自分のジェンダーが分からなくて、モヤモヤして生きています。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…！
RN つぶれたぽてとまと 熊本県 13歳 中学2年生です。
自分は、自分のジェンダーが分からなくて、モヤモヤして生きています。自分のジェンダーに違和感を持ち始めたのは、最近で、1ヶ月前からです。お風呂に入るときに、自分の女性らしい体つきを嫌だと感じるようになりました。
「かわいい」って言われたくないとも思い始めました。でも、女の子という性別が嫌なわけではありません。女の子の友達といる方が、居心地はいいです。
ただ、一人称は、本当は「僕」とか「俺」と言いたいです。カッコよくいたいし、ズボンをはきたい。でも、「男子になりたい」とまでは思ってはいません。
いまも少しずつ、「自分はこういう場面ではこういう風に感じるんだ」ということを知っていっている段階なのですが、知れば知るほどちぐはぐに感じて、この気持ちをどうしたらいいか分かりません。
友達に、自分のジェンダーのことを話してみようと思ったこともあったけど、自分でもよくわかっていないから、人に説明するのは難しくて、このことは親以外誰にも話せていません。
自分のことを、親しみを込めて「かわいい」と言ってくれる友達に、自分の本当の気持ちを伝えることができなくて、もどかしく感じています。
女性なのか男性なのか、トランスジェンダーなのか、そんなことを考えなくてもいい世の中だったら、こんなモヤモヤせずに、楽に生きられたのかなと思います。
夏休みに入って、髪をショートヘアにしてみました。カッコいい見た目になって、自分は今の髪型が気に入っています。
夏休み明け、学校に行ったら友達はどんな反応をするのか楽しみです。ジェンダーが分からない自分だけど、「カッコいい」って思ってもらえたら嬉しいです。
でも、「友達に自分の気持ちを話してみようと思うけど、自分自身でもよくわかっていないから、言葉にするのが難しい」っていうことは、何にしてもあるじゃない？ “言葉にしたいけど、どう言葉にしていいかわからなくて悩んでしまう”というところを丁寧に考えられているのはすごいなと思う。
ただ(言葉を)投げつけるだけじゃなく、“自分がわからないから相手に伝えたらもっとを困惑させちゃうだろうな”って思えるのは、すごく丁寧だなと思った。
自分の今の感情や置かれている状況がちぐはぐだ」って言ってたけど、私はちぐはぐなことは1つもないと思うし、全ての今の感情が自分自身の本当の心だと思うから、型にはめられた世界を自分が体現できなかった時に“ちぐはぐな世界を歩んでるんだ”って思ってほしくない。
これから変わっていくかもしれないし、このまま突き進むかもしれないけど、その心に、自分自身を認めてほしいなと思う。
あと、今、自分が納得がいってるっていうのがいいことだと思う。「夏休みに入って髪をショートヘアにしました、カッコいい見た目で自分が今気に入っています」っていう、そのモードが大事じゃない。
そう！ 良いものを良いものとして、しっかりと選んで進んでいく。その選択を私たちはしてほしいね。
声を聞かせてくれてありがとう。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます！
