今夜の授業を職員のいとかんが振り返り!
今夜のSCHOOL OF LCOK!には、放送作家の鈴木おさむ先生が来校!
授業テーマは「友達みたいなモノの話」!!!
生徒の君が友達みたいに大切にしているモノ、そのモノにまつわるエピソードを教えてもらった。
【沖縄県 18歳 男の子 ラジオネーム 真実を語る人】の友達みたいなモノは「18年大切にしている『タオルケット』」
生まれて数ヶ月で出会ったタオルケット。誰に何と言われようと結婚するまでは大切にしたい!と話してくれた。
【青森県 16歳 女の子 ラジオネーム まんてん花丸】の友達みたいなモノは「幼稚園の頃、母に買ってもらった『ペネロペのぬいぐるみ』」
買ってもらって以来、どこへ行くのもペネロペと一緒。受験勉強や長期入院の時もこのぬいぐるみが一緒にいてくれたおかげで乗り越えられたと教えてくれた。
【福岡県 14歳 男の子 ラジオネーム 空色アスファルト】の友達みたいなモノは「同室で入院していた男の子からもらった『仮面ライダーのメダル』」
胃腸炎で入院したときに同室だった同い年の子が別れ際にプレゼントしてくれた仮面ライダーのメダル。いつかどこかでその子と再開するその日まで、このメダルを大事にしたいと話してくれた。
今夜の授業はradikoのタイムフリーで聴き直すことができます!みんなぜひ再出席してみてね!
鈴木おさむ先生と「友達みたいなモノの話」
『 おめでとう!! 』
さかた校長「今日3月1日に卒業式を迎えた生徒、いると思う!」
こもり教頭「掲示板に書き込みも届いています」
■
今日は
さかた校長、こもり教頭、こんにちは!
今日は卒業式がありました。
しばらく学校に行けてなくて卒業式だけは出ようと勇気をもって学校に行きましたが式には出れませんでした。
いじめにあっていろいろ悩み苦しみましたが今日は学校に行きました。
先生も喜んでくれました。
私の大切な物それ卒業証書となりました。
高校は通信制に進学します。
これからまた頑張って高校生活を送りたいです。
ちゃむ@Sol大好き
女性/15歳/三重県
2021-03-01 15:15
こもり教頭「よく行った! 頑張ったね!」
さかた校長「偉いぞ、ちゃむ!」
■
卒業
無事高校生活終えれました!!
まだ進路決まってなくて暫くは学校行くから寂しさは全くないけど、支えてくれた全ての方ありがとうございました!
ココナッツ2世
女性/18歳/福岡県
2021-03-01 19:55
さかた校長「そうだね。まだ進路も決まってない生徒がいる中での卒業式だったと思うからね」
こもり教頭「そうですね」
■
無事に
本日、高校を卒業しました!
誰も友達のいない学校に進学したけど、友達も先生も本当にいい人ばっかりで本当に楽しい3年間でした。
最後に総代で卒業出来たこと、あの壇上に立てたことは本当に思い出です。大学もがんばります!
ラスカルハッピー
女性/18歳/千葉県
2021-03-01 19:44
さかた校長「うん!」
こもり教頭「卒業は、1個の節目でもありますけど、新しい旅立ちの1歩の日でもありますからね」
さかた校長「そうなんだよな。始まりだからね。
今3月1日に卒業式を迎えた生徒は、高校生が多いのかな? 卒業したら、進学する子もいるだろうし、就職する子もいるだろうし。まだ進路に悩んで決まってないっていう生徒もいるけども、ほとんどの子たちが新しい世界に飛び込んで挑戦していく立場になると思う。
今すごく楽しみでワクワクしてる子もいると思うし、はたまた“不安で心配です”っていう生徒もいると思う。その中で、色んな感情が君の中に芽生えてるんじゃないかな。この3年間、本当に毎日いろんなことがある中で、笑ったり、泣いたり、悔しくて“クソッタレ!”ともがいた日々もあっただろうし。
今年は特にコロナで思うような行事もなかったりして、部活とかで何とも言えないような感情になった生徒たちもたくさんいると思う。それに対して、休み時間にくだらないことを話して、“あれ? 昨日何を話したっけ? わはは”と話した永遠のような一瞬がずっとあったと思うんだよ。
これから先、新しい世界に飛び込んで、きっとうまくいかないことが絶対に起きるのよ。傷つくことも絶対に起きる。でも、君たちが頑張って過ごした日々が、ここぞの時に背中を押してくれる瞬間がある! だから、安心して、傷ついてもいいけど何回でも立ち上がって、前向きに進んで欲しいなと思う。
今、“学生時代が、青春時代が終わった!”って思ってる生徒もいると思う。でも安心して欲しいのが、俺は33歳になった今でも、“青春してるな!”、“青春の真っただ中にいるな!”って思うわけよ。だから安心して! 心が燃えている限り、君たちの青春はいつまでも続くから! 大丈夫や!
改めて! 卒業生のみんな!」
さかた校長・こもり教頭「卒業おめでとう!!」
♪ CHARM / WANIMA
さかた校長「10代の時に聴いた音楽って、本当に一生聴くのよ」
こもり教頭「そうですね!」
さかた校長「あの頃の思い出とセットになって思い出すし、大人になっても力をくれる曲になるから。今、10代の時に聴いた曲たちを、ずっと大好きで抱きしめて、これからも進んで行って欲しいなと思います!」
さあ! 本日のSCHOOL OF LOCK!ゲスト講師は、放送作家の
鈴木おさむ先生ーーーー!!!!
おさむ先生「10代の時に聴いた岡村靖幸は、ずっと聴いてます!(笑)
鈴木おさむです。よろしくお願いします!」
さかた校長・こもり教頭「おおーーー!!」
こもり教頭「いまだに節目で聴いたりとかするんですか?」
おさむ先生「もう体に馴染んでるかな? いきなりですけど、17歳の3月に地元の暴走族にリンチされまして…(笑)」
こもり教頭「(笑)」
さかた校長「ちょっといきなりぶっとび思い出ですね(笑)」
鈴木先生によると、17歳の時に、暴走族と付き合っていた女の子と別れた後で付き合い出したところ、その元彼の暴走族に「奪ったな」と言われ港に呼ばれ、リンチを受けて別れることになってしまったのだそう。
その時に聴いていたのが、岡村靖幸さんの『イケナイコトカイ』という曲。
おさむ先生「だから、ずっとその曲を聴くと思い出すよね(笑) 本当に言った通りで、10代の時に聴いた曲って一生聴くんだよね。だから10代の時にいい曲をいっぱい聴いたらいいですよ」
さかた校長「本当にそうですね。僕も銀杏BOYZを聴くと…フラれたとか悲しい思い出ばっかりですけど(笑)、そっちの方が思い出されますよね」
おさむ先生「はい」
こもり教頭「鈴木おさむ先生はSCHOOL OF LOCK!に2度目の登場ということですが、僕が“教頭”になってからは初ということで…よろしくお願いいたします(笑)」
おさむ先生「そうですよ。僕が前に出た時って、やましげ校長・やしろ教頭の時だもん」
さかた校長「じゃあ、もう10年以上前ですか!?
…ちょっと、こもり教頭はただならぬ空気感ですけれどもね」
こもり教頭「そんなことないですよ!(笑)」
鈴木おさむ先生は、放送作家として数々の番組を担当し、エッセイ・小説、漫画原作、映画、ドラマの脚本の執筆、映画監督、ドラマ演出、ラジオパーソナリティ、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍していらっしゃいます。
そしてラジオでは、こもり教頭と一緒にパーソナリティをしていたということで…。
こもり教頭「もともとこのTOKYO FMで放送されていた『よんぱち』という番組の後期の方になるんですけど、僕がアシスタントで一緒にやらせていただいていました。その後も番組を変えながら、去年の3月まで一緒の番組でパーソナリティを担当させていただいてて…。
振り返ってみると、“もう1年経つんだ”っていうビックリもあります」
おさむ先生「そうですね。1年です」
さかた校長「いつものこもり教頭は、意気揚々とおしゃべりされるんですよ。でも、おさむ先生が来られることが決まってからの、教頭の緊張歩具合は半端やないですよ!」
おさむ先生「もともとGENERATIONSと2017年のお正月ぐらいに出会ってから、いろいろ番組を一緒にやりました。彼(こもり教頭)が、GENERATIONSの中でMC的な立場をやりたい、ということで…。
それまで、メンズのグループの人だったりとガッツリお仕事をしてこなかったんですけど、その時にタイミング良くGENERATIONSと知り合って、お仕事を…、っていうことだったんです。“ただの仕事じゃなくて、ちゃんと向き合ってやりたい”ということなんで、“じゃあ向き合ってやろう”ということで、20歳差が違うんですけど、そこからいろいろやっていました。
僕のラジオのアシスタントがたまたま空いたんで、“一緒にやらないか?”って、いろいろ番組は変わったんですけど、やってきたんです。
それで、“SCHOOL OF LOCK!が変わるかもしれない”っていうタイミングで、僕が隼に“思い切ってオーディション受けた方がいい”と。これは言っていいのかどうかわからないですけど!(笑)」
さかた校長・こもり教頭「(笑)」
さかた校長「結構最高の情報ですね!(笑)」
おさむ先生「オーディションを受けて、ちゃんと勝ち取ったから、俺はすごいなと思いますよ(笑)」
こもり教頭「あー、この話ヤバイ!」
さかた校長「教頭、2時間どうします?(笑)」
おさむ先生「全国の学校で教頭のオーディションをするって、なかなかないよね(笑)」
さかた校長「ないですよ! 僕ももちろん(オーディション)あったんですけども、その時の背景、きっかけになった人が鈴木おさむ“先生”としてね…」
こもり教頭「そうだよ。だから、生徒のみんな、俺がこの1週間で“嫌だ”って言う理由がわかったでしょう? 本当の師匠、先生なんだよ!」
おさむ先生「もともと、週に1回のラジオをやる時も、LDHとかGENERATIONSって、ドームLIVEがあったりして、週に1回生放送やるって大変なわけですよ。でもその中で、彼は、“やりたい!”と、事務所にたぶん人生初の我がままを言ったわけです。そこからずっと2年間ぐらい一緒にやって、ラジオの大切さがわかって、マネージャーもわかったし。
彼が“オーディションを受けたい”って言った時に、その時はもうマネージャーも“頑張れ! 全力でみんなが応援するから!”みたいな感じで、勝ち取った時は、マジでみんなで、なぜかうちのマネージャーまで喜ぶっていうね」
こもり教頭「(笑) それはそうでした」
おさむ先生「やっぱり彼がすごい頑張ったからだよね」
こもり教頭「すごい推していただいたのは覚えてますね」
さかた校長「じゃあきっかけとなった鈴木おさむ先生は感動…、ちょっと俺も感動してきたな!
今日も突っ走っていきましょう! それではこの後もよろしくお願いします!」
こもり教頭・おさむ先生「お願いします!」
■
こもり教頭
こもり教頭いつもよりカタコトな気が…(笑)
もるもも
女性/13歳/兵庫県
2021-03-01 22:16
こもり教頭「そんなことないぞ〜!」
さかた校長「教頭、もう生徒に言われてますよ」
こもり教頭「バレてるね〜(笑)」
おさむ先生「でも、さかた校長も良くなってきてますよ。僕ね、たまに放送聴くんです。最初はなかなか放送がペアリングとしてアレでしたけど、先週“怖!”のとこだとか聴いたりして、“だいぶコンビネーション良くなってきたな”っていう」
こもり教頭「うわ、嬉しい!」
さかた校長「嬉しいけど…! いきなり俺も“師匠”と呼ばせてもらうようになってしまうな!(笑)」
おさむ先生「やっぱり他人同士だし難しいじゃん」
こもり教頭「そうですね」
さあ、そんな鈴木おさむ先生を迎えて送る今夜の授業は…!
『友達みたいなモノの話』!!
さかた校長「今日は生徒の君が友達みたいに大切にしているモノ、そのモノにまつわるエピソードを教えて欲しい」
例えば
「小さい頃から使っているタオルがある」
「どこにいくでもいつも一緒のキーホルダーがある」
「名前を付けて大切に使っているモノがある」など…。
そんな大切にしているモノについて、生徒から話を聞いていくぞ!
さかた校長「そして鈴木おさむ先生が書いた小説
『月王子』!
これがYOASOBI先生の
『ハルカ』という曲になり、さらにその原作小説をビジュアル小説化した本
『ハルカと月の王子さま』が現在発売になっています!」
こもり教頭「はい! 簡単にですけど、この作品のあらすじを紹介させてもらいます」
『星の王子さま』を真似た“月の王子さま”が描かれたマグカップは、みんなに「偽物じゃーん」と言われ、誰にも買われず店の片隅で売れ残っていた。
しかし、遥はそのマグカップを「おもしろい」と買っていく。
その日からマグカップと遥の2人の生活が始まる。
初恋、受験、失恋、就職、結婚そして出産。
遥の人生の隣で寄り添うなかで芽生える感情、そして別れ…。
さかた校長「さきほど、YOASOBI先生の『ハルカ』とこの本が関係しているという話をしたのですが、この物語ができるまでのいきさつを聞いていきたいと思います」
こもり教頭「これすごいですよね。本当にたまたまになるんですよね」
おさむ先生「そう。THE RAMPAGEのリーダーの陣と一緒に
『JUMP UP MELODIES TOP 20』(TOKYO FM 金曜昼12時〜)という番組をやらせてもらってるんですけど、バイラルの音楽チャートなんですね。
4月に、YOASOBIの『夜に駆ける』で、日本の音楽シーンに確変が起きたじゃない。要はコロナ禍でみんながYouTubeを観るようになるとかして、『THE FIRST TAKE』が爆発したり。で、『夜に駆ける』もその1曲で。
とにかくパって出てきた人を、俺が“リモートでラジオに呼びたい”と。それで、4月にAyaseくんにリモートで出てもらったんですよ。
その時にAyaseくんと話をして、“
『monogatary.com』の小説を歌にした”って言ったから、“面白い”と思ったの。で、『monogatary.com』を観て“こんな小説サイトがあるんだ!”と思って、そこで一緒にやりたいな、みたいなことを言ったら、数日後に『monogatary.com』のスタッフが“本気ですか?”みたいな(笑)」
一同笑い
さかた校長「冗談じゃないですよね?(笑)」
こもり教頭「“生放送のリップサービスじゃないですか?”みたいな感じもありましたけど、本気で来て…」
おさむ先生「一般の方の投稿サイトなんですけど、そこに自分も載せたいと思って。“じゃあやりましょう”ということで、僕が夏ぐらいに『月王子』という小説を書いて。それを聞いたAyaseくんが見て、それで数か月をかけて、主人公の名前の“遥(ハルカ)”からとって『ハルカ』という曲を作り…。それで、伊豆見香苗さんという方が一緒にMVを作り、それを観てその曲を聴いて、僕がまた更に書き足して、イラスト小説『ハルカと月の王子さま』にする、という。
まぁ、ノリから始まったんですけどね(笑) ラジオから始まったプロジェクトと言うか、物語が完成した、という感じですね」
さかた校長「曲だけじゃなくて、小説…しかもこういうふうにイラストで絵本みたいになって、いろんな形で見させてもらいまして。
読んだ後に、まず部屋にあるモノたちを見て、“ああ、これはあの時に買ったなぁ”、“これは好きなあの子とデートする時に着た服だよな”みたいな、いろんなモノがすごく愛しく思えるようになりました。改めて“いろんな思い出があったんだよな”って思いましたし、とにかく途中で“二股野郎、本当許さんぞ!”、“月王子の代わりに俺がぶっ飛ばしに行くから大丈夫!”って感情移入するぐらい、僕も遥の人生を一緒に見てるかのような感じになりました」
おさむ先生「人生って、ある日突然悲しいことが起きるんで。ビックリするようなことが起きるし。
これは僕はもう言ってもいいと思うんですけど、言ってしまうと、『中学の遥がマグカップを買って、一緒に大人になってって、割れるまでの物語』なんですよね。でもその“割れる”ということが、死んだり卒業だったりいろんな表現があると思うんですけど、“そこから繋がっていく”というところをまず描きたかったんです。
マグカップと言いましたけど、自分でも常に誰かが見てくれてるじゃない。絶対に。それは、親だったり、先生だったり、友達だったり。それを声にして応援してくれる人はいないかもしれないけど、“誰か見てくれてるよ”というのを伝えたいという感じですかね」
さかた校長「僕が部屋を見渡した時に、今着てる緑のモッズコート…これは高3の冬に買ったんですよ。それも、好きなバンドマンが雑誌の表紙でモッズコートを着てて、“カッコイイな。やっぱロックミュージシャンはモッズコートだよな”と思って。ただ、高3だから新品で買うにはお金なかったんで古着屋さんを回ったんだけど、ただ、古着だから全部大きいサイズなんですよ。“ないなぁ”と思ってたら、この小さいベストサイズのやつに出会って、そこで買って、上京する時も、引っ越しする時も、節目の時に持って行ったんです。何なら、NSCの養成所に行く時も、“これを着てブーツ履いてかまそう”みたいな、節目節目で着てたやつ。
スペルは違うけど“ロック(LOCK)”の学校で校長になった時も、“こいつも喜んでくれてたのかな”とこの本を読んで思って、“ずっと着て行こう”ってふうに思えたんですよ」
こもり教頭「そうね。そういう身近にあるモノが見てくれていたりするのかな、って思います。
これは『monogatary.com』に投稿された小説を音楽にするプロジェクトというので、YOASOBI先生がやられてるわけじゃないですか。おさむ先生が小説を書かれて、これを元に楽曲ができたのを聴いた時、どんな感じだったんですか?」
おさむ先生「ちょっと痺れの度合いがすごかったかなぁ。俺には卒業ソングに聴こえたし、頭のイントロから…これはAyaseくん曰くなんだけど、主題歌とかそういうことじゃなく、“『物語を歌にする』というのはどういうことか”ということ。それでこの曲はすごく転調が多いんですよ。
小説では『割れた』と言いましたけど、実は割れたところからの振り返りでずっと物語を描いてるんですね。で、Ayaseくんの作ったこの『ハルカ』も、実は最後に大サビがあるんですけど、この大サビが割れたところなんです」
こもり教頭「あー! はい、はい!」
おさむ先生「良く聴くと、実はあそこから現代になっていて、それを振り返る曲の構成になってるんですよ」
さかた校長・こもり教頭「すごい!!」
おさむ先生「だから、ただ聴いて“こんな感じの曲です”ってことじゃなくて、実は物語の僕の小説の構造と、この『ハルカ』の曲の構成が一緒なんですよ。
俺は何となく、“すごい曲が嵌まってるな”と思ったけど、Ayaseくんに聞いた時に、『物語を曲にする』という責任を全うしてるし、だからYOASOBIの曲は、物語と一緒に聴くとより好きになるし、“『物語と作る曲』っていうのはこのことだよな”と思って。“アナログなのになんで新しいんだ?”って思ったんですね」
♪ ハルカ / YOASOBI
こもり教頭「僕はこの『ハルカ』という曲ができる前の、それこそ『monogatary.com』に投稿された『月王子』の小説を一番最初に読んだんですけど…。
僕は中学から上京してるので、身近に家族もいなかったし、友達はいましたけど、ダンスの友達なんか言ってしまえば全員ライバルで、自分ひとりで戦っていく中で、“何を支えにすればいいんだろうな?”みたいな葛藤の中で生きてきたんですよ。“信じるものって何だろうな?”とか、“自分を認めてくれる人って誰だろうな?”とか、考えてたんですけど。
この『月王子』を読んだ時に、小学校の時に持ってきたものとか、もう今は履けなくなった靴とか、当時スタジオに通ってた時のスタジオのTシャツとか、母親が送ってくれたりとか“こんなの出てきたよ”って言われたものを、自分は嫌がってるけど、“実は、この時に着てたレッスン着が一番自分のことを知ってるんじゃないかな”とか。そういう周りにある、自分を認めてくれるモノって、実は言葉じゃなくて、そういうモノの集まってきた結果なのかな、とかもすごく考えさせられました。
それで、今『ハルカ』を聴かせてもらって、おさむ先生が言ったみたいに、この転調の感じとかどこか心地よさみたいなのは、そういうところから来るのかな、とか。改めて背景を聞いて聴くと、ぐっとくるなって思いますね」
さかた校長「今、10代の生徒でも、この『ハルカ』を聴いて卒業式を迎えた生徒たちもいるし、今この夜にこのラジオを聴いて、特別な曲になった生徒もたくさんいると思うし。きっと、いつになってもこの曲を思い出したらこの卒業の日を思い出すから。ずっとずっと聴いていってほしいね」
こもり教頭「そうですね」
■
やばっ!
受験終わったら本買いに行って、「ハルカ」聴きます!!今めちゃくちゃ染みた!
気になるよぉぉぉぉぉぉぉぉ
小さなブタのこもブー
女性/15歳/宮城県
2021-03-01 22:30
おさむ先生「ありがとうございます!」
こもり教頭「これはYOASOBI先生の奥深さでもあるんですかね。音楽だけじゃない、物語の背景がある、みたいな」
おさむ先生「そうですね。やっぱり両方楽しむことで、より深くなる、繋がってく、絵になっていく、と言うか。それがYOASOBIのすごさじゃないですか?」
こもり教頭「今日曲だけ聴いたっていう小さなブタのこもブーも、ぜひ、本も読んで欲しい」
さかた校長「そう。モノの角度からもそうだし、自分からの角度もそうだし、また違った景色で見えるんだよね。すごくいい曲だし、いい本ですね!」
さぁ、鈴木おさむ先生を迎えて送る今夜の授業は!
『友達みたいなモノの話』!
さっそく生徒に話を聞かせてもらおう!
真実を語る人 沖縄県 18歳 男性
RN 真実を語る人は高校3年生で、今日卒業式だったとのこと!
卒業おめでとう!!
保護者は1人だけ、在校生の出席もなく、校歌斉唱などもない必要最小限の卒業式だったのだそう。
その中で、放送部が作った“思い出のビデオ”が流されたそうで…。
真実を語る人「自分も放送部だったので(笑) 後輩が作ってくれました!」
さかた校長「いいね! 違った形でも、こういうのが生まれるからね」
こもり教頭「そうですね。卒業生だけでも集まれたのは良かったね! 本当におめでとう!」
さかた校長「おめでとう!」
真実を語る人「ありがとうございます!」
そんなRN 真実を語る人には『友達みたいなモノ』があるそうなので、詳しく聞いていくぞ。
真実を語る人「それは、自分が赤ちゃんの頃から使っているタオルケットです」
さかた校長「赤ちゃんの頃から使ってるの!?」
真実を語る人「自分が親から聞いた話では、自分を寝かす時に体の上に置いていたタオルケットを、今もまだ使ってます」
さかた校長「えー! じゃあもう記憶がある時には既にずっとあったってことだよな。赤ちゃんの時から使ってたって、いつぐらいに聞いたの?」
真実を語る人「はい、そうですね。知ったのは中学校2年ぐらいです」
こもり教頭「あら、そう!」
さかた校長「“そんな前から使ってるんだ”っていう感じだったんだ?」
真実を語る人「“こんな自分とほぼ同い年のモノをずっと使ってきたんだな”って驚きでした(笑)」
さかた校長「そのタオルケットって毎日、今もかけて寝てるってこと?」
真実を語る人「夏にも冬も関係なくずっと…」
こもり教頭「でもそれさ、ずっと洗ったりとかして使ってたら、結構角とかほつれてきたりするんじゃない?」
真実を語る人「角とか全部ほつれたりして、でもちょっとそういうところに愛着があって」
さかた校長「そのタオルケットがないと落ち着かない?」
真実を語る人「一応寝れはするんですよ(笑) でも、あったら安心と言うか」
さかた校長「(笑)」
おさむ先生「生まれた時からだから、ある意味お母さんのお腹の中的な。だって、出てきてすぐにそれに包まれてるわけでしょ。だから母親の腕の中だったり何だったり、きっとお母さんの体を感じられるんですよ」
こもり教頭「確かにそうか…」
おさむ先生「そういう人いるよ。大人の女性とかでも、ずっとそれを持ってる。結婚しても持ってくるって言う人いますよ」
さかた校長「おさむ先生はそういう、ずっと使ってるものってありますか?」
おさむ先生「長年使ってるものはないですけど、僕は常にこの赤いフリクションボール(消せるボールペン)をポケットに入れとかないと落ち着かないんです。
僕は作家なんで、“いついかなる時でも書けなきゃいけない”って思ってるところもあるんですけど、ただ逆に、どこに行くにもこれが入ってないと落ち着かないんです!」
さかた校長「だって今ポケットからスッと出されましたもんね」
おさむ先生「何するにも、仕事じゃない時も、ないと落ち着かないんです。だから、タオルケットと似てると言うか。
たぶん、タオルケットもなくなったら超焦るよね?(笑)」
真実を語る人「焦ります(笑)」
さかた校長「真実を語る人は、それを家から持ち出したりすることはあるの?」
真実を語る人「基本、家からは持ち出さないです」
さかた校長「だって、外でなくしたりしたら大変だからな」
真実を語る人「最悪ですね(笑)」
おさむ先生「引っ越しの時とかね」
こもり教頭「そうですよね。今後、真実を語る人が自分ひとりで暮らすってなった時とかにも、本当に大事にしないと、急に突然こういうのって消えますから!」
真実を語る人「はい」
さかた校長「ちなみに、真実を語る人は高校を卒業したら進路はどうするの?」
真実を語る人「とりあえずは大学に進むんですけど、まだ親と一緒に住む感じです」
こもり教頭「いいと思うよ! いれるだけ!」
さかた校長「いつか1人暮らしする時とかにね」
おさむ先生「気をつけてよ! できた彼女が勝手に“汚い!”って捨てちゃったりとか(笑)」
真実を語る人「(笑)」
こもり教頭・さかた校長「ありえますからね!」
さかた校長「それきっかけ、大げんか、別れる、とかたくさん見かけたからね(笑)」
真実を語る人「さすがに、彼女と住むとかそうなった時には不要かな、って決心してます」
さかた校長・こもり教頭「あ〜〜〜!!」
こもり教頭「それも痺れるな〜」
さかた校長「そうだよな。もっと大切な人に出会ったということだからね。それは、お前が決断したのならこっちは止められないな」
こもり教頭「確かにね」
さかた校長「真実を語る人。タオルケットはもうどういう存在なの?」
真実を語る人「寝る時はずっと一緒で。あったら心の底から疲れが取れると言うか」
さかた校長「“本当に大切な人ができたら考えます”ってさっきも言ったけど…」
真実を語る人「はい(笑)」
おさむ先生「でも僕が思うのは、その自分の大切なモノへの気持ちって、意外と人はわかんないんですよ。でも、時折それを理解してくれる人が現れるんですよ。そういう人を本当に大切にした方がいいです(笑)」
こもり教頭「それは友達にしてもですか?」
おさむ先生「友達にしてもそうだし、いつかできた彼女でそういうのがわかってくれる人が現れる時、たぶんそれが運命ですね。たぶん、『モノって何かを繋いでくれる』から。モノって不思議なもんで、人と人との縁をくっつけてくれたりするんで、だから大切にし続けた方がいいですよ。
これだけ大切にしてたら、お別れする時にもきっと意味があります」
こもり教頭「はぇー!」
おさむ先生「と、僕は思います」
さかた校長「真実を語る人。もう“愛”を教えてもらった感じがしたんだけど(笑)」
こもり教頭「こっち側もぐっとなってる。今一緒の感覚だよ」
真実を語る人「(笑)」
さかた校長「本当に、お前と一緒のように大切にしてくれる人がたぶん現れると思うから、出会いを大切にして欲しいな」
こもり教頭「うん、そうだね」
さかた校長「真実を語る人、ありがとうな! 卒業おめでとう!」
こもり教頭「おめでとう!」
真実を語る人「ありがとうございます!」
♪ 未来永劫 / 神はサイコロを振らない
さかた校長「真実を語る人にとっては、タオルケットは家族と一緒だもんな」
こもり教頭「そうですね。もう一生いるかもしれないですからね」
さかた校長「ずっと大切にして欲しいな」
■
友達みたいなモノ
僕は小1のときに学校行事を風邪で休んで泣いている時に父が買ってきてくれた、プラモデルです(ザクll)
今まで作ってきたやつは改造したりしてきたけど、それだけはとっといて飾ってますw
模型好きの理系男子
男性/15歳/北海道
2021-03-01 20:28
こもり教頭「こういうモノで残しとくものって何ですかね?
僕も、中学の時に友達から貰ったフィギュアがずっとあるんですよね。それだけは、自分が特別大切にしてるっていう感じではないんですけど、これだけはなくならないんですよ。何回引っ越しても絶対にこれだけはあって。
もしかしたら中学から上京してきて、周りに誰もいない、親もいない寂しさから、初めてできた友達に貰ったものだから、そこへの憧れとか、そこにいることで初心に戻れる、 みたいな自分の気持ちが働くから持ってるものなのかもしれないです」
さかた校長「何のフィギュア?」
こもり教頭「バッファローマンのフィギュア」
さかた校長「『キン肉マン』はあんまり世代じゃなくない?」
こもり教頭「僕『キン肉マン』は好きなの! で、友達が“隼が好きだから”って、アキバまで行って探し出して買ってきてくれたの。っていう思い出があるんだけど」
さかた校長「ほぉ〜」
こもり教頭「っていう、形があるもので別に思い入れがあって使ってるものではないけど、置いておくだけで心の中の象徴的なもの、みたいなものがあるのかな?」
おさむ先生「でもね、僕が21歳で木村拓哉くんに出会って、彼は同い年なんですけど、彼がすごいカッコイイなって思ったことがあって…。モノを愛せるんですよ。ずーっと使ってるブーツがあるとか」
さかた校長「おぁー、なるほどー!」
おさむ先生「すごいオシャレだから、いろんなものをどんどん変えてるとか思うでしょ? 意外とモノの愛し方がうまいんですよ(笑) カッコよくて、流行りすたりじゃなくて、流行りが過ぎてもずーっと使ってるブーツ履いてるし。カッコイイ人って、ちゃんとモノが愛せるんですよ(笑)」
こもり教頭「うわぁ! 俺すぐモノなくしちゃう〜(笑)」
さかた校長「愛からカッコイイ男からの授業になってるけど(笑) なくさないで! いい男になるためには愛さないと!」
さぁ、続いて『友達みたいなモノ』について話してくれるのはこちら!
まんてん花丸 青森県 16歳 女性
現在高校1年生のRN まんてん花丸の『友達みたいなモノ』とは…?
まんてん花丸「幼稚園の時に買ってもらったペネロペのぬいぐるみが友達のようなモノです」
“ペネロペ”とは、絵本が原作の主人公で、鼻が赤く体が青いコアラの女の子の名前。
RN まんてん花丸は、幼稚園の時にテレビアニメでペネロペを観て、一目惚れしてしまったのだそう。
さかた校長「“可愛い〜!”っておねだりしちゃったってこと?」
まんてん花丸「そうです」
こもり教頭「まんてん花丸から欲しいと思ったんだ。大きさはどれぐらいなの?」
まんてん花丸「う〜ん、本ぐらい?」
さかた校長「本も様々な大きさがあるからな(笑) 教科書ぐらい?」
まんてん花丸「教科書ぐらいです」
さかた校長「部屋に置いてるの? お出かけする時も持って行くってこと?」
まんてん花丸「そうですね。よく武道の大会で県外に行く時があるんですけど、その時も一緒だったりしてました」
さかた校長・こもり教頭「(笑)」
さかた校長「ないと落ち着かないの?」
まんてん花丸「そうです」
こもり教頭「10年以上持ってるってことでしょ」
さかた校長「そんなに大切にしてたら、結構ボロボロにならない?」
まんてん花丸「首とかも弱くなってきて…」
さかた校長「そうだよな(笑) 頭大きいと首一番弱いっしょ」
おさむ先生「花丸さんにとっての何なんだろう? お守りなのか、兄弟みたいなもんなのか、どんな感じ?」
まんてん花丸「家族の一員って感じです」
おさむ先生「それはそのぬいぐるみは幸せですね」
こもり教頭「うん。話しかけたりはするの?」
まんてん花丸「今はさすがにしないですけど、幼稚園の頃とか小学校の低学年ぐらいまでは話しかけてました」
こもり教頭「それって、大会の前に“応援してね!”とか、テスト前にギュッと抱きしめたり、そういう節目節目でも助けてもらったりしてたの?」
まんてん花丸「そうですね。見るだけで安心感があるというか癒されるので、よく見てますね」
さかた校長「じゃあもう常に一緒にいるんだね。不安な夜もあったでしょ。そういう時も見守ってくれてたの?」
まんてん花丸「そうです。ずっと一緒にいたので…。
去年の受験前とか、判定とかもギリギリだったのでしんどかったんですけど、ペネロペ見て平常心に戻れた感じがしました」
さかた校長「やっぱり落ち着けるんだね。まんてん花丸はこのぬいぐるみをずっと一筋で愛してるの? 他のに目が行ったりはしなかったの?」
まんてん花丸「愛してますね。“可愛いな”って思ったのはあるんですけど、やっぱりペネロペが一番です」
おさむ先生「今までいろいろ持ってきたものと、他のぬいぐるみと、それは何が違うんだろう?」
まんてん花丸「う〜ん…」
おさむ先生「『お母さんが買ってくれた』っていうのなのかな?」
まんてん花丸「あー、それもありますね」
おさむ先生「今大切にしてるのを、お母さんはどんなふうに見てるんだろうね? 何も言わない?」
まんてん花丸「何も言わないですね。家族みんな知ってるので、当たり前みたいな」
さかた校長「もう当たり前の存在になってるんだな。しかも、幼稚園の時に自分から欲しいっておねだりした、最初の記憶なんじゃない? それも自分の中で思い出に残ってる?」
まんてん花丸「買った時も思い出ですね」
さかた校長「だって、俺は幼稚園の思い出ってほぼないぞ」
こもり教頭「確かに!(笑)」
さかた校長「だから、その時“欲しい! 可愛い!”と思った記憶と共に強烈に覚えてるんだろうな」
おさむ先生「この先もずっと一緒?」
まんてん花丸「ずっと一緒です」
さかた校長・こもり教頭・おさむ先生「あ〜」
おさむ先生「もし大学に行く時とか東京に上京する時があったとしたら、その時も絶対に連れていく?」
まんてん花丸「絶対に一緒に連れて行きますね」
さかた校長「じゃあ、弱った首はずっと補強しないかんなぁ。まんてん花丸は自分で縫えるの?」
こもり教頭・まんてん花丸「(笑)」
まんてん花丸「一回祖母に縫ってもらって補強してもらいました。自分はあんまり裁縫得意じゃないので…」
こもり教頭「でも、それを自分で直してあげなきゃいけない日が来るかもしれないよね。その日のために縫い方とか覚えとかないとね(笑)」
まんてん花丸「明日教えてもらいます(笑)」
さかた校長「さっそく(笑)」
おさむ先生「別に“大切にしなさい”って言われたわけじゃないんでしょ?」
まんてん花丸「言われたわけじゃないです」
おさむ先生「それがすごいんだよね。言われたわけじゃないのにそのモノだけ大切にするって、きっと何かあるんだよ」
こもり教頭「思い続ける何かがね」
さかた校長「ペネロペもずっと見守ってきてくれただろうしな」
まんてん花丸「そうですね」
さかた校長「本当に家族の一員だな。ずっと大切にして欲しいね」
まんてん花丸「はい」
おさむ先生「これだけモノを大切にする人は、いつか花丸さんのことを大切にしてくれる人と出会いますよ」
まんてん花丸「ありがとうございます!」
おさむ先生「そういう人を好きになるから。絶対に見るし。たぶん、ぬいぐるみだけじゃなくて、花丸さんは他のモノに対しても絶対に丁寧だし、優しいし。だからきっといつか花丸さんのことを好きになる人は、すごい大切にしてくれると思う」
まんてん花丸「あ〜…。ありがとうございます…!(笑)」
おさむ先生「もし大切にしない人がいたら、私は許しませんよ! 天罰が当たるように神様に祈ります!」
こもり教頭「我々が怒るっていうのはありますね」
さかた校長「花丸、安心していいぞ! 俺たちが代わりに怒るから(笑)」
まんてん花丸「お願いします(笑)」
おさむ先生「モノを大切にするって、簡単なようで本当に難しいからね。素敵ですよ。本当にカッコイイと思うね」
こもり教頭「確かに!」
まんてん花丸「ありがとうございます!」
さかた校長「安心して愛してやってくれ! 何かあったら俺たちが守るからな(笑)」
まんてん花丸「お願いします!(笑)」
RN まんてん花丸、話を聞かせてくれてありがとう!
ペネロペをずっと大切にね!
♪ 君と僕はさ / 鈴木鈴木
さかた校長「『モノを大切にする人は人も大切にする』っていう言葉はすごく僕も腑に落ちるな」
こもり教頭「そこを見てくれるっていうのはあるかもしれないですね」
まだまだ話を聞いていこう!
空色アスファルト 福岡県 14歳 男性
RN 空色アスファルトは中学2年生! 恒例のアレ、行くぞ!!
こもり教頭「中2高2は当たって!?」
空色アスファルト「砕けろー!」
こもり教頭「突っ走れ!!」
空色アスファルト「おー!!」
こもり教頭「よく言った! 元気にありがとう!」
あとひと月で“あたくだ”世代が終わってしまうRN 空色アスファルトの、『友達みたいなモノ』とは?
空色アスファルト「仮面ライダーのメダルです」
さかた校長「仮面ライダーのメダルってどういったやつなの?」
空色アスファルト「僕もよく知らないんですけど…(笑)。だいぶ前の『仮面ライダーオーズ/OOO』とかいう、それのメダルらしいです」
さかた校長「返信する時にベルトに入れるメダルみたいなやつかな?」
空色アスファルト「はい、たぶんそうだと思います」
さかた校長「空色アスファルトはそんなに仮面ライダーに興味ない感じだけど、それが何で大切なの?」
空色アスファルト「そうですね。全く知りませんし、好きじゃないんですけど。
僕が幼稚園くらいの頃に、体が弱くて病気がちで、よく入院してたんですよ。胃腸炎か何かで入院した時に、同室の子と同じ年齢ですぐに仲良くなりました。毎日楽しくしゃべったりとか遊んだりとかしていたんですけど、その子が僕よりちょっと早く退院することになって、僕も“せっかく仲良くなったのに”ってすごく泣いたんです。その子が退院してしまうっていう日にくれたのが、このメダルなんです」
さかた校長「は〜、そうか。その子は仮面ライダー好きだったのかな?」
空色アスファルト「たぶんそうだと思います。その子の名前も顔も覚えてないから、連絡することもできませんし、全く会えないんですけど…。でも何だか忘れられなくて、ずっと大切にしてます」
さかた校長「すごいなぁ。名前も顔もわからないけど、その貰った時の喜びとかそういうのは覚えてるわけでしょ?」
空色アスファルト「そうですね。すごい嬉しかったですし、もうずっと持っておきたいというような想いだったと思います」
さかた校長「そのメダルは常に持ってるの?」
空色アスファルト「そうですね。基本、家の引き出しとかに入れてるんですけど、自分が勇気を貰いたい時とか、ちょっと悲しいことがあったりとか、ちょっと頑張りたい時とかに、取り出して見たりとか、ポケットに入れて外に出たりとか…」
さかた校長「勇気のお守りみたいなもんか」
空色アスファルト「そうですね」
こもり教頭「お守りに近い感じ?」
空色アスファルト「はい、中学入試の時にもポケットに入れて持って行ったんです」
さかた校長「おお! すごいな、節目でちゃんと守ってくれてるんやな。
おさむ先生、どうですか? 貰った子の顔も名前も覚えてないのに、貰った時の感情の記憶だけある、っていう…」
おさむ先生「これはきっと意味があるんですよね。絶対に繋がるし、どこかで出会うかもしれないし。大切にしてることが絶対に何かを生むと思いますね。大切に持っていたら、その気持ちが絶対に何かに繋がっていくと思います。
そんなことってなかなか起きないじゃん」
さかた校長「本当に小説のような出会い方だからな」
空色アスファルト「そうですね」
こもり教頭「“想いがモノにこもる”ってあるんですかね?」
おさむ先生「あるね。想いがモノにこもるし、モノに魂は宿るし…。だから俺は、人が長年使ってるものとかを不用意に触るのは嫌なんだよね。何か重い気がして、簡単に触っちゃダメだ、っていう気がする」
こもり教頭「確かにそういうのあるかも。使うものだとしたら、その人の使い方の癖とかも出て来るじゃないですか」
おさむ先生「あとね、モノを大切にすると、それが何かを呼びますよ。だからこのメダルを大切にしていたら、このくれた人じゃなかったとしても、何かきっと呼んでくれるはず」
空色アスファルト「あ〜」
こもり教頭「引き寄せる何かがあるかもしれないですね」
さかた校長「そのくれた子も、たぶん仮面ライダーが好きやからそのメダルを持ってたからな。自分の好きなものを空色アスファルトにあげるって、結構なことだと思うからね」
こもり教頭「これを持っていることで大人になった時に同じ共通点で出会った人が、ビジネスパートナーになるとかっていうのもありえるじゃないですか」
おさむ先生「人生って本当に思わぬ偶然もたくさん起きるので、何かモノを大切にしたりとか、何か自分の信念を持ち続けてると、本当に何か起きるんですよね。
ちょっと話それるんですけど、イスラエルにエルサレムってところがあって、僕はずっと行きたかったんです。それで行って、でもちょうどその時(情勢的に)不安定な時で、怖かった。『嘆きの壁』ってあるんですけど、誰も日本人に会わなかったの。
誰も日本人に会わなかったんだけど、“おさむさん!”って言った人がいて、もう辞めちゃったんだけど、TOKYO FMの社員だったんですよ(笑)」
さかた校長・こもり教頭「ええ〜〜〜!!」
おさむ先生「日本人に誰にも会わなかったのに、そこで会った人がTOKYO FMの社員だった、っていう。“こんなこと起きんだ!”みたいなことがあって。
たぶん、彼もずっと行きたかったんでしょうね。だからそれがまた盛り上がるわけですよ。僕、そういうことがすごく起きるんですよ。そういうことが起きるから、生きてるって面白いし…。
(空色アスファルトは)このメダルを大切にしてるわけじゃない。ずっとしたら1個何か楽しみが増えるじゃん。人生って、色んな物語を持ってた方が楽しいんです。だから、この『ライダーのメダルを持ってる』という物語を自分の中に抱え続けてたら、それって何か起きるかもしれない、ワクワクするよね」
さかた校長「うんうん!」
おさむ先生「『ONE PIECE』見てよ! あんなにたくさんのことが振られてるから!」
一同笑い
さかた校長「確かに、あの麦わら帽子を貰ってからだもんな」
おさむ先生「そうだし、何百個、何千個という振りがあって、何かを大切にしたり、誰かを守ったりすることをたくさんしてると、いつか物語が繋がるんだよ! …50巻ぐらい後に」
一同笑い
こもり教頭「確かにそうっすね(笑)」
さかた校長「空色アスファルト。じゃあ、今は素晴らしい物語の途中だな」
おさむ先生「そうそう! めちゃくちゃワクワクするじゃん!」
空色アスファルト「はい」
さかた校長「いつか会えたらいいよね。その“いつか”は、最高の時に会うかもしれんしね」
こもり教頭「わかるー! 確かに!」
空色アスファルト「はい! もう、会いたいですね!」
さかた校長「最高の時に会えるのを俺たちも祈ってるよ!」
空色アスファルト「ありがとうございます!」
RN 空色アスファルト、話を聞かせてくれてありがとう!
大事なメダル、いつまでも大切にね。
♪ 一緒なふたり / 斉藤和義
さかた校長「モノの話を聞いてるだけだけど、すごく素敵な出会いをずっと聞いてる感じになってる」
こもり教頭「もしかしたら気づかないうちに、自分にもそういうのがあるのかもな」
さかた校長「あるんじゃない? 周りにもモノが溢れてるからね」
今日の黒板
『 モノを本気で愛せる人は格好いい!! 』
鈴木おさむ先生「今日話していると、使い捨ては簡単です。だけどモノが育つと自分が育って。だからモノを本気で愛せる人っていうのは、多分そのモノにも愛し続けたら、自分が出るんですよ。モノを本気で愛せる人は愛を知れるし、人にも大切になれるし、だからカッコよくなれるなって思います」
♪ ハルカ / YOASOBI
こもり教頭「本当に、最後までありがとうございました! おさむ先生(笑)」
おさむ先生「ありがとうございました!」
さかた校長「おさむ先生作、絵・伊豆見香苗先生によるビジュアル小説『ハルカと月の王子さま』は、現在、双葉社より発売中!」
こもり教頭「これを読んでからまた聴くと、ちょっと感じ方が変わるかも」
さかた校長「すごく深く楽しめると思う!
おさむ先生。今日は2時間、こもり教頭はどうでしたか?」
こもり教頭「(笑) あ、怖いこと聞く」
おさむ先生「頑張ってるなと思いました」
さかた校長・こもり教頭「(笑)」
おさむ先生「やっぱりこうやって大切にできる現場があるって美しいですよ! 彼にはGENERATIONSっていう仲間もいるけど、さかた校長もいて、このスタッフもいて、愛せるものがこんなにあるってことは、美しいし素晴らしいなと思いました。
だから、こもり教頭にはこの環境に感謝して、より精進して欲しいし、またふたりのコンビネーションも…。ちょいちょい途中で詰まる時もあるけど…」
さかた校長・こもり教頭「(笑)」
おさむ先生「でもそれもまたいいです。成長する伸びしろがあるから」
さかた校長「いやー、嬉しい。僕も“師匠”と呼ばせていただけるような」
こもり教頭「もう、僕は言葉ないですよ」
さかた校長「いや、意気込みどうですか?」
こもり教頭「頑張ります! ただそのひと言です!」
さかた校長「気合入ってるね! 頑張っていきましょうか!」
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」
こもり教頭「起立! …礼!」
さかた校長・こもり教頭・おさむ先生「また明日ーーーーー!!」
さかた校長の放送後記
愛し続けよう。
オレもかっこいい人になるぞ!!!
こもり教頭の放送後記
俺のポッケの赤ペンは間違いじゃなかった。
Music
2021.3.01 PLAYLIST
22:05
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23:50
鈴木おさむ YOASOBIとのコラボ楽曲は「痺れの度合いがすごかった」
放送作家の鈴木おさむさんが、3月1日(月)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。2月に発売された『ハルカと月の王子さま』(双葉社)について、執筆することになった経緯などパーソナリティのさかた校長、こもり教頭の質問に答えました。