今夜の授業を職員のいとかんが振り返り!
今夜のSCHOOL OF LOCK!は、我が校のスタンダード授業『掲示板逆電』!
何気ない事や、思い悩んでいるでいる事、気になっている事、キミの“今”を教えてもらった!
最初に電話を繋いだのは【愛媛県 15歳 ラジオネーム ぱふぇ】
中学の頃の先輩とのトラブルがトラウマになって、高校になっても1個上の先輩と接するときはカチカチになってしまうRN:ぱふぇ。
今吹奏楽部に所属していて、高3の先輩と業務的な話しかできていない。だから先輩の引退までにいい思い出を作りたいという。
RN:ぱふぇが先輩とうまく喋れるために「〜っすね!」「〜じゃないですか!」敬語とタメ語の切り替えなど校長が『若手芸人の虎の巻』。具体的なアドバイスをしていった。
続いて、電話を繋いだのは【神奈川県 16歳 ラジオネーム たまごなっとう】
音楽や写真などの芸術系と英語やフランス語の語学系、大好きなジャンルのどちらを将来の進路に定めたらいいか悩んでいるというRN:たまごなっとう
進路を決めるには早い時期ではあるが、早めに決断をして同級生に差をつけたいと思っているという。
二つとも欲張っていい、人のためにできるかどうか、など校長教頭が自分の経験も踏まえて話していきました。
最後に電話を繋いだのは【栃木県 15歳 ラジオネーム こあらのりりぃ】
同じアニメを語れるような友達が欲しくて悩んでいるというRN:こあらのりりぃ
『あんさんぶるスターズ』というアイドルをプロデュースしていくアニメが大好きなのだが、まだ新しく入った高校でお互いの趣味を語り合えるような友達はできていないという。
今夜の授業はradikoのタイムフリーで聴き直すことができます!みんなぜひ再出席してみてね!
我が校のスタンダード授業「掲示板逆電」
『 いない! けど… 』
さかた校長「このSCHOOL OF LOCK!で一緒に授業をお届けしている、こもり教頭が、今、目の前にいない! けど…!」
こもり教頭「ロックのスペルはエルオーシーケー! 教頭のこもりです!」
さかた校長「声は聞こえるー!!」
こもり教頭「校長〜〜〜!(笑)」
さかた校長「教頭〜〜〜! 声が聞こえる〜〜!」
こもり教頭「良かった(笑)」
さかた校長「実は今日もこもり教頭は生放送教室には不在! ということで…。
先週木曜日が福岡にいて、金曜日は謎の転送システムで、傷だらけになりながらも生放送教室に来てくれてね」
こもり教頭「生徒から心配のメッセージが結構届きました。『右足大丈夫ですか?』みたいな(笑)」
さかた校長「下半身を重点的に痛める転送システムだったけれども…。
今日は、声と、オンラインで姿は見えるんだけど、教頭、今どこにいるの?」
こもり教頭「僕は今ね、“謎の小部屋”にいます!」
さかた校長「謎の小部屋、久しぶりー! でも謎の小部屋にいるからって、体調がどうとかそういうことではない?」
こもり教頭「あ、全然違います! むしろ、超超元気です!
超元気なんですけど、気の合うダンス仲間との会合の流れみたいなので、そのままあれがこうなって、これがそうなって、今謎の小部屋にいます!」
さかた校長「なるほど…理解しました!」
こもり教頭「ありがとうございます! やっぱり1年も一緒にいると理解の速さが違うね!」
さかた校長「今日は2時間謎の小部屋から授業を届けてくれるってことなんだけど…。今回の小部屋はだいぶミニマムだよね」
こもり教頭「だいぶ、ミニマミだね…」
さかた校長「そうだよね。もう、すぐに壁が見えるもん! それ大丈夫? そもそも大きい声が出せるの?」
こもり教頭「今自分がこれ喋ってるじゃないですか。これも正直ちょっと不安だもんね」
<ドンドンドン!>
さかた校長「あれあれ? 今、結構壁ドンされたよ?」
こもり教頭「隣の住人から苦情が来やすい、謎の小部屋なんだよね…」
何度も怒りの壁ドンをする短気なお隣さんなので、今日は余り大声は出さない方が良さそう…。
さかた校長「ちょっと書き込みが来てますよ」
■
謎の小部屋
縦長?横長?
関西演歌を愛する若者(弟子)
ー/14歳/兵庫県
2021-04-12 22:02
さかた校長「みんな、謎の小部屋が縦か横かは気になるよな」
こもり教頭「限りなく正方形かな?」
さかた校長「縦みじ横みじの可能性あるね(笑)」
こもり教頭「縦みじ、横みじ、ちょっとだけ玄関に行く通路が長い、ぐらい(笑) だいぶ小部屋よ(笑)」
さかた校長「まぁでも、今ぐらいの声が聞こえたら大丈夫なんだけど。ひょっとしたらすごく声がちっちゃくなる可能性があるし」
こもり教頭「もしかしたら途中であるかもしれない! 生徒のみんな、ごめん!」
さかた校長「でもまあ、その小部屋にいたとしても声は聞こえてますし、やることは一緒ですから!
今夜も2時間、生徒に向けて授業を届けていきましょう!!」
こもり教頭「よろしくお願いします!」
♪ 1LDK / POP ART TOWN
さかた校長「さあ、今夜の授業は、我が校のスタンダード授業、
『掲示板逆電』をお届け!!
『学校掲示板』はこのSCHOOL OF LOCK!の生徒が通う教室、どんな書き込みをしてもOK。その中から気になる生徒と直接電話で話をしていきたいと思う!」
こもり教頭「本当に些細な事でもいいですし、“こんなこと掲示板に書くのはちょっとな…”と君が思っていることでも全然大丈夫です!」
さかた校長「学校掲示板は生徒の君のもの! 生徒の君が声を発信出来る場所! つまり“教室”!
“普段全然書き込みしていないのに、こんな時だけ書き込みなんて…”とか、そんなことも全然思わなくてOK! みんなからの書き込み待ってるぞ!!」
♪ アイデンティティ / 秋山黄色
さあ、今夜のSCHOOL OF LOCK!は、『掲示板逆電』!
さっそく生徒と話をしていこう!
ぱふぇ 愛媛県 16歳 男性
RN ぱふぇは高校2年生! あたジェネ! さぁ行くぞ!
こもり教頭「謎の小部屋からお届けです! 中2高2は当たって…!?」
ぱふぇ「砕けろ!」
こもり教頭「突っ走れ!!」
ぱふぇ「おー!!」
こもり教頭「よく言った!」
さかた校長「ぱふぇは、今、俺たちに聞きたいこととか話したいこととかあるの?」
ぱふぇ「はい。自分は吹奏楽部に入ってるんですけど、ひとつ上の先輩とのコミュニケーション力が異常に低くて。3か月後には先輩方が引退するんですけど、先輩方と今全然話せてないので、話せるようになりたいんですよ。
ひとつ上の先輩や、そもそも人との接し方というのを教えてください!」
さかた校長「ふ〜ん」
こもり教頭「なるほど…!」
RN ぱふぇは、高校1年生から吹奏楽を始めて、今パーカッションを担当しているのだそう。
さかた校長「同じパートの同級生だったり、先輩、後輩とかはどんな感じなの?」
ぱふぇ「同級生ひとりと先輩がひとりいて、同級生の人とはちょくちょく話せるんですけど、先輩とはほとんどと言うか、話すと言っても“〇〇しますか?”“はい”“あざーす”、この会話だけです」
さかた校長「事務連絡ぐらいのことぐらいしか喋れてないの?」
ぱふぇ「はい、それだけしか(コミュニケーションが)とれてなくて。でも、1対1だけであって、同級生とかがいたら話が盛り上がって、時間を忘れるぐらい話せるんですけど…」
さかた校長「1対1となるとちょっと話しづらいか」
ぱふぇ「はい」
さかた校長「話すが難しいのは、いつぐらいからなの?」
ぱふぇ「苦手になった理由っていうのが、中1の体育祭の準備中に、軽く舐めた態度を取ったんですよ。それで先輩から“舐めんなよ”って言われて、言われた時から先輩と僕との上下関係がハッキリして…。そこからそのひとつ上の先輩と接する時にギクシャクして、いつも段差を感じるので、話が続かないと言うか、カチカチになります」
さかた校長「なるほどな。怒られるまでは、ノリの軽い感じで喋ってたの?」
ぱふぇ「はい。もう“先輩後輩関係ないよね”って、友達みたいな感じで話してました」
さかた校長「そうな。また中学と高校で、縦の厳しさも変わるもんね。
今はカチカチになって、事務連絡みたいなことしか喋れなかったしね」
ぱふぇ「はい」
こもり教頭「ぱふぇ的には、“先輩とこういう話したいな”みたいな、具体的なトークテーマみたいなものはあるの?」
ぱふぇ「本当に他愛のない話、今日あった学校のこととか、〇〇先生の話とか、本当にごく普通に日常会話をしたいんですよ」
こもり教頭「なるほどね。教頭的目線なんだけど、先輩に対してカチカチなのって、俺はめちゃくちゃいいことだと思うのよ。先輩によってキャラクターを変えていくっていうのはすごく大事だと思うんだけど、やっぱりどんだけ慣れてすごく親しみのある先輩だろうとも、やっぱり“先輩”は“先輩”だからね。敬語だったりとか相手を敬うっていうポジションにいながらの、もう一歩自分のキャラだと思う。
だから、“カチカチ過ぎて喋れません”っていうのは、そこまで深追いすることなくて、カチカチであればカチカチであるほどいいと言うか、敬語であれば敬語である方がいいと思うんだけど」
ぱふぇ「はい」
こもり教頭「だとすれば、カチカチで敬語しか出ない状態で、自分の話したいトークテーマ…“この授業のこの教科で悩んでるんですけど、先輩これを教えてもらっていいですか?”とか。やっぱりこういうのって、下手に出れば出るほどやりやすくて、丁寧であれば丁寧であるほどすごくいいと思う。
だから、その気持ちがあるんだったら、その気持ちをベースに、自分の喋りたいトークテーマを具体性を持って話しかければ、どんどん広がっていけるとは思うけどね」
ぱふぇ「あー、はい!」
さかた校長「僕も、小1から高3まで剣道部で、ゴリゴリに体育会系で育ったから、本当に先輩を敬って、カチカチと言うか緊張しながらの日々だったけど…。挨拶だけしっかりとけば大丈夫だと思うんだよな。
例えば、敬語敬語過ぎるのも打ち解けづらいやろうから、“おはようございます”と“ありがとうございました”と“お疲れ様でした”さえ、しっかりハキハキ言っておけね。
同じパーカッションを担当するから、いろいろ聞くこともあるやん。そういう時は“あ、そんな打ち方っすね!”みたいな。『〜っすね!』でごまかすと言うか」
こもり教頭「(笑) 『ですね』の省略形ね(笑)」
さかた校長「うん。“あれ、こいタメ口ではないよな。『〜っす』だよな”みたいな。“そうっすね〜!”とか。この絶妙ラインを使うのはマジアリやな」
ぱふぇ「校長。それ今やってるんですよ。『〜っす』みたいな。自然に出てると言うか、先輩と話す時の秘策と言うか、そんなんで話してるんですけど、それで『〜っす』で軽くなってると思ってるので…」
さかた校長「ぱふぇは『〜っす』で軽くなってると思っちゃうんだ」
ぱふぇ「はい」
こもり教頭「これはマジで使い方だと思うんだけど…。対応ガチガチの『〜っすね』はすごくアリだと思うの。逆に超くだけて、ツッコミとかで“先輩それないじゃないですか〜!”とか、フランクに行きたい時に『です』に戻せば、アリと言うか。
直立不動でアドバイスを聞いてる時、“こうした方がいいよ”“あ、そうなんすね!”は、『〜っす』を使っても全然アリ! でも、弄られたりとかして、“先輩それは言い過ぎですよ!”とか、そういう時にちゃんと『です・ます』をしっかり使うっていう、差し引きをしていくと、すごく距離感がしっかり取れてる印象にはなる。
…っていうテクニックを、俺は先輩に使ってる」
ぱふぇ「あー」
さかた校長「ツッコミの時の“〜ですよ!”ってあるやんか。そこを乗り越えてもう一個次のステージは、もう“何でだよ!”って言っていい!」
こもり教頭「いやいやいや!(笑)」
さかた校長「最悪、面白い空気の時のおもしろイジリってあるやん。“いや、何でだよ!”は、結構OKなんよ!」
ぱふぇ「あれ、OKなんですか?」
さかた校長「OKなんよ! 結構、20ぐらい上の先輩でも大丈夫! “ふざけんなよー!”“何でだよ!”“おかしいだろ!”。この3つは、ぐっと距離が縮まるな!」
ぱふぇ「あ…」
さかた校長「“何でだよ! おかしいだろ!”って言ったら、先輩が“あはは〜”って来るやんか。そしたらその時に“ありがとうございます!”って言う」
ぱふぇ「(笑)」
こもり教頭「それちょっとゴリゴリ過ぎるって!(笑)」
さかた校長「これはちょっとスーパー上級テクニックやけど(笑)」
ぱふぇ「はい(笑)」
こもり教頭「今のは難しいからね(笑)」
さかた校長「そしてね、“ありがとうございます!”って言って、両手でちょっと先輩の腰ぐらいをサワッてやれたらもう最高! ちょっとソフトタッチで“ありがとうございます!”っていう。
そこまで行くと、ぱふぇは立派な若手芸人になれるね!」
一同笑い
こもり教頭「あ、今のは芸人さんコース?(笑)」
さかた校長「今のは、『若手芸人虎の巻 初級編』です!」
こもり教頭・ぱふぇ「(笑)」
さかた校長「これだと、2個上どころか、20〜30上も行けるから!」
こもり教頭「まぁ確かにね。何か先輩には“可愛らしい”と思ってもらった方がいいじゃないですか。愛嬌がある感じと言うか。だから、自分の思う敬語と、相手への接し方のボディランゲージのふたつをうまく混ぜていくといいかもね」
ぱふぇ「はい!」
さかた校長「あとね、もう一個! 褒める時あるやんか。先輩のパーカッションを褒める時に、小声で“めっちゃうま…!” これはOKだね!」
こもり教頭「ホントか!?(笑)」
さかた校長「これはタメ口じゃなくて本音が零れ出たっていう感じやから、“あ、こいつ本音で褒めてくれてる!”ってなるから」
こもり教頭「相手はいいかもしれないけど、第三者の先輩が見た時に“何であいつタメ口なん!?”ってなる可能性あるから…(笑)」
さかた校長「小声だから、そこの部分だけは大丈夫なんよ! “めっちゃうまいやん…! 俺もああなりたいわ…!”“先輩すごいですね!”って、これを使い分けるって言うね」
こもり教頭「ムリムリ(笑)」
さかた校長「(笑)」
ぱふぇ「まだ初心者です(笑)」
こもり教頭「ムリすんなよ!」
さかた校長「でもここさえできたら、マジで大丈夫やから! “先輩と仲良くなりたい”っていう気持ちが根っこにあるから、全然大丈夫よ!」
こもり教頭「うんうん」
さかた校長「ちょっと今の上級テクニックを使って頑張ってくれ!!」
ぱふぇ「頑張ります!」
さかた校長「頑張れよ!!」
こもり教頭「ありがとね!」
♪ HELLO / Official髭男dism
さぁ、続いて話を聞かせてくれるのは…?
たまごなっとう 神奈川県 16歳 男性
RN たまごなっとうも高校2年生! 謎の小部屋から行くぞ!!
こもり教頭「中2高2は当たって!?」
たまごなっとう「砕けろ!」
こもり教頭「突っ走れ!」
たまごなっとう「おーー!」
こもり教頭「ありがとう!」
さかた校長「ナイス“あたジェネ”!」
たまごなっとう「できて嬉しいです!」
こもり教頭「今あたジェネを生放送教室でやったけど、このあたジェネで、僕の隣人の兄弟、佐野玲於先生が起きました」
さかた校長「なるほど。目覚めさせてしまう、それぐらいのパワーがあるのよ!」
たまごなっとう「なるほど(笑)」
そんなRN たまごなっとうが話したいこと、さっそく聞いていこう。
たまごなっとう「自分は最近進路のことですごく悩んでいます。自分は音楽とか写真の“芸術系の分野”と英語とかフランス語を勉強する“語学系の分野”がふたつともすごい大好きで、いざ大学を決めようとなった時に、どういうふうに自分が進む道を決めたらいいのかな、ってすごい悩んでいます」
さかた校長「高2だけども、もう芸術系か語学系かで進路を決めてるんだ」
たまごなっとう「一番やりたいのがそのふたつのどっちかかな、って感じてます」
さかた校長「芸術系っていうのは、どこが好きなの?」
たまごなっとう「自分は音楽と写真がすごい好きです。音楽は、中1からずっと吹奏楽部でやってきていて、それで音楽の楽しさに気づきました。写真は、吹奏楽部を始めた時ぐらいから、親戚の人からカメラを教わって、すごい面白いなと思いました。
そのふたつは、“表現がただ綺麗”とかじゃなくて、“どういうふうに人の心を動かせるのかな?”っていうのを考えたりするのがすごい楽しくて、芸術がすごく面白いものなんだな、って思っています」
さかた校長「自分の気持ちとかを表現するのに、写真だったり音楽だったりで…」
たまごなっとう「はい」
ちなみに、RN たまごなっとうの担当楽器はクラリネットだそう!
続いては、“語学系”について聞いていこう。
たまごなっとう「語学は…。高校が、第二外国語でフランス語をやらされる学校なんですけど、フランス語を勉強し始めてから“すごい面白いものなんだな”って思って、英語とかフランス語とかを勉強するのがすごい好きになりました。
そこから、“自分の知らなかった世界”とか、“その国の人の価値観”というのが見えて来ることがすごい面白いところかなと思って、それで語学が好きです」
さかた校長「なるほどねー! そういう、また新しい語学と言うか世界に興味を持ってるんだな。
で、今高校2年生になったばかりだけど、芸術系と語学系で、もう(進路を)決めたい感じなの?」
たまごなっとう「実際はもうちょっと遅く、高3が終わる手前までに決めたいんですけど…。でも、自分は“人より負けたくない”っていう気持ちがあるので、どっちかを決めておくことによって、もっとその道を勉強できる時間が増えるんじゃないかな、って思って、この時期に、っていう感じです」
こもり教頭「たまごなっとう的には、もしどちらかに進んだとして、“その分野で仕事をしたい”っていう夢もあるのかな?」
たまごなっとう「そうですね、“具体的にこれ”っていうのはないんですけど、でもやっぱり“どっちかを使って仕事をしたいな”っていうのはすごい思っています」
こもり教頭「今のところ、大学っていうところはそのための選択肢でもあるもんね」
さかた校長「全部をやるっていうのは難しいかもしれないけど、ギリギリまで両方をやってみる、みたいな考えはないの?」
たまごなっとう「それも、選択肢のひとつとしてはアリかな、とは思ってます」
さかた校長「でも体はひとつやからな。何でもやって、突き詰めることになった時にね。今、たまごなっとうは選択をしなくちゃいけない時が来たからな」
こもり教頭「そうなってくると、これは教頭の話になっちゃうからアレだけど…。
そもそも教頭先生は“我慢ができない族”なのよ。どっちかを我慢してどっちかを得る、みたいなのが性格的に無理で。ふたつ欲しいものがあったらふたつ買っちゃう、とか。簡単に言うと、“お寿司かラーメンかどっち?”って言われたら、お寿司とラーメンを食べちゃう、みたいな、そういう“我慢できない族”なの。
そういう大きな選択を迫られた時に俺が取るのって、“24時間触れられるものはどっちだろう?”って考えて選択するの」
たまごなっとう「あー…」
こもり教頭「だから、もし芸術系だとしたら、“写真を24時間撮れるかな?”とか。語学系だったら、例えば“フランス映画を24時間観れるかな?”とか。そういう基準で、どっちも24時間全力で触れて、結局それで淘汰された結果、“24時間俺が触れられるものはこっちだな”っていう、選択を取る。
我慢できないから、両方欲しくてしょうがないの!」
たまごなっとう「(笑)」
こもり教頭「それでも、“どっちも24時間できちゃったな”だったら、苦しいけど、両方学べる大学を探すとか。自分が苦しくてもそれぐらいやっちゃう。
校長とかはそういうのあります?」
さかた校長「俺はね、こういうエンターテインメントの世界に入りたいってちっちゃい頃から思ってたから、“自分のために自分の一番好きなことを”と思って選んだんだけど。この道に入ってからも、いろんな選択があったのよ。
その中では、振り返って今やから言えるけど、“多く人のためになる方を選んだ方がいいな”と思ったね」
こもり教頭・たまごなっとう「んー…」
さかた校長「俺も、綺麗事じゃなくて自分のためだけにやってた時があったんやけど。選択して、自分が良くなる方、良くなる方にね。
これはね、限界があって、自分のためばっかりやると結局褒めてくれるのは自分しかいなくて、そもそも“これは何のためにやってるの?”ってなった時があった。俺はもともと“人を笑わせたい”とか“そういう仕事が好きだな”と思ったことが理由のひとつにあるんだけど、本当に綺麗事じゃなくて、自分のためだけ過ぎると、マジで限界が来るのよ」
たまごなっとう「はい」
さかた校長「ひとりだけしか困らないから諦めがちと言うかね。
この言い方がいいかわからんけど、“周りの人も巻き込める・応援してくれる”と言うか、“俺がこれを頑張ることで(周りが)喜んでくれる”方を取った方が、結果、良かったな」
たまごなっとう「はい」
さかた校長「たまごなっとうは、芸術系も語学系も両方好きやから、両方とも自分のためを思ってはできると思う。より、人を喜ばせたり、周りの家族や友達だったり(喜ばせる方)をそっちの方で選んでも決め手になるのかな、とは思うな」
たまごなっとう「なるほど」
さかた校長「結局、それが自分のためになるんやけどな。
一番は全部行けたらいいけど、難しいからね。そのバランスよね」
たまごなっとう「そうですね」
こもり教頭「その選択肢を取らなきゃいけない、ってなった時に、たぶん高3になって自分が本当にこの大学を目指したいと思ったら、制限も出て来るだろうし、どちらか1本になっちゃうかもしれないし。絶対にどこかで選択しなきゃいけない時期が来るだろうから、悩みながらも考え切って、自分の心が“こっちだ”と思う方に行って欲しい。たまごなっとうがどっちを選んだとしても、絶対に後悔はして欲しくないから。
今のは校長・教頭の考え方だけど、もしどっか引っ掛かるところがあれば、それを自分のフィルターを通して選択してくれてもいい。何より、 やっぱり結局は自分が決めるものだから、自分の好きなもの、自分の信念のあるもの、そこに魂が通ってるもの が、一番だと思う!」
たまごなっとう「はい…!」
さかた校長「自分で考えて考えて決めたその選択はめちゃめちゃ正しいし、素晴らしい決断だけど、その道を行く上で“あれ、これ違うなぁ”と思ったら、全然変えてもいいからね。
これで人生が全て決まるとは思い込まんでもいいし。例えば芸術を選んでから語学に行った時でも、芸術を勉強した途中の力は絶対に生きるから! “100%この決断じゃないと”って重く思わんでも、ずっと選択と決断をしていく人生やから、それの最初の1回目と思えばいいよ」
たまごなっとう「はい、わかりました!」
さかた校長「どっちの道に行ったとしても、楽しみにしてる!」
たまごなっとう「がんばります(笑)」
さかた校長「君の表現を待ってるよ!」
たまごなっとう「本当に精進します…!(笑)」
こもり教頭「頑張っちゃおう!」
たまごなっとう「ありがとうございました!」
RN たまごなっとう、話を聞かせてくれてありがとう!
精進して頑張れ!
♪ Wasted Nights / ONE OK ROCK
さかた校長「最後の言葉に力があったから、その力のまま精進し続けてくれ!」
こもり教頭「頑張って欲しい!」
まだまだ電話して話を聞いていこう!
こあらのりりぃ 栃木県 15歳 女性
RN こあらのりりぃは新高校1年生! 入学おめでとう!
そんなRN こあらのりりぃの話したいこととは…。
こあらのりりぃ「高校生になって、新しい環境になったんですけど、同じ趣味を語れるような友達が欲しいんです」
さかた校長「こあらのりりぃの趣味って何なの?」
こあらのりりぃ「アニメとかゲームとかです」
さかた校長「おお! アニメいいやん! 俺と教頭もめちゃめちゃ好きよ!」
こあらのりりぃ「本当ですか?」
さかた校長「漫画が好きだからアニメも好きだし!(笑) りりぃは何が好きなの?」
こあらのりりぃ「『あんさんぶるスターズ!』っていうスマホゲームからアニメ化もされてるコンテンツで、たぶん言ってもみんなわからないと言うか…」
RN こあらのりりぃによれば、『あんさんぶるスターズ!』はアイドルがたくさん出て来て、彼らをプロデュースし育成していくゲームとのこと。
いい曲やいいお話がたくさんあり、本当に面白いのだそう!
さかた校長「それが好きなクラスの仲間がまだ見つからない?」
こあらのりりぃ「そうですね。まだ高校始まって経ってないので、みんなまだ高校生活に慣れる方に精一杯と言うか。あんまりお話しできる時間がないかなって」
さかた校長「学校で自己紹介とかはあった? その時は『アニメ好きです』って言ったりしたの?」
こあらのりりぃ「言いました!」
さかた校長「おお! 一応、クラスのみんなにアニメ好きというのは伝わってるか」
こあらのりりぃ「はい、一応は」
さかた校長「それ以外にアピールしたりしてるの?」
こあらのりりぃ「それ以外は、カバンに私の推しのキーホルダーを付けて、“わかる人にはわかるかな?”みたいな」
さかた校長「それはもうやっちゃってるよね!」
こあらのりりぃ「(笑)」
こもり教頭「まぁ、きっかけ作りはできてるから。でも、さっきこあらのりりぃが言ったみたいに、新学期というところもあって、新しく自分の友達の輪を作る第一歩のきっかけが難しいところなんだもんね」
こあらのりりぃ「そうですね」
こもり教頭「どうなんだろう? 自分の趣味みたいなのを、一緒に共有できるとか、発信するとか、同じ輪を作る、っていうのは、どういうきっかけを作っていくのがいいんですかね?」
さかた校長「りりぃはみんなにも言ってるし、グッズを付けてアピールはしてるから、まずは、周りの子たちの趣味とかを聞いてみたらいいと思うんだよね」
こもり教頭・こあらのりりぃ「あー」
さかた校長「聞いてみて、カウンターと言うかお返しで“実は私もアニメ好きで、グッズもあるんだよね”とか言うと、“相当好きじゃん!”みたいになると思うんだよ」
こあらのりりぃ「なるほど」
さかた校長「俺ね、アニメオタの人たちのいいところって、周りの人がアニメ好きなのを否定せんやん」
こもり教頭・こあらのりりぃ「あー、確かに!」
さかた校長「同じ温度で“それいいよね!”“私知らないけど教えて!”っていけるやん。俺はそれがマジで素晴らしいと思うんだよな」
こあらのりりぃ「確かに」
さかた校長「だから、りりぃがまず周りのみんなの好きなものとかを聞いていって、“それすごいね! どういう感じ?”って、『あんさんぶるスターズ!』を好きな熱量で聞いてあげたら、向こうも嬉しいし、“え、何? そのグッズ!”ってたぶん乗ってくると思うのよ。そこで100倍の熱量でお返ししてあげる、と言うね」
こあらのりりぃ「100倍(笑)」
こもり教頭「確かに、それめっちゃいいかもしれないですね! 向こうの熱量を受けた上で、それにリスペクトを込めて自分の好きなものをしっかり話す。そしたら、“次はこっちのターン”っていう…。会話のキャッチボール…ラリーをしっかり作るのはすごくいいアイデアだと思いましたね!」
こあらのりりぃ「確かに!」
さかた校長「そして、こあらのりりぃには、友達の“好き”を受け止める器がもうできてるからね! なぜなら、自分の“好き”をもう受け止めちゃってるからね。りりぃは結構な温度でも大丈夫だと思うんだよな!」
こあらのりりぃ「はい(笑)」
さかた校長「まずはクラスみんなの聞き役で、“好き”を引き出して欲しいね」
こあらのりりぃ「はい!」
さかた校長「で、MAXで100倍返し!」
こあらのりりぃ「わかりました!(笑) 頑張ります!」
さかた校長「うん! それで教室を“好き”でいっぱいにしてくれ!」
こあらのりりぃ「はい!」
さかた校長「りりぃ、頑張れよ!」
こもり教頭「楽しんでね!」
こあらのりりぃ「はい、ありがとうございます!」
RN こあらのりりぃ、話を聞かせてくれてありがとう!
今日の黒板
『 何でもいいんだよ 』
さかた校長「今日、新入生のみんなは初めての掲示板逆電だったかもしれないけど、これがSCHOOL OF LOCK!のスタンダード授業で、掲示板っていうのは教室なんだよね。
楽しかったことも、嬉しかったことも、本当にくだらないことでも気軽に書いていいし、あとは勿論辛いこともしんどいことも誰にも言えないこともなんでも書いていいんだよ。いつでも頼っていいからね。
キミは1人じゃないんだよ。ここにきたらみんながいる。だから、なんだってみんなで解決できるんだよ。安心して書き込んで欲しい!」
♪ 宇宙船六畳間号 / LAMP IN TERREN
さかた校長「教頭が謎の小部屋からお送りしたんだけど、壁ドンしてた隣人が、まさかの玲於先生とはね!」
こもり教頭「それが一番ビックリでした!(笑)」
さかた校長「(笑) 教頭もビックリしたかもしれないけど、俺と生徒たちもマジでビックリしたからね! 大事件かと思ったよ!(笑)」
こもり教頭「(笑) 急に現れたからね!(笑) でも約束できたから。彼は絶対に来てくれるから!」
さかた校長「今も安眠してくれてたらいいけどね(笑)」
こもり教頭は、明日も謎の小部屋からお届けするぞ!
気になる隣人は…!?
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」
こもり教頭「起立! …礼!」
さかた校長・こもり教頭「また明日ーーーーー!!」
さかた校長の放送後記
まさかの隣人!!
生の壁ドンお待ちしてます!!
こもり教頭の放送後記
謎の小部屋は
ドキドキがいっぱい。
Music
2021.4.12 PLAYLIST
22:05
22:10
22:29
22:49
22:58
23:11
23:18
23:39
23:49
「芸術も語学も好き」大学進学の選択肢に悩む高2の相談とアドバイス
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。4月12日(月)は、パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、番組の掲示板に寄せられた書き込みから気になるものを取り上げ、さらに電話で話を聞いていく『掲示板逆電』を行いました。そのなかから、進路の悩みを打ち明けた高2のリスナーとのやり取りを紹介します。