19:00。
暗転と共にステージ正面にオープニング映像が映し出される。
「EARTH X HEART LIVE」のコンセプトと趣旨を柔らかい色彩のアニメーションで展開され、地球を周遊した鳥が口にくわえていたハート型のピンクの花びらが地面を埋め尽くす・・・そして現れた文字は
Mayday
トップバッターはMaydayだ。 拍手と歓声と熱気の渦の中、ボーカルの阿信がゆっくりとギターを持ち掻き鳴らされた一曲目は「孫悟空」 「俺たちの仲間」と映し出された、まさに日本への挨拶のような一曲にのっけから心を掴まれたまま、「終結孤單」では "HEY" のかけ声と共にオーディエンスと早くも一体に。スクリーンには全曲日本語歌詞が映し出される演出も距離の近さの理由だろう。 続く「雄雌同体」まで息つく間もない展開にMaydayをはじめて観た日本のオーディエンスはモンスターバンドと呼ばれる由縁を知った。
MCでは「こんばんは!Maydayです。皆さんに会えて本当に嬉しいです」と日本語で自己紹介をはじめたボーカルの阿信。ギターのモンスターもストーンもベースのマサもドラムのミンも全員が日本語で挨拶をしオーディエンスを喜ばせた。
「知足」では童話 "きらきら星" のメロディからはじまるこの曲で会場を沸かせ「乾杯」で会場全体が大合唱に包まれたまま「OAOA」へと続く。「OAOA」と言えばflumpoolが日本語歌詞を描き下ろしカヴァーした事で日本のファンが聴きたかった一曲でもあるだろう。ここまでのMaydayとオーディエンスとの熱気が一気に昇華されていくようにキラキラとした瞬間だった。「戀愛ING」では「一緒に歌ってください!」と「L・O・V・E」を会場全員で大合唱。もちろん、中国語が分からない日本のファンも多いだろうが音楽の前に言語の違いは意味を持たない事がハッキリと証明された国境を越えた心の共鳴が鳴り響いていた。