アレルギーによって、みんなと同じものが食べられません。
2022
放送後記

アレルギーによって、みんなと同じものが食べられません。

こもり校長

毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。

今夜、声を届けてくれるのは…!

500系

RN 500系 東京都 12歳 中学1年生です。

僕には、生まれつきたくさんのアレルギーがあります。
アレルギー検査の項目にある13種類のアレルギーは全て当てはまるし、牛乳は50ミリリットルがギリギリ飲める量です。卵やナッツなどのアレルギーもあって、普段の食事にはかなり気を使っています。

小学生の頃は、みんなが給食を食べている中、僕1人だけお弁当を持って行っていましたし、中学生になったら「食物アレルギー除去食」という、僕の体質に合わせた別のメニューの給食を用意してもらっています。
例えば、みんなが小豆パンの日には、僕だけアレルギーに配慮したチョコレートパンが出たり、みんなが牛乳だけど、僕だけお茶だったりします。

本当はみんなと同じ給食を食べたいけど、アレルギーはとても危険なので仕方がありません。
それなのにクラスの友達には、僕がみんなと違うメニューなのを見て「いいな~」「ずるい」「お前なんだよそれ」と言ってくる人もいます。

だから僕は毎日、給食の時間に教室に居づらいと感じながら食事をしています。
みなさんに、アレルギーは危険なものであることと、アレルギーによって、みんなと同じ給食を食べられない人がいることを知ってもらいたいです。

こもり校長
こもり校長

アレルギーによって、みんなと同じものを食べれない状況にあると。確かに、“(アレルギーとは)そういうものだ”ということを、理解していても、していなくても、やっぱりクラスの中で1人だけみんなと違うものを食べてるってなると、目にはつきやすくなるのかなと思った。

500系が言ったみたいに、(他のみんなが)あずきパンの日に、(1人だけ)チョコレートパンだったら…。

ぺえ教頭

“いいなぁ”って思う生徒もいるよね。

こもり校長

そう。これはものの見方だから、500系の思いとは反対側の意見になっちゃうかもしれないけど、やっぱりどうしても目にはつくよね。だから、「何それ?」って聞きたくなる気持ちは、俺はわかっちゃうかな。
かといって、もちろん「ずるい」「何でお前だけ」とはならないよ。

それはやっぱり理由を知るべきだと思うし、友達として同じクラスとして、言葉は選ばないといけないとは思う。

ぺえ教頭
ぺえ教頭

理解してもらえるとありがたいけどね。
でも、「食物アレルギー除去食」っていうものが給食にあるということを、私は初めて聞いた。

こもり校長

俺も初めて聞いた。こういうことを知る機会というのはなかなかないからね。
だからこそ、目についたもの全て口にしてしまうのではなく、“ちょっと自分のフィルターを通して言葉にする”ということの大切さも改めて感じるよね。

声を聞かせてくれてありがとう。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!

2022.8.1アレルギーによって、みんなと同じものが食べられません。
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