」
尾崎先生「あのピタっとしたヤツ、履いて来たりするなよ」
長谷川先生「レギンスとかね」
こもり校長「(笑)ごめんね、レンガのペンギン、ちょっと話、それたけど」
レンガのペンギン「(笑)いえ」
こもり校長「将来について考え込むって、進みたい将来とかあるの?」
レンガのペンギン「そうですね、漠然となんですけど、工作したりするのが好きなので、コンサートとかライブの大道具さんになりたいなあと」
こもり校長「セット作ったりとか」
尾崎先生「デザインするのが好きじゃなくて、作るのが好きなんですか?」
レンガのペンギン「はい、作るのが好きです」
こもり校長「作れるってなると、幅広いですよね。デザインしたいってなった時は、模型とかから作れるっていうのは強みだし、なかなか良い方向だと思うけどね。まぁ、舞台となると、お世話になっているってところもあるけどね」
クリープハイプ先生「あ〜そうですね!」
こもり校長「そこに関しては、不安というよりは、先を考えての悩みこんじゃう感じ?」
レンガのペンギン「でもわりと、職業とか考えるのは楽しいです」
尾崎先生「それはいいですね」
こもり校長「学生の頃とかは、お2人は明確なビジョンとかありました?」
尾崎先生「とにかく妄想してましたね。学生時代もそうだし、バンドやってて、バイトしながらまったく結果が出なかった時も、常に妄想してて。妄想できるってことは、叶う確率があるってことだと思っていて。とにかくいろんな状態を妄想して、できないことを頭の中だけでつぶしていきましたね。学生の時もよくやってましたね」
こもり校長「長谷川先生は?」
長谷川先生「ただ楽器を弾いてただけで、将来何になりたいっていうのもなかったから、レンガのペンギンが、今、大道具とかセットとかに興味があるっていうのが、すごい立派なことだなって思いますね」
こもり校長「お2人の話を聞いてみてどう?」
レンガのペンギン「いや、もう嬉しいです」
こもり校長「でもそうですね。頭の中で考えることって、現実に起こせることだから」
レンガのペンギン「ああ…」
こもり校長「だから、1学期にちょっとあったけど、一生躓き続けるってことはないと思うし、楽しい未来をイメージできるっていうなら、楽しい未来を送ろうぜって思うから」
レンガのペンギン「はい!」
こもり校長「今、そういう風に夜に考えているということは、パワーになっていくって思うな」
レンガのペンギン「はい」
尾崎先生「逆に不安になって悩むということも、“逆の妄想”ですよね。そこで悩んじゃえば、その不安が自分のものになるというか」
レンガのペンギン「なるほど」
こもり校長「確かにね。知らない人から与えられる不安より」
尾崎先生「そうなんですよ。自分で先にやっちゃった方がいいんですよね」
長谷川先生「あの、すごく、順序立てて説明する、自分の話をするのが上手だなって思って」
レンガのペンギン「あ、ありがとうございます」
長谷川先生「それって、どこの職場に行ってもすごく大事なことで。将来どういう仕事に就くかわからないけれども、きっと仕事ができる人になるだろうなって、話を聞いていて思いました」
レンガのペンギン「ありがとうございます!!」
ぺえ教頭「嬉しいわ〜! 言われたぁい。下手くそなの、私」
こもり校長「頭の中で思ってること、話してくれてありがとうね」
レンガのペンギン「はい。ありがとうございました」
こもり校長「やっぱね、自分の中で1個つまづいた経験があると、どうしてもネガティブに考えやすい脳みそになっちゃいません?」
尾崎先生「そうですね。そういう時は、頭の中で考えつくして、先にやっちゃう。それは自分ではよく試してますね。すごいんですよ、もう、脳内が。ネガティブなことを考えるにも、“もう、徹底的にこっちで先にやってやるからな!”っていう。ネガティブに対して、“先にすますからな。コレ、超えてこいよ。現実で!”ってくらいやりますね」
こもり校長「ある種、ポジティブなのかな? ネガティブに対して」
尾崎先生「そうですね。先にやろうとしてるから。ネガティブに勝つっていうか」
こもり校長「俺、そっちの考え方はなかったなぁ」
ぺえ教頭「そうね、今の考え方は素敵よね」
こもり校長「逆に強みになるというか、個性にもなるし。だから、将来について考えていることが自然に楽しくなっているっていうのがいいことだと思うから、妄想を広げていってほしいかなって思いますね」
♪ しょうもな / クリープハイプ
■
『夜にしがみついて、朝で溶かして』聴きました!
『料理』から『こんなに悲しいのに腹が鳴る』まで曲順に聴きましたが、アルバムを通して聴く意味が詰まっていました。新しくて、新鮮なのに、確かに大好きなクリープハイプでした。
デザインや手触りも最高です。実際にCDを手にする喜びは、これからも大事にしたいです。
アヤノ
17歳/埼玉県
クリープハイプ先生「ありがとうございます」
尾崎先生「こういう意見が聞けると、出してよかったなと思いますね」
■
超絶大好きすぎるクリープハイプ先生!!
クリープハイプ先生のラジオ出演と聞いて浮かれまくって届いたアルバム見ながら歌いながらるんるんふんふんしてました! アルバムめちゃめちゃ可愛くて歌詞集も詩めくりカレンダーもとりあえず読んでCD聞いてもう寝れない状態です大好きです好きです
りすのぴたん
女性/17歳/岐阜県
2021-12-07 21:47
尾崎先生「嬉しい!ありがとう」
長谷川先生「嬉しいな」
ぺえ教頭「るんるんふんふんしてるって」
尾崎先生「るんるんふんふんって、したことない俺。かわいらしい!」
こもり校長「確かに、感じたことない感情かもしれないですね、“ふんふん”は」
クリープハイプ先生「若干、エロいですよね(笑)」
こもり校長「そして、クリープハイプ先生は、
来年4月より全14公演で開催する全国ホールツアーを開催する そうで! 中身とかは、もう、進んでいるんですか?」
尾崎先生「全然ですね。今回は、アルバムが発売されてからツアーまで間が空いているので。あと、内容的にも再現するのが難しい曲ばかりなので。『しらす』はどうするの?」
長谷川先生「まぁ、ピアノでやるかな〜って感じですね。ライブ用にアレンジしなおしてって感じかなって思ってますね」
尾崎先生「今、聞いてみたけど(笑)」
長谷川先生「(笑)びっくりした」
こもり校長「まさか、ここでしっかり話しをするとは」
尾崎先生「甥っ子、連れてくる?」
長谷川先生「甥っ子、ぜひ(笑)」
一同笑い
こもり校長「じゃあ、ここから4月に向けて今からどんどん詰めていく感じ?」
長谷川先生「そうですね。あと、聴いてもらった反響とかも確かめつつ、どこをどう聴きたいかとか」
こもり校長「アルバム封入先行は、今日から始まっているみたいなので、参加したい生徒の君は、忘れないように!!」
東京都 16歳 高校1年生
こもり校長「高校1年生、学年は?」
高校1年生「(笑)高校1年生です」
一同笑い
こもり校長「そうだよね、よかった! さっそくだけど、夜にどんなこと考えているの?」
高校1年生「
最近仲良くなった、好きな人のことを考えています 」
ぺえ教頭「サイコー!」
こもり校長「高校1年生は、最高な気分ではあるの?」
高校1年生「いや、最高なんですけど、相手は、私のことを、友達としか見てないって言われちゃったので」
こもり校長「友達としか見てないって言われたの!?」
高校1年生「言われました」
こもり校長「それほんとかなぁ。どれくらい前から好きなの?」
高校1年生「好きになり始めたのは、3か月ぐらい前」
こもり校長「同じ高校? クラスは?」
高校1年生「クラスは違います」
こもり校長「きっかけは?」
高校1年生「きっかけは、高校入学するときに、SNSで学校検索をしていて、その子がひっかかって、フォローを返してくれて。私がたまたまインスタのストーリーでクリープハイプ先生の曲を上げたんですけど、そしたら、その子もクリープハイプ先生が好きだったらしくて、そこから仲良くなりました」
尾崎先生「え〜! あ〜〜〜!」
こもり校長「キューピッドやってるじゃないですか!」
尾崎先生「キューピッドやっちゃってんな、恥ずかしいぃ!! やっちゃってる俺〜。俺たちやっちゃってる〜!」
長谷川先生「やっちゃってますね、コレ」
こもり校長「そっか、クリープハイプ先生が共通の話になって、そこから仲良くなって」
高校1年生「はい」
こもり校長「じゃあ、基本、クリープハイプ先生の話ばっかり?」
高校1年生「はい」
こもり校長「え、明日、アルバムがリリースされるじゃない? その子とは、なんか話したりしたの?」
高校1年生「しました。CDの予約を一緒にしに行って」
ぺえ教頭「イヤーーー!」
こもり校長「わあ〜俺、学生の時、ちょ〜〜〜したかった、それ!!」
尾崎先生「いいなあ〜それ。そんなこと俺もしたことないのに。うらやましい!」
こもり校長「じゃあ、2人で出かけたりするってこと?」
高校1年生「はい」
ぺえ教頭「それ、好きじゃないの? 私はもう、ちゃんと勘違いするわよ」
尾崎先生「そうですよね〜。する。しますね〜」
こもり校長「一緒に行って、一緒に予約してね。で、クリープハイプ先生のアルバムが一緒に届いて。届いた喜びとか、次の日学校で会う時の熱量って、2人だけの熱量なわけじゃん。そんなの記念日なわけじゃん。…とか思っちゃうタイプだから、俺は。ちょっと女々しいタイプだから」
尾崎先生「ん〜なんで? なんだろうな?」
こもり校長「聞いたの?」
高校1年生「はい。2人で遊びに行ったときに、私が、“好きな人いるの?”って聞いたんですね。そしたら“今はそういうのいいかなって思ってる”って言われて。“あ〜そっかー”みたいな」
ぺえ教頭「好きな人がいるわけじゃないんだよ、だから」
尾崎先生「そうですね。そう思うぐらい、今が楽しいってことかな。高校1年生と過ごしてるだけでもう満足してしまっているのかもしれませんね」
こもり校長「あ〜、新しい環境ってところにいる自分が…みたいなことかな」
ぺえ教頭「強がってるんじゃないの?」
尾崎先生「そんな感じもしますね」
ぺえ教頭「“そういうの、今は俺いいんだよね〜”って強がって言いそうじゃない?」
こもり校長「だって俺、言ってたし! 高1の時。俺はそういうの言ってるタイプの男子で、大人になって、“あ〜マジで気持ち悪かったな〜”って、自分のこと振り返って思うもんね。それでもさ、クラスが違うってことは、リサーチできない? 彼女がいるとかいないとか」
高校1年生「何もできない」
尾崎先生「でも、いなさそうだな〜、なんか。“俺そういうのいいんだよね”っていう感じがいなそう」
こもり校長「お2人は、学生時代の頃って、追いかけられるほう?」
尾崎先生「追いかけてたと思いますね」
こもり校長「アタックできるタイプでした?」
尾崎先生「いや、でき……うーん、どっちでもない感じですね。ぬるっとしてましたね(笑)」
こもり校長「(笑)長谷川先生は?」
長谷川先生「追っかけるタイプでしたね。3年間、ずっと片思いしていて、ずっと同じ子にフラれ続けるっていう、ヤバいタイプでした」
ぺえ教頭「なにそれ、カワイイね〜」
こもり校長「何回でも告白できる?」
長谷川先生「2〜3回はしましたね。今なら大丈夫かな? あ、ダメかーみたいな」
ぺえ教頭「ほんとのピュアだよね」
こもり校長「そういう意味では、1回でダメでも諦める必要はないと思いますよね」
長谷川先生「そうかもしれないですけど、相手が、恋愛っていうのがホント苦手だったら、押さないほうがいいなって僕は個人的に思うので。“今はそういうのいいんだよね”って言ったんだよね、その友達は」
高校1年生「そうですね」
長谷川先生「だから、部活に打ち込みたいとか、学校に打ち込みたいって可能性もあるし、この環境をキープして、そういうタイミングがくるかもしれないなって思いますけど」
尾崎先生「高校1年生が自分に好意を寄せているっていうのはわかっていますよね。今の段階で。わりと余裕がある状況ですよね、向こうからしたら」
こもり校長「そうなんですよね〜。男子の方に」
尾崎先生「それがちょっと悔しくなってきましたね。一発かましてやりたいですよね」
こもり校長「ここにいる男たちだけで対談したいくらいですね。でも、高校1年生の中では、毎晩考えちゃうんでしょう? その人のこと、好き?」
高校1年生「好きです」
こもり校長「だったら、思い続けてもいいんじゃないかと思うけどね。押さなきゃ開かないから、扉は」
尾崎先生「告白するっていうのは、ないんですか?」
高校1年生「なんか、友達って言われちゃったから、どうすればいいんだろうって状況なので」
ぺえ教頭「難しいわ〜。私は待っちゃうかも。あと3か月待つわ。で、まだ変わってなかったら(諦める)。私、すぐ結果出ないとダメだから。その人の本質ってあるじゃない? 耐えられる時間とか」
尾崎先生「待ってるのが好きって人もいますからね」
こもり校長「追っかけたいってパターンもあるしね」
尾崎先生「高校1年生は、どっちのタイプなんですか?」
高校1年生「追っかけたいです」
こもり校長「じゃあ、いいんじゃないか? 来年の4月に、ツアーもあるらしいから」
尾崎先生「あ! そうそう!」
こもり校長「そこまで粘りきるってこともね」
尾崎先生「4月。じっくり4か月かけて」
こもり校長「関係を変えてって、高校2年生になる時に同じクラスになるかもしれないから。そういう風に追いかけ続けるのはどうだろうか?」
高校1年生「はい!」
尾崎先生「ちょっとホラーの要素が……(笑)」
こもり校長「自分が思うように、素直でいいからね。今、持っているピュアな気持ちで進んでいいと思うから」
尾崎先生「めちゃめちゃ楽しい、幸せな状況には変わりないですよね。嬉しい状況だと思うから」
ぺえ教頭「一緒に行ってほしいね、ツアーも」
尾崎先生「一緒に来てほしい! “一緒に来てくれ”って言ってたよってお伝えください」
ぺえ教頭「そこで告白して〜」
尾崎先生「告白してほしいな〜。1分くらい、照明暗くするから、そのタイミングで」
ぺえ教頭「いや〜それは! 考えただけで〜!!!」
こもり校長「そのままで追っかけてみて。応援しているからね!」
高校1年生「ありがとうございます!」
尾崎先生「応援してます!」
高校1年生「ありがとうございました!」
♪ 愛す / クリープハイプ
うとうとひよこ 北海道 16歳
こもり校長「さっそくだけど、うとうとひよこ、夜、どんなこと考えているの?」
うとうとひよこ「
学校で1人っきりの自分についてよく考えています 」
こもり校長「それは人間関係みたいなことを考えちゃうってこと?」
うとうとひよこ「はい、そうです」
こもり校長「どれくらい考えているの?」
うとうとひよこ「ほぼ毎日。長い時は3時間くらい」
尾崎先生「結構長いな〜」
こもり校長「どういう感じなの?」
うとうとひよこ「入学して、友達を作るのに、ほんとに苦戦しちゃって。今も、たまに会話するぐらいの人しかいなくて。入学して8か月たってるんですけど、お弁当とか、移動教室とかも、ほんとに1人でいるって感じです」
こもり校長「うとうとひよこが、1人でいることにこだわってるってわけじゃないんだもんね?」
うとうとひよこ「全然そういうわけじゃない」
こもり校長「ほんとに苦戦してるって感じなんだ。夜、どういうことを考えちゃうんだろう?」
うとうとひよこ「なんか、周りからどう思われているのかな、とか。なんだろう…っていう」
こもり校長「人間関係って、どうしようもないタイミングってあるじゃないですか」
尾崎先生「そうですね〜。大人になれば、“もういいや”って、そこから遠ざかることができるんですけど、学校だと、必ずご飯食べたり、教室を移動するって時間で、そこと向き合う時間があるじゃないですか。逃げ場がないから、すごく大変だなと思うんですけど。そうだな〜…すごく気持ちわかるなって思いますね」
こもり校長「しかも、友達と話したいっていうのが心の中にあるから」
尾崎先生「ほんと、ちょっとしたズレというか、なんかのタイミングで、また
チャンスがあるっていう段階でちょっとズレてしまって、それが積み重なって、ってこともあると思うし」
こもり校長「今、仲良くなれそうな子はいるの?」
うとうとひよこ「1人だけ、体育の時に、女子だけ隣のクラスと同じになるんですけど、私と同じように1人でいる子がいて。1回だけ話したことあるんですけど、その時は話が全然続かなかったんですけど、私が勝手に親近感を持ってて」
ぺえ教頭「でも、良かった」
尾崎先生「それだけでも、だいぶ、楽になると思うし。やっぱりね、同じクラスにもそういう友達ができたらいいですよね」
こもり校長「あと、会話が続かなったからうまくいかないってことはないから。初対面で会話が続く方が奇跡だったりするから」
ぺえ教頭「そうだよね〜」
こもり校長「徐々に作っていくものだと思うし。さっき尾崎先生が言ったように、タイミングとちょっとのズレだけだから。意外とバチっとハマる瞬間もあるじゃないですか」
尾崎先生「ちなみに、クラスに、この人と仲良くなりたいっていう人はいるんですか?」
うとうとひよこ「特にいなくて」
こもり校長「だからなおのこと、きっかけを作りづらいってことか」
うとうとひよこ「はい」
こもり校長「これね、難しいですよね〜」
尾崎先生「クラスが変わる可能性もあるってことですよね?」
うとうとひよこ「はい。来年は変わると思います」
尾崎先生「でもね、まだちょっとあるからね、時間は。逆に、まあまた変わるしってことで、割り切って積極的にいくこともできますよね」
ぺえ教頭「確かに」
こもり校長「環境が変わった方が自分を変えて違うアプローチでいける可能性もありますしね。でも夜悩んで、深夜3時とかになるわけじゃん。それでも、朝起きて、学校に行けてるってことが、俺はすごいと思う」
尾崎先生「確かに」
ぺえ教頭「偉いよ〜、ほんとに」
こもり校長「自分のいる環境を認めてあげて、心地のいいものではないかもしれないけど、そこが自分だって思えて、行ける強さみたいのは、俺はすごいことだと思うから」
長谷川先生「その、“1人で考えることができる人”って、想像力のある人だと思うんですね。それって、人に優しくできる可能性がすごく強いんですよ。私は、あんま考えないで、すぐ寝ちゃうから。(うとうとひよこは)人の気持ちを考えられる人だから、今はもしかしたら縁がなくて友達が少ないのかもしれないけど、クラスが変わって友達ができたら、すごい優しくできると思うんだよね。だから親友ができる可能性は高い人だなって思います」
尾崎先生「今は、パワーを貯めてる時期なのかもしれないですね。友達を作っていくための」
こもり校長「そうですね。今、頭の中にあるイメージを具現化できるパワーがあると、俺は思うし。また何かあったら、絶対俺たちは、ここにいるから。いつでも来てほしいと思いっている。ありがとうね!」
うとうとひよこ「ありがとうございます」
こもり校長「また会おうね」
うとうとひよこ「はい!」
クリープハイプ先生「ありがとうございます!」
♪ ナイトオンザプラネット / クリープハイプ
こもり校長「SCHOOL OF LOCK! そろそろ下校の時間です。
改めて、いかがでしたか?」
尾崎先生「いや〜、さっき話していて、それでも学校に行くって、すごいことですよね。いろんなことを思い出したし、今の自分にも当てはまるし、勉強になりましたね」
こもり校長「きっかけはどこにあるかっていうところもありますからね。またぜひ!」
クリープハイプ先生「ぜひ、お願いします」
尾崎先生「今度は2時間、芝居しっぱなしで」
こもり校長「それは、ちょ……あ、ぜひお願いします」
<SE:車の走行音>
こもり校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時にふたたび開校!」
ぺえ教頭「起立!」
こもり校長「さあ、生徒のみんな、乗ってって!」
ぺえ教頭「礼!」
こもり校長・ぺえ教頭・クリープハイプ先生「また明日〜〜〜!!!!」
今日の黒板
今日の黒板はナシ!!
時間の限り生徒と電話していきました。(↓写真は後で書いてもらった黒板)
こもり校長の放送後記
ラジオドラマ2時間。
テーマソングはクリープハイプ先生。
Music
2021.12.07PLAYLIST
22:08
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尾崎世界観 タイトルが「クリープハイプくさい」ニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』リリース
クリープハイプのボーカル・ギター、尾崎世界観さんとベースの長谷川カオナシさんが、12月7日(火)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。8日(水)リリースのニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』について、パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭の質問に答えました。その前編。