「見えないからかわいそう」と決めつけないでほしい。
2022
放送後記

「見えないからかわいそう」と決めつけないでほしい。

こもり校長

毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

今夜、声を届けてくれるのは…!

夜の天使

RN 夜の天使 兵庫県 16歳 高校1年生です。
私は生まれつき、目が見えません。光を感じられないため、普段は白杖を使って生活しています。

明かりや人の顔、物の形などを見たことがありません。

「見えてないからかわいそう」とか「あの子、杖持ってる」って言われると、すごく泣きそうになりました。
ですが「かわいそう」と決めつけないでほしいです。

こもり校長
こもり校長

職員が事前に話を聞かせてもらったんだけど、RN 夜の天使は、幼稚園から視覚障害特別支援学校に通って、今は高校1年生。
で、ときどき、今、言ってくれたようなことが起きると。

RN 夜の天使が普段どうしているかというと、音声読み上げ機能でスマホもSNSも使えるし、慣れた場所なら、白状を使って1人で歩くこともできる。
だから、「誰かの助けを借りたいことはあるけれど、見えなくても、工夫して生活することで、できることがたくさんある」

「毎日も楽しいし、自分で自分のことをかわいそうとは思わない」

「何より今、高校で充実した毎日を送っている」

「視覚障害のことをもっと知ってもらうことで、“見えないからできない。見えないからかわいそう”という偏見がなくなってほしい」

これが、RN 夜の天使からのメッセージ。
自分の場合は、“かわいそう”というよりは、“何かできることがあるんじゃないかな”と思う。

ぺえ教頭
ぺえ教頭

こっちは一方的に愛を届けようとしても、捉え方が違うとね。

こもり校長

そうなんだよね。お互いのコミュニケーションで成り立つことだから、こちら側が聞くだけにならないように、聞いた上でキャッチボールで何かを返せるように、自分も考えなきゃいけないと思う。だから、RN 夜の天使がこうやって届けてくれたのはすごくありがたい。
声を届けてくれて本当にありがとう。

『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!

2022.10.17「見えないからかわいそう」と決めつけないでほしい。
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