今夜の授業を職員のいとかんが振り返り!
今夜のSCHOOL OF LCOK! 授業テーマは「好きだけど、好きだけで終わった」
「3年間好きだったけど結局告白出来ずに終わってしまった…。」
「片思いだったけど何も出来なかった。」
そんな生徒の君が好きだけで終わってしまった恋愛の話を聞いていった。
「剣道部の同級生の男の子を好きだった」という【愛知県 18歳 ラジオネーム りったん】
最初はあまり好きではなかったものの、部活で行動を共にする中で、彼の優しさやカッコ良さに気づいて好きになった
しかし関係が崩れるのが怖くて伝えるのを躊躇しているうちに、後輩と付き合ってしまい、想いは心の中にしまうようにしたという。
そんなRN:りったんに自分の想いには正直に伝えていこうと背中を押していった。
「中学で出会った女の子にずっと片思いをしている」という【長崎県 17歳 ラジオネーム ラビンラビット】
中1の頃から好きな女の子とは、筆箱をきっかけに意気投合。同じピアノをやっていたこともありさらに仲は深まっていった。
中2の合唱コンのタイミングで告白しようと思ったが、その子の家が恋愛に厳しかったこともあり、断念してしまったという。
しかし今になっても好きな思いは変わっていない。まだ恋をしているRN:ラビンラビットに1回だけで失敗じゃない、何回でも伝えていい!とアドバイスを送っていった。まだピリオドじゃないぞ!
「高3の先輩が大好きだったけど、気持ちを伝えられず、先日卒業していってしまった」という【茨城県 16歳 ラジオネーム みゆちゅるん】
同じ吹奏楽部の先輩で帰り道が同じ方面ということで一緒にいる時間も長く、悩み相談もたくさん乗ってもらっていた。
優しくてノリの良いところが好きで、卒業までに想いを伝えたいと思っていたが、想いを伝えることはできなかったという。
連絡先も知らない先輩に想いを伝えるべく、この生放送教室を使って告白の練習をしていった。
「中3の頃、委員会が一緒だった男子のことが好きだった」という【島根県 17歳 ラジオネーム りゃっとうまめ】
勉強や部活がうまくいかない時期に委員会の先生に叱られ泣いていた自分に「大丈夫?」と声をかけてくれた優しさから好きになった。
しかし、周りからの目や受験があったことで思いは伝えられず今に至っている。
高1の頃、たまたま電車で再開したときにはもう好きではなかったことから、気持ちがピークの時に告白しなきゃいけないと思ったという。
その経験は決して無駄にならない、その想いを胸に次の恋に進んでほしいと背中を押していきました。
今夜の授業はradikoのタイムフリーで聴き直すことができます!みんなぜひ再出席してみてね!
好きだけど、好きだけで終わった生徒に話を聞いていった
『 ようこそ!! 』
さかた校長「この時期、卒業のお祝いでスマホを買ってもらったっていう生徒たちがたくさん掲示板に書いてて、しかも『初書き込みです!』と」
こもり教頭「そうだね。スマホとか買ってもらったらやっと初書き込みなるのかな」
さかた校長「もうここは、
『ようこそ!! SCHOOL OF LOCK!へ!!』」
(拍手)
さかた校長「みんなやっと来てくれましたよ!」
こもり教頭「時期的にも、3月に入ると“卒業”とか“進級”とか、あとは受験生で“合格したから”みたいな生徒もいるんじゃないかな?」
さかた校長「俺も、高校生の入学祝で携帯を買ってもらって。俺の世代は、周りの友達も高1のタイミングが多かったな」
こもり教頭「やっぱね。たぶん去年からかな? この日をご褒美に一生懸命受験勉強をやった中学3年生の生徒たちが、全国にどれだけいるだろうか、と!」
さかた校長「『やっと今日、待ち望んだスマホを手に入れました!』という熱が伝わるわけよ」
こもり教頭「うん! 待ち望んだ今日が来たぞ!」
■
初!掲示板書き込みです!
スマホを買ってもらいました!今、掲示板書き込みしていてとても緊張しています、、
school of lock!は前から聞いていましたが、書き込みは初です。しかし、夏レターで逆電をしていただきました!その時はR.N.やまいぬとして話させて嬉しかったです!
後日にさかた校長、こもり教頭から返事をいただき宝物にしています。ありがとうございました。
これからは少しですが掲示板書き込みもしていこうと思っています!よろしくおねがいします!
やまいぬ01
女性/15歳/静岡県
2021-03-08 16:05
さかた校長「こちらこそよろしくぅ!」
こもり教頭「うん、本当によろしく!」
さかた校長「やまいぬ、嬉しいね。レターも届いて僕らも返事を書くことができたけど、書き込みだとこうして毎日気軽に書けるからね。『緊張しています』と言っていたけど…」
こもり教頭「初登校の時みたいなことじゃない?
僕は上京組なんで、“東京にどういう奴らがいるんだ”と思って校門をくぐって、教室の扉に入る瞬間はいまだに覚えてますよ」
さかた校長「うん。でもうちの学校は広すぎるからな」
こもり教頭「(笑) そうね」
さかた校長「しかも“やまいぬ”から“やまいぬ01”になったけど、SCHOOL OF LOCK!は15年の歴史がありますから、“同じラジオネームがいたんじゃないかな”って俺思うのよ(笑)」
こもり教頭「あり得るよね(笑) それぐらいラジオネーム被りと言うか、先輩方がいらっしゃるから」
さかた校長「でも『01』から譲れない信念を感じたよね(笑)」
こもり教頭「“やまいぬ”にね(笑)
でも、スマホってどうなんだろうね?」
さかた校長「これは、やまいぬ01は最高の武器を手に入れたと思ってる。でもスマホは色んな落とし穴があるからね」
こもり教頭「そう、スマホって怖いよね」
さかた校長「まず何より怖いのが、“ギガ”ね。前回、『今月ギガ追加3発やって、もう終わっちゃいます。親にバレたらヤバイです』みたいな」
こもり教頭「言ってたわ!」
<⇒
『校長の新ギャグ!? いや怖いて!怖すぎる!逆電!!!』>
さかた校長「これ、余裕であり得るからね! YouTube動画は気を付けろ! アニメとか映画とか一発見たらヤバイ!」
こもり教頭「音楽とかの意外な落とし穴って、ストリーミング再生でしてると、あれって逐一ダウンロードじゃない。だからSpotifyとかApple MusicとかLINE MUSICとかだったらダウンロードできるから、“気に入った聴きたい曲は早めにダウンロードして、プレイリストを作って聴く”っていう方法をしないと、ギガなんてすぐいっちゃうから!」
さかた校長「過去からのベストアルバムとか何枚もやってたらすぐ行くから! 本当に気を付けろよ! “ギガ”について知るっていうのは一番大事なところかもしれない。調子に乗ったら怖い落とし穴があるから」
こもり教頭「確かにね〜」
さかた校長「あと、“落とす”から」
こもり教頭「出た!」
<ガチャン!>
こもり教頭「壊れた!」
さかた校長「今のは終わったね!」
こもり教頭「俺もあるもんね。落としすぎて、iPhone10を4台ぐらい持ってるもん(笑)」
さかた校長「俺も落としてる。画面にヒビは入らなかったけど、ライトセーバーみたいに緑のライトの線がビーって入ってる」
スマホデビューした生徒のみんな!
スマホカバーと画面のカバーガラスは必ず付けようね!!
さかた校長「まぁでもね、スマホを手に入れたということは武器でもあるし、長所があるからね」
こもり教頭「ここからどんどん色々と広がっていくから、使い方を覚えたりとか、もしかしたらちょっと難しいなと思うこともあるしれないけど、きっと楽しくもなると思う。
あと、
『学校掲示板』はうちの教室ですから!」
さかた校長「何でもいいんで、君が今日思ったことだったり、辛いなと思ったことだったり、楽しかったことだったり、何でもいいし、生徒たちも大歓迎だから。君たちの掲示板への書き込みを、待ってるぞ!!」
♪ 始まりの歌 / 緑黄色社会
さあ、SCHOOL OF LOCK!、今夜の授業はこちらをお届け!
『好きだけど、好きだけで終わった』
さかた校長「卒業シーズンを迎え、もしかしたら、好きな人に想いを伝えられないまま、卒業を迎えてしまった生徒もいると思う」
例えば、
「3年間片思いだったけど何もできなかった」
「相手に恋人がいたから、私からは何もできなかった」など…
さかた校長「そういう、自分の中だけで諦めてしまった恋を経験した生徒、君の話を聞かせて欲しい!」
こもり教頭「好きな人に気持ちを伝えるって、正直めちゃくちゃ勇気がいることじゃないですか? 俺、好きな人に“好き”っていう想いを伝えられるのって、“勇気”なのかなって疑問に思う。勇気だけじゃなくて“時の運”とか。その人の持ってる文才とか、コミュニケーション能力とかによって、自分は“好き”って伝えてるつもりでも向こうに届いてないパターンとかもあるじゃない」
さかた校長「いや、“好き”って言ったら大体伝わるだろ? どんな言い方してるの?」
こもり教頭「違う! “好き”というワードを素直に伝えられない子もいると思うんだ? “こういうところがすごく魅力的で素敵だと思う”と言うことを“好き”の伝え方だと思っちゃう子とかいると思うんだ?(笑)」
さかた校長「…おたくのこと?」
こもり教頭「そう、教頭のこと! 俺ね、“好き”って言えないんだよね!」
さかた校長「ストレートでいいよ!」
こもり教頭「…と思うじゃん? 当の本人は違うんだよ(笑)」
さかた校長「おしゃれに格好よく言いたいわけでしょ? 格好つけたらそうなっちゃうよ」
こもり教頭「そりゃ格好もつけたいだろうよ。つけたいだろうけど、“好き”だけだと物足りないと言うか。世の中のみんなが使ってる“好き”っていう言葉より、相手のことが好きだからもっと伝えたいのよ。でも伝わらないの。
で、“好き”っていう言葉は、勇気がないから伝えられないの。そういう生徒もいると思うんだよ」
さかた校長「確かに“勇気”はいる! 俺は“勇気一発”だと思ってるもん。
俺は歴代好きな人には告白してきた! 後悔しないようにちゃんと告白した! その時に何が必要だった? …“勇気”だったんだよね!」
こもり教頭「違うんだけど(笑) “勇気”だけじゃないよね。
中学の時とか勇気を出したことはあったけど、俺はだいぶ回りくどかった」
さかた校長「『回りくどい』言い方ってってどういうふうに言ってるの?」
こもり教頭「俺ってキャラがあるから、明るく言っちゃうのよ。“すごいスキンシップする友達”みたいな空気を出しちゃうわけ。で、それがすごく長引いちゃって、間が悪くなって、“好き”って言い出せない、みたいな」
さかた校長「“お前といるとすげー話も弾むし〜”みたいなところから、そればっか言って…“あの人、何が言いたかったの?”っていう状態
ってこと?」
こもり教頭「あー! それそれ!!(笑) だから、“いや、それは私も友達としてめちゃくちゃ好きよ”っていうのは多い」
さかた校長「あー、なるほどね。そのリズムでずっと行ったらダメだわ。間がめっちゃあいて、“あれ、何この感じ、気まず…。いつもと違うんだけど”の、隙間があったら、それでもいいと思うけどね」
こもり教頭「…プロ?(笑)」
さかた校長「(笑) いやいや、俺はプロではないけど、数こなしてる」
一同笑い
こもり教頭「だから、その想いを伝えず行ける子っているじゃない。“フィーリングがめちゃめちゃ合って、気づいたら付き合ってる”っていうミラクルタイプの子」
さかた校長「それはハイパーウルトラミラクル! マジでゼロに近い! 映画でもあんまりないからな。自然にそういうことになるってないんだよ」
こもり教頭「(笑) そうだね。
でも、俺とすごく共感した生徒が全国にいると思うんだよ」
さかた校長「いると思う。事前に掲示板を見てたら、めちゃくちゃいる!(笑)」
今夜はそんな、「好きだけで終わってしまった』生徒の恋の話を聞いていくぞ!
“勇気だけで告白できる!”と主張する校長と、“告白するには勇気だけじゃダメなこともある”と主張する教頭。
こもり教頭「さっき赤裸々に教頭の想いを話したじゃないですか。ちょっと論争と言えば論争でしたけど…」
生徒からはこんな書き込みが来ているぞ。
■
もう!!
恋は難しいですね、、笑
勇気だけでは真っ直ぐいかない恋もあるんですよ!!校長!!!
カスミソウの花言葉
女性/18歳/埼玉県
2021-03-08 22:15
こもり教頭「ほれ。やっぱりそうなのよ。勇気一発だけじゃないと思うんだ」
さかた校長「それもしかして、何かの花言葉? すごく刺さったけど」
こもり教頭「(笑)」
■
教頭の感じ伝わるよ!!
ちゃんと受け止められる!
校長みたいな勇気だけでガツガツ来られるのちょっと苦手なんだよね、、、、。
小さなブタのこもブー
女性/15歳/宮城県
2021-03-08 22:14
さかた校長「おいおい、こもブー! 誰が『ガツガツ』って言ったよ!
みんな、勘違いしないで! 俺は恋が得意とかじゃないから! “本当に伝えたい気持ちが溢れたから、ちゃんと伝える”っていうだけだよ」
こもり教頭「それって一方通行過ぎるなって俺は思っちゃうわけ。“好き”で一発で行っちゃうと、小さなブタのこもブーみたいに、“好き”というものだったはずなのにちょっと“嫌だ”という伝わり方になってしまう。優しく伝えないと…」
さかた校長「優しく伝えてるんだって! もちろん、段階を踏んでちゃんと言うよ。好きなところを言ったり」
こもり教頭「言いたいことはわかるんだけど…。まぁでも、逆の生徒の書き込みもチラホラ見るのよ。『校長みたいに“好き”の二文字でいいよ』って言ってくれる生徒もね」
さかた校長「どうしても思いつかなかったりしたら、シンプルでいいと思う」
■
好き
好きの一言が1番ストレートでいいけどなー
ひまわりイエロー
女性/14歳/大阪府
2021-03-08 22:12
さかた校長「そうだろ? そうなんだって! 正直、一番言えない、勇気がいる言葉だけでいいのよ」
こもり教頭「うーん…」
さかた校長「何なら、本当に“好き”という言葉が一番勇気を使って言ってくれたのなら、“好き”以外の言葉は別にいらないな」
こもり教頭「違うと思うなぁ。運もタイミングもあると思うよ」
さかた校長「それはもちろんそうだけど…(笑)」
こもり教頭「今日も全国にいるよ! いるんだから!」
さかた校長「いるようだから、聞いていきます!(笑)」
りったん 愛知県 18歳 女性
RN りったんは高校3年生。
第一志望はダメだったものの、第二志望へは特待という形で合格できたのだそう!
RN りったん、合格おめでとう!!
さかた校長「無事に進路も決まり、最高な状態の中で、ちょっと悩んでることがあるんだよな? 好きな人がいたってこと?」
りったん「はい、いました」
さかた校長「ちょっと聞かせてもらっていい? どんな人なの?」
りったん「同級生で、部活が同じ子だったんですけど…」
RN りったんは剣道部で、校長と同じく三段を持っているのだそう。
その剣道部に所属していた同級生の男の子に、高校2年生の頃から恋をしていたそうなのだけど…。
さかた校長「(好きになった)きっかけみたいなのはあったの?」
りったん「最初に入部した頃は、あんまりその子のことが好きじゃなくて…」
こもり教頭「出た出た! “嫌い”は“好き”の裏側だからね」
さかた校長「マイナスからのスタートかよ!」
りったん「(笑) 最初部活が始まった時に、もちろんその子の方が実力もあって強かったんですけど、一緒に稽古とかしてる時に、“明らかに女子だから手を抜いてるな”って思って、ちょっとイラッとしちゃいました。だから最初は“仲良くなれなさそうだな”って思ってたんです。
なんですけど、だんだん部員としてみんなが仲良くなってきて、いろんなところに遊びに行ったりとか、部活の後にみんなでしゃべってたりしてたら、“あ、なんか気になるなー”って思い出して…」
こもり教頭「ふっへっへっへっへ…」
さかた校長「それは徐々になの? それで、ふとした時に“あれ、何この気持ち? 好きなのかも”みたいなこと?」
りったん「“何か気になるな”って思って」
こもり教頭「でも、相手とふたりきりじゃなくて、友達と一緒に部活終わりとかで遊んでたりしてたわけでしょ? その中で、その子にどんどん気が行くようになったってこと?」
りったん「そうですね。一緒にしゃべってるのとかが楽しくて」
さかた校長「他に好きなところはないの?」
りったん「部活の試合とか、稽古中もなんですけど、あんまり自分がうまくいかなかったりとか試合で負けてたりとかすると、さり気なく励ましてくれたりとか。私の後にその子の試合があって、私が負けて下がって来た時に背中をポンって叩いて、“俺に任せとけ”って言われたり…」
さかた校長「お〜〜ぃ!!」
こもり教頭「カッコよ〜〜〜!! 背中ポン…」
さかた校長・こもり教頭「『俺に任せとけ!』」
さかた校長「今、ハモったね〜」
こもり教頭「ハモったねぇ」
こもり教頭「それは“キュン”来たでしょ!」
りったん「それはしました」
こもり教頭「ね!」
さかた校長「もう完全に一本取られたな!」
こもり教頭「うまいこと言ってる!」
りったん「(笑)」
さかた校長「そういうところでどんどん好きになったってことね。りったん、その気持ちを伝えようとしたことはあったの?」
りったん「1回、高2の秋ぐらいに伝えようかなと思ったことがあったんですよ。同じ部員の子にも“言いなよ!”って言われたんですけど、めちゃめちゃ仲良くなりすぎちゃって、男女の関係になるのを越えちゃったんですよ。向こうも完全に私を女の子として見てないと思って、伝えてうまくいかなかった時に今の関係が崩れちゃうのが怖かったんです。だったら伝えずに、今のまま仲良くしてた方がいいのかな、って思って、結局伝えられなかったです」
こもり教頭「その気持ちは非常にわかる! “好き”って、今の関係が崩れる言葉になっちゃうんだよな」
りったん「そうですね」
こもり教頭「このひと言を伝えただけで、“もしかしたらもう明日からみんなと一緒にいれないかも”とか。それこそ“『自分が憧れてたあの人』っていう立ち位置じゃなくなっちゃうかも”という恐怖よね」
りったん「そうです」
さかた校長「仲いいなら気まずくなるのは確実だしね。よっぽど上手く気を使える…まぁでもなかなか難しいから。
実際、その時しゃべってただけで、じゅうぶん楽しかったわけでしょ?」
りったん「そうです、楽しかったです。」
さかた校長「でも、りったん的には付き合いたかった?」
りったん「…うん、できることなら」
こもり教頭「そうなんだよなぁ…! だったら、そういう想いは付き合った方がいいんだよ」
さかた校長「相手の子から、間接的にでも、そういう気持ち的なのを聞いたことはないの?」
りったん「ないですね。みんなで恋バナとかしたことはあるんですけど、そんな感じはなくて」
こもり教頭「仲いい子たちで話してる恋バナも、ちょっと信じきれないこともありますからね。これはマジでそうだと思うんだけど、仲いい子ほど、恋バナした時に、その子が“好き”って言ってる子が明確に名前も出てない状態の時は、たぶんそれを隠してる可能性が大いにあると言うか。
仲がいい、悪いは関係なく、“俺別になんだよね”っていうのは、たぶん俺は嘘だと思うんだよね」
さかた校長「本当に好きな子がいる場合、流れでは言えないからね」
こもり教頭「そう。…ってなった時に、そこのリサーチで判断基準にしちゃうのは、俺はちょっとだけ“もったいないな”って思ってる派なんだよ。俺も“好き”って言えないからりったんの気持ちはわかるんだけどね」
さかた校長「りったんの女友達とか部活の仲間から、リサーチと言うかその男の子のことについて何か聞いたりとかしてないの? 好きなタイプとか…」
りったん「当時はそんなになくて、でも友達からは、“行けるでしょ”みたいに言われるんですけど、“いや、行けないでしょ”って返しちゃって(笑)」
こもり教頭「わかる!」
さかた校長「向こうはどんな感じなの? “恋愛に興味ありません”みたいな?」
りったん「あ、今彼女います」
さかた校長・こもり教頭「うわーーーーーーー!!!!」
りったん「(笑)」
こもり教頭「あーーーー悲しいーーーー」
さかた校長「りったんは、その相手の子のことは知ってるの?」
りったん「同じ学校の後輩の子です。体育祭の時に…」
さかた校長「先輩後輩で付き合っちゃったか…。それ、体育祭マジックじゃないのか?」
りったん「絶対そうです」
さかた校長「(笑)」
こもり教頭「俺らの代も、体育祭って魔法をかけやすいってよく言ってた」
さかた校長「体育祭も文化祭も祭りだからさ、かかるのよ」
りったん「すごい目立つ子だったんです。運動神経がめちゃ良くて、体育祭とかすごい活躍する子だったので…」
こもり教頭「魔法にかかったんだろうなぁ…」
体育祭があり彼が付き合い始めたのが去年の9月頃。
後輩の子に“写真を撮って”と言われている現場にRN りったんたちもいたのだそう。
そして、付き合うまでの過程も全て見て知っていたという。
さかた校長「向こうは、まだ…」
りったん「まだ全然付き合ってます」
こもり教頭「そうか…」
さかた校長「ショックやなぁ。その時に、りったんの中でどういう気持ちが芽生えた?」
りったん「“迷ってた時に、もしあの時言ってたら、今違ったのかな? ちょっと変わってたのかな?”って思いましたね」
さかた校長「そうよな。伝えて、もし結果がダメだったとしても、まだ諦めがちょっとはつくもんな」
こもり教頭「その結果になると、俺だったら、あの時“好き”って伝えといて、関係が崩れたとしても、そっちの方が良かったかも、とさえ思っちゃう」
りったん「ちょっとでも言えてたらな、と思います」
さかた校長「そうなんだよな。俺は“告白する”って言ってるけど、最初に告白したのは中3の卒業するタイミングで、“もう2度とこの子と会えないのか”と思って、その時に初めて伝えたけどね。
その男の子とは進路は別々になるの?」
りったん「消防士になるので…」
こもり教頭「またカッコイイな!」
さかた校長「剣道部は消防士になるの多いもんな。剣道部は警察官と消防士になるのよ!」
りったん「そうなんですよ。両方います」
こもり教頭「そうなんだ(笑)」
消防士になる彼とは、会う機会が減るだろうと話すRN りったん。
こもり教頭「今思ってる気持ちと言うか、もしまだ彼のことを“好き”だと思ってる気持ちがあるのならば…。これは俺の意見だけど、向こうに彼女がいるのにその気持ちを伝えてスッキリするというのは、俺は違うと思うのよ。それは何か押し付けちゃってる感じがするから」
りったん「はい」
こもり教頭「ここからどんどん時を経ていくわけじゃない。1か月、2か月、3か月。それが半年になって、1年になって…、ってなってくんだけど。
そうなっていった時でも、自分の心の中にその気持ちがまだ芽生えてて、状況が変わった時に伝えられるチャンスが来るんだったら、俺はその時までその種を持ってていいと思う。無理やり捨てなくていいと思う」
りったん「ああ…」
こもり教頭「次のステップに行くのはもちろん大切なんだけど、誰かを“好き”って思えるって奇跡だから」
さかた校長「無理して違う人を好きになる必要は全くないな。
かと言って、“囚われ過ぎて毎日が…!”となったら、ちょっと俺たちも苦しいけどね。でも、それだけ素敵なことをりったんがやってるからな」
りったん「はい(笑)」
さかた校長「その気持ちは尊くて素敵なものだからね」
こもり教頭「今俺らも、すごくその気持ちを受け止めた。感じたしね」
りったん「ありがとうございます!」
さかた校長「いつか伝えられる時が来たら、想いを届けられたらいいな」
りったん「そうですね」
RN りったん、話を聞かせてくれてありがとう!
♪ 恋をしたから / あいみょん
続いて話を聞かせてくれるのは…。
ラビンラビット 長崎県 17歳 男性
RN ラビンラビットは高校2年生! 行くぞ!!
こもり教頭「中2高2は当たって!?」
ラビンラビット「砕けろ!」
こもり教頭「突っ走れ!!」
ラビンラビット「おー!!」
文字通りあたくだ(当たって砕けろ)して欲しい世代のRN ラビンラビット。
好きな子がいたそうなので、さっそく話を聞いていこう。
さかた校長「その子はどういう人なの?」
ラビンラビット「その子は、ピアノがすごく上手で、根が真面目で生徒会をやってるような女の子です。でも、誰にでも優しくできるような子で、絶対差別したりしないし、誰にでも平等に接してくれる、明るい子ですね」
さかた校長「べた惚れだよな!」
こもり教頭「そして、聞いた限り、めちゃくちゃいい子です」
さかた校長「いつぐらいから好きになったの?」
ラビンラビット「中1の5月からです」
こもり教頭「じゃあ、結構前から…3年ぐらい前から好きなのかな?」
さかた校長「今は同じ高校?」
ラビンラビット「いえ、別の高校になってるんですけど…」
さかた校長「中学校の時にずっと好きだったってことか」
ラビンラビット「今も現在進行形(で好き)です」
こもり教頭「えー! 高校が離れて、今あたくだ世代でしょ? 4月から高3でしょ? 3年経って別々のところにいても、まだ好き?」
ラビンラビット「一瞬、別の人に浮気する瞬間がひとりだけいたんですけど(笑)」
さかた校長「(笑)」
こもり教頭「大丈夫、自分を責めるな。それは浮気じゃないぞ」
さかた校長「いやいや、浮気じゃない。ちょっと気持ちが浮ついただけなんだよな」
ラビンラビット「最近あったんですけど、結局戻って来てっていう感じですね」
さかた校長「だからもう、ラビンラビットの中で忘れられないんだろうな」
ラビンラビット「もう本当にそうですね(笑)」
中学1年生の時はその子と別のクラスだったというRN ラビンラビット。
移動教室でたまたまその子のクラスに行った時に、RN ラビンラビットが使っていたカロリーメイトの筆箱がきっかけで話すようになったのだそう。
そして話しているうちに、RN ラビンラビットと同じくピアノをやっていること、そして、小学校の時に同じコンクールに出たことがあることがわかって驚いたのだとか。
ラビンラビット「本当にその子はすごく上手で。自分も九州までは行ったんですけど、その子は中学に入ってからもずっと全国に行くような子だったんです」
さかた校長「そのレベルはすごいね!」
ラビンラビット「(笑)」
さかた校長「気持ちを伝えようと思ったことはあったの?」
ラビンラビット「ありました」
こもり教頭「…(告白)できずだったの?」
ラビンラビット「中2の合唱コンが冬にあったんですけど、僕が指揮者でその子が伴奏することになったんです。ふたりで練習する機会も多くて、終わった後に結構いい感じになったんですよ。
ただ、“勢いで告っちゃおうかな”って思う時があったんですけど、それまでにその子と恋愛の話をしたことがあった時に、親から“中学生の時は絶対に彼氏を作っちゃダメ”って言われてる子だったみたいなんです。それを徹底的に守る子だったんですよ。
そういう優しい人だったからモテて、3人ぐらいに告られたみたいなんですけど、もう全員散ってたみたいなんです」
さかた校長「なるほどな。だからラビンラビットも告白できなかった?」
ラビンラビット「告ったのが、ひとりだけ僕とすっごい仲がいい友達で。その子が修学旅行の時に告白したんです。その時にフラれたって聞いて、自分より仲良くしてる姿を見てたから、“うわこれはムリだな”ってその時は思って…」
さかた校長「でも今高校2年生になって、もう終わろうとしてても、その子に対しての気持ちはどうなの?」
ラビンラビット「変わらないんですよ」
こもり教頭「だったら、今後たぶんきっかけが来るから、それは言っちゃおうよ!」
ラビンラビット「(笑)」
こもり教頭「だって4月から高3でしょ? 1年乗り切ったら『卒業』っていう次の大きいきっかけもあるから」
さかた校長「進路が別れて離れ離れになる可能性、全然あるからな」
こもり教頭「その時に“会えなくなる”っていう気持ちに背中を押してもらって、ポン、って言えるかもしれない」
ラビンラビット「うーん…」
さかた校長「付き合いたいでしょ?」
ラビンラビット「付き合いたいですね」
さかた校長「じゃあもう伝えるしかないよな。向こうが厳しいしさ。
ラビンラビット、これは俺からのアドバイス…じゃないけども。1回だけで失敗したら終わりとかじゃないからな。何回でも“好き”を伝えていいからな」
ラビンラビット「おおー…」
さかた校長「だから、チャンスは1回きりと思うなよ。お前が勇気さえあれば、何回でもチャンスはあるから」
ラビンラビット「はい(笑)」l
こもり教頭「頑張れよ! これはまだピリオドじゃないからな! 応援してるぞ!」
さかた校長「まだ始まってもないからな! 想いをぶつけろよ!」
ラビンラビット「(笑) そうですね。会える機会があったら言いたいなって思います」
さかた校長「お前が作るんだよ! そして、当たって砕けてるんだ!」
こもり教頭「頑張れ! 当たって砕けろ!」
さかた校長・こもり教頭「頑張れー!!」
ラビンラビット「はい、ありがとうございます(笑)」
RN ラビンラビット、話を聞かせてくれてありがとう!
こもり教頭「俺やっぱり告白って勇気一択じゃないと思うんだ」
さかた校長「でも、その勇気が溢れ出ていたら、伝えることができたかもしれないな」
こもり教頭「(結果が)変わったこともあったかもね」
さかた校長「でも、機会と時は選べないからね」
こもり教頭「そう!」
さかた校長・こもり教頭「うーん…」
まだまだ生徒の話を聞かせてもらおう!
みゆちゅるん 茨城県 16歳 女性
まずは、RN みゆちゅるんが好きだった人について聞いてみたぞ。
みゆちゅるん「高3の先輩で、優しくて、面白くて、ノリがいい先輩です」
こもり教頭「先輩でノリがいいって、やっぱりカッコイイ?」
みゆちゅるん「はい!」
さかた校長「先輩面白いんだろうね」
こもり教頭「俺もそういうの言われたかった…」
みゆちゅるん「(笑)」
さかた校長「先輩と接点みたいのはあるの?」
みゆちゅるん「同じ吹奏楽部の先輩です」
さかた校長・こもり教頭「あーーー!」
こもり教頭「ブカティが一緒だったのね」
ちなみに、RN みゆちゅるんはクラリネット、その先輩はサックスを担当していたのだそう。
そして、部活が一緒だっただけではなく…。
みゆちゅるん「通学の時に電車が一緒で、よく帰りに一緒に帰ったりしました」
こもり教頭「うわー、いい!」
さかた校長「電車はどれぐらい時間かかるの?」
みゆちゅるん「私は1時間ぐらいかかります」
さかた校長「じゃあ、先輩と1時間ずっと話したりとかもあるの?」
みゆちゅるん「そうです」
こもり教頭「…最高じゃない!?」
みゆちゅるん「はい♡」
さかた校長「(笑)」
こもり教頭「その時は先輩とどんな話をするの?」
みゆちゅるん「部活の話とかをします」
さかた校長「他に趣味に話とかはしたりしないの?」
みゆちゅるん「しないです」
さかた校長「まぁでも、ふたりともクラリネットにサックスだから、話すことは尽きないか」
こもり教頭「共通点が一緒だからね」
RN みゆちゅるんが先輩のことを好きになったのは、去年の7月ぐらいとのこと。
何度も話したり、お互い遠くから通学していることで優しくしてもらったりしているうちに、好きになっていったのだそう。
こもり教頭「同じ時間を共有するっていうのはそういうことになるんだよね、うん」
さかた校長「俺、好きな人と帰り道を1時間帰りたい人生だったわ…。電車で帰るその瞬間って最高だな」
みゆちゅるん「はい(笑)」
こもり教頭「これは、俺は運命だと思うよ。帰り道が一緒とかさ。遠いところから来てるって言ってたけど、それで一緒になれるってことはなかなかの巡り合わせだと思うけど。
その“好き”という気持ちが口から出ることはなかったんだ?」
みゆちゅるん「はい…」
さかた校長「伝えようとはしたの?」
みゆちゅるん「いえ、結構すぐに引退しちゃって…」
さかた校長「あ、そうか。夏で引退だったの? じゃあ、7月ぐらいに好きな気持ちに気付いて、それから1〜2か月ぐらいで先輩が引退しちゃったんだ」
みゆちゅるん「そうです」
こもり教頭「そうなると、もうほとんど会えないのかな?」
みゆちゅるん「はい。たまに通学する時に会うとか」
さかた校長「でももう部活に顔出さないもんね。先輩は受験とかか」
こもり教頭「え、先輩高3でしょ!? 卒業したんじゃない!?」
みゆちゅるん「卒業しました」
さかた校長・こもり教頭「あぁ〜!」
さかた校長「そうか…。吹奏楽部で卒業式みたいなのできなかったのかな?」
みゆちゅるん「なくなっちゃいました」
さかた校長・こもり教頭「あぁ〜!!」
さかた校長「あったらそれがめちゃめちゃいい機会だったりするのになぁ。最後に先輩とは会えたの?」
みゆちゅるん「会えてないです」
こもり教頭「会えてもないんだ。そっかぁ…」
さかた校長「じゃあ、連絡する手段とかも…」
みゆちゅるん「ないです」
さかた校長・こもり教頭「ないのか!!」
さかた校長「友達同士とか、LINEグループとかできない?」
みゆちゅるん「ないんですよ」
こもり教頭「これな、2個上の先輩は、連絡先を交換するツールってないと思うよ。1個上は奇跡的にあるんだけどね」
さかた校長「でもまだ気持ちはどうなの?」
みゆちゅるん「好きです」
こもり教頭「正直、伝えたかった?」
みゆちゅるん「はい」
こもり教頭「そっか、好きなんだもんな」
先輩の進路も知らないし、地元から離れてしまうのかも知らないと話すRN みゆちゅるん。
会えるチャンスがあるとすれば、可能性の低い、部活のOB訪問ぐらいしかないとのこと…。
さかた校長「好きな気持ちは、“付き合いたい”みたいな気持ちまでの“好き”だったのかな?」
みゆちゅるん「そうです」
さかた校長「そうか…。それは伝えたかったね」
こもり教頭「ね! もし、伝えるタイミングが合ったら自分の気持ち的には言えそうだった?」
みゆちゅるん「わかんないけど、言いたいです」
こもり教頭「そっかぁ。その想いは強いんだな」
さかた校長「みゆちゅるん。練習がてら、今、言っとく?」
みゆちゅるん「え?」
さかた校長「先輩が奇跡的に聴いてる可能性も…」
こもり教頭「そうね。あるかもしれないからね」
みゆちゅるん「ここで(笑) …はい」
さかた校長「少しでも気持ちがスッキリするのならな」
こもり教頭「俺らは全然聞くよ! 校長が言った奇跡もあり得るかもしれないから、願いの想いも込めて、想いと自分の“好きです”という言葉をね」
さかた校長「茨城の方に流れ星が大量に落ちるように祈ります」
こもり教頭「いけそうか?」
みゆちゅるん「はい!
6月に入部してすぐに話しかけてくれたのが先輩で、どんどん話していくたびに好きになりました」
こもり教頭「…よく言った!」
さかた校長「よし! みゆちゅるん、届くと思うよ」
こもり教頭「今、“好き”って言ってみてどう? 暑い? ドキドキしてる?」
みゆちゅるん「はい。めっちゃしてます!」
こもり教頭「クラクラ〜ってくる?」
みゆちゅるん「はい(笑)」
こもり教頭「恋してんな!!」
みゆちゅるん「(笑)」
さかた校長・こもり教頭「いいね!」
さかた校長「素敵な感情と出会ったね! その気持ち、とっていていいからね! いつか機会が来た時に、全部ぶつけてみたらいい」
みゆちゅるん「はい!」
こもり教頭「素敵な想いを聞かせてくれてありがとう!」
さかた校長「ありがとうな!」
みゆちゅるん「ありがとうございました!」
♪ カタオモイ / Aimer
まだまだ行こう! 続いては…。
りゃっとうまめ 島根県 17歳 女性
RN りゃっとうまめは高校2年生! さぁ行こう!!
こもり教頭「中2高2は当たって!?」
りゃっとうまめ「砕けろーー!」
こもり教頭「突っ走れ!!」
りゃっとうまめ「おーーー!!」
こもり教頭「よく言ったーーー!」
さかた校長「ふたりとも声出てたね!」
元気なあたくだを披露してくれたRN りゃっとうまめも、好きな人がいたとのことで…。
どんな人だったのか、詳しく話を聞かせてもらおう。
りゃっとうまめ「中3の時の同じ委員会で一緒に委員長をやっていた、男の子です」
さかた校長「何委員会なの?」
りゃっとうまめ「環境委員会でした。一緒に“次の委員会はどういうことをしようか”とか、“全校でどんなことをしようか”とかを考えていました」
さかた校長「それまでは何か接点はあったの?」
りゃっとうまめ「小中学校が一緒でお互い知ってたけど、そんなに深い話はしたことがなくて。その時一緒にいろいろし始めてから、“こんな人だったんだ”っていう感じです」
こもり教頭「委員会の時間が一緒になったことによって、人柄が見えて好きになった、と」
りゃっとうまめ「はい」
こもり教頭「いいパターンじゃないかい」
りゃっとうまめ「(笑)」
さかた校長「ビビビッと来た瞬間はあったの?」
りゃっとうまめ「委員会の先生に、すごい叱られた時があったんです。その時は“勉強しなきゃ”ってなってたし、部活も人間関係でトラブっててあんまりうまく活動できてなくて。そんな時に先生に叱られて、先生の前で泣いてしまって。その時にその人もいて、気を使いながら“大丈夫?”って声をかけてくれました。
あとは、結構明るい人で、面白いことを言ったりとか、紙の裏に落書きして見せてくれたりとかして、ずっと笑ってました」
こもり教頭「なるほどなぁ、いいじゃない。
そういう明るい面だったりとか、今まで知らなかったところを見てキュンときてたんだ」
りゃっとうまめ「はい」
さかた校長「りゃっとうまめは、気持ちを伝えようとしたことはあったの?」
りゃっとうまめ「卒業する半年前に好きになったんですけど、体育祭とか合唱コンクールとかで2学期が過ぎて行ってしまいました。3学期に入ったら、自分も受験があるし、私はちょっと早く決まったんですけど、好きだった人は3月の卒業間近まで入試があって、“気を遣わせたらダメかな”と思って言わなかったです」
こもり教頭「言わなかったんだ! 卒業してからは別々の高校になっちゃったのかな?」
りゃっとうまめ「別々です」
こもり教頭「その後、みたいなのはあったの?」
りゃっとうまめ「高1の夏休みに、1回電車の中でばったり会ったんですけど、“最近どうしてる?”とか“久しぶりだね”みたいなありきたりなことをしゃべって終わりました」
さかた校長「それ、嬉しかったんじゃないの?」
りゃっとうまめ「ピークに比べたら全然気持ちが冷めちゃってて…」
こもり教頭「うわぁ〜〜…。離れた時間が心も離しちゃったかぁ」
りゃっとうまめ「だから、ピークの時に言っていれば良かったかな、って思います」
さかた校長「そうかぁ。そういう後悔なんだ。“ピークの時に伝えられたら”ってことなのか」
りゃっとうまめ「今も連絡先も知らないので」
さかた校長「じゃあ、りゃっとうまめの今の気持ち的には、“どうしても伝えたい!”みたいな感情にはなれてないってことか」
りゃっとうまめ「“楽しかったよ”ぐらいですかね」
こもり教頭「本当に伝えたい気持ちがある時に伝えないと、(伝え)そびれちゃった、っていう経験ってことでしょ?」
りゃっとうまめ「そうです。“意味がなかったな”って」
さかた校長「いや、意味がないことはないよ。学べたしね。いろんなことを見つけることもできたし。
恋が素晴らしいのは、『人のいいところを見つけられる』ことだからね」
こもり教頭「そうですね!」
さかた校長「その力を付けたのはすごくいい経験だったと思うしね」
りゃっとうまめ「はい」
こもり教頭「“ピークの時に伝えなきゃダメだな”って感じてるってことは、リアルな感情だと思う。我々は今を生きてるから」
りゃっとうまめ「あー、今を生きてる」
さかた校長「他にもっと気になる人ができたら、それが本当のお前の気持ちだから、素直にその気持ちに正直になってもいいと思うしね」
りゃっとうまめ「はい、わかりました!」
さかた校長「生徒のみんなに、すごくいい教訓と言うかね。聞かせてくれて、俺たちも勉強になったよ」
りゃっとうまめ「(笑) ありがとうございます」
RN りゃっとうまめ。貴重な経験をした話を聞かせてくれてありがとう!
今日の黒板
『 せっかく恋をしたのなら 』
さかた校長「君たちが今誰かを好きという気持ちになった、それはすごい尊いということなんだよね。その尊い気持ち、せっかく恋をしたのなら、どうか後悔しないようにして欲しいなと思うわけ。みんなやっぱり後悔している子が多かったから、君たちが今好きだと思ったら、絶対に今その感情を大切にしてほしい。
だからその感情を伝える伝えないは君に任せるけれども、その気持ちが今一番大事だ。それを信じて動いてくれ!」
♪ 栞 / クリープハイプ
こもり教頭「せっかく恋をしたならば、間違いない、後悔しない選択を取って欲しいと思う。でも、どっちにしても後悔はするんだよ!」
さかた校長「後悔はしていい! 無意味なことない」
こもり教頭「放送が始まった時に、校長に“勇気だけじゃない”みたいに冷たく当たってしまった。…あんたいいこと言うよ」
さかた校長「(笑) 一番勇気もらってどうするんだよ(笑)」
さかた校長・こもり教頭「(笑)」
さかた校長「今だからね!(笑)」
こもり教頭「だから、今もし心に引っかかってる、“好き”というたった2文字が言えない生徒が全国にいるんだとしたら! 明日言ってみるっていうのもひとつの手なんじゃないか?」
さかた校長「明日に至っては、全員が『当たって砕けろ』です!!」
こもり教頭「よし!!」
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」
こもり教頭「起立! …礼!」
さかた校長・こもり教頭「また明日ーーーーー!!」
さかた校長の放送後記
何度でもいいんだ。
「最高の今」をぶつけるんだ。
こもり教頭の放送後記
今日、日本で一番俺が生徒だった!!
Music
2021.3.08 PLAYLIST
22:07
22:23
22:43
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23:51
告白は勇気一発!? 「好き」と伝えられる人、伝えられない人
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。3月8日(月)は『好きだけど、好きだけで終わった』をテーマにお届けしました。思いを告げられないまま、卒業や進学を迎えたリスナーのエピソードを聞いていったのですが、前編の記事では、パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、“告白”について語り合った場面を紹介します。