心は男の子寄りだけど、カワイイ格好がしたい。
2022
放送後記

心は男の子寄りだけど、カワイイ格好がしたい。

こもり校長

毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。

今夜、声を届けてくれるのは…!

蒼音_aoto

RN 蒼音_aoto 栃木県 15歳 高校1年生です。

僕は、身体は女の子ですが、心は男でも女でもない、中性です。ただ、男の子寄りだと自分では感じています。なので、女の子とは思われたくないけど、男の子に見られるのは抵抗がありません。
ただ、男の子になりたい、というわけでもありません。

そんな僕には、悩みがあります。それは、カッコイイものが基本は好きなんですが、カワイイものも大好き、ということです。多くの人は、カワイイものが好きな人は、心が女の子だと思っていると思います。ですが僕は、例えば動物の小物や地雷系のファッションなど、カワイイものが大好きで、時にはカワイイ格好をしたいと思うことがあります。
でも僕の場合は心は女の子じゃないし、カワイイものを買ったり身に付けたりすることで、「女の子みたいだ」と思われるんじゃないかと思って気になってしまって、自分の好きなことを思う通りに出来ていません。

自分が望んでいる性と、周りが見ている性。
なりたい姿だったり、好きなものや、やりたいことの全てが噛み合っていないので、正直、疲れてしまいます。

身体は女の子で、カワイイものが大好きだけど、周りから女の子っぽいって思われたくない。
心は男の子寄りの僕が、「カワイイ格好をしたい」と思うのは、おかしなことなんでしょうか?

こもり校長
こもり校長

「体は女性、心はやや男性寄り、そしてカワイイものが大好き」これが蒼音_aotoの個性っていうことだから、それはすごくいいことだと思うんだけどね。。

ぺえ教頭

絶対に変わらないでほしい。私はこのままでいてほしいし、愛せるものがたくさんある人ってすごく素敵な人だと思うし、素晴らしい人生を歩める鍵だと思うの。

カッコイイもの、カワイイもの、それを差別も何もせずに、いろんなものを愛せてるわけじゃない。
だから、私はそのままでいてほしいし、胸を張って生きていってほしい。

こもり校長

俺も同じと言っていいのかわからないけど、俺は小さい頃からピンクがすごく好きだったの。

ぺえ教頭

知らなかった!

こもり校長

ピンクとか蛍光の黄色とか、どちらかというと明るい色が好きだったの。でも、学生の頃はやっぱり使えなかったわけ。

やっぱり「女の子っぽい」と思われたくないから、わざと避けてるようにしてたけど、いつしか自分の中で「それも自分じゃん」って。その中で女っぽく見られるんだったら、それが逆に“小森隼が今表現してるもの”なんじゃないかなと思って、無意識に(ピンクの服を)着るようになったら、いつの間にかメンバーカラーがピンクになるっていうこともあったりとか。

ぺえ教頭

確かにそうだね。

こもり校長

そういうことって意外と引き寄せるものだと思うから、教頭が言ったみたいに、自分の個性を愛しちゃって、表現しちゃえばいいんじゃないかなと思う。

ぺえ教頭
ぺえ教頭

トイレとかで、青の看板が男性用で赤の看板が女性用って、まだ分かれてるじゃん。あれってどうなんだろうね。何か考えていくべきなのかな?

こもり校長

でも、なくなってきているところも多いよね。色を一緒にしたり、マークを変えちゃったり。

ぺえ教頭

変わってはきているのか。

こもり校長

でもやっぱり、“意識”という意味では、ああいうものがあるっていうのは、俺はわかりやすくていいと思うんだけど。

ぺえ教頭

そう。わかりやすいのよね。

こもり校長

だから、そこに意味を持たせちゃうと違うのかなと思う。「青は男だよ」「赤は女だよ」っていう風にしちゃうからダメなわけであって。

ぺえ教頭

なるほどね。なんか難しい。

こもり校長

でも、こういう風に声を聞かせてくれてありがとう!

『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!

2022.7.25心は男の子寄りだけど、カワイイ格好がしたい。
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