“障害”ではなく“個性”を持っています。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
RN ちいさなはたらきアリ 千葉県 19歳 大学1年生です。
私は生まれつき、右耳が聞こえにくかったり、色が正しく見えなかったりする、外見では分からない「個性」を、持っています。
色が正しく見えないというのは、私が見えているものの全ての色が白黒に映っている、ということで、色は白黒の濃さで判別しています。
みんなと色の見え方が違うことに気づいたのは小学生の頃、授業で絵を描いたときに、私の色使いが奇抜だったことがきっかけでした。
例えば、「青い」空の色を「赤く」塗っていたり、「ピンク色」のフラミンゴを「青く」塗っていました。その色使いで周りから「あの子、変だよね」と言われることが多くなり、「自分は周りの人から普通じゃないと思われている」と感じて、とてもショックでした。
中学になり、この個性のことを、クラスメイトや部活の仲間に伝えてからは、さらに辛い時間が増えていきました。友達から、すごく気を使われたり、合わせてくれたりすることが多くなって、その度に、申し訳ない気持ちになったり、周りと比較してしまい、自分のことがどんどん嫌いになっていきました。
だけど、そういう一番辛い時に、親がかけてくれた言葉をいつも思い出して、乗り越えてきました。それは「あの子、変だよね」と言われた時、お母さんがかけてくれた言葉です。
「それがあなただから」「それがあなたの個性だから」
その言葉があったから「私しか見る事の出来ない世界を楽しもう!」と前向きな気持ちになることができました。
今もこの個性のことで、正直辛い気持ちになることはあるけど、この言葉があるから、そして、私の両親から一度も“障害”とは言われたことがなく“個性”だと育ててくれたから、自分の個性を認められるようになったし、何より自分のことが好きになれました。
今、誰かと比較して「自分はマイナスな人間なんじゃないか」と苦しくなっている人に、少しでも自分のことを認めて、自分のことを好きになってもらえたらいいなと思っています。
いろんな人が色々なもの(個性)を持っているじゃない? 多分、角度を変えてみれば、俺にもきっと「あの人って変だよね」って言われるところもめちゃくちゃあると思うし。ただその角度の問題なだけで、それを背負う必要はないし、それを持っていることが決してマイナスなんかではないと俺も思う。
お母様の言葉もすごく素敵よね。「それがあなただから」「それがあなたの個性だから」。その言葉で“自分の目にしか映らないその色彩を愛していいんだ”って気持ちになれたのは、すごく強くて素敵だなと思った。
声を聞かせてくれてありがとう。『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!