無意識に汚い言葉やキツイ言葉が出て来てしまう「汚言症」に悩んでいます。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
福島県 18歳 高校3年生 RN sissi-@シッシーです。
私は「トゥレット症」という病気を持っています。
「トゥレット症」は、チックの症状が1年以上続く場合に診断されるもので、突発的に大きな声を出したり、顔をしかめたりといった行動をしてしまうものです。
中でも私の場合は、自分の意識とは関係なく、自分の気づかないところで汚い言葉やキツイ言葉が出て来てしまう、「汚言症(おげんしょう)」という症状に悩んでいます。
高校1年生の時、自分は何もした覚えがないのに、クラスメイトが私の悪口を言っているのを聞いてしまい、周りの反応を見て初めて、自分が無意識に汚い言葉やキツイ言葉を発していることに気づいて病院で相談するようになりました。
実は私は、年齢で言うと大学1年生の年なのですが、「汚言症」でクラスメイトに誤解されたことが発端で、教室に行けなくなり、留年・通信制高校に転校して、いま高校3年生をやっています。自分の気づかないところで、自分がどんな発言をしているか分からないのは、とても怖いことです。
誰かと話す時はいつも「症状が出たらどうしよう」「このせいで嫌われたくない」と思いながら話しています。
症状が出て誤解されてしまったとしても、相手に説明してわかってもらうことはとても難しいことだとも感じています。
「トゥレット症」や「汚言症」について。
こんなことに悩んでいる人もいるのだと、少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
「トゥレット症」も「汚言症」も、私は初めて聞いた。
僕も初めて聞いた。確かに、“この症状を相手に説明してわかってもらうことはとても難しい”という気持ちは、すごくわかる。
そうだよね。まだまだみんな「汚言症」のことも知らないし、説明したところで、「えっ?」てなるよね。
sissi-@シッシーが言葉にして届けてくれたから「そういうものがあるんだ」っていうことを僕たちは知ることができたけれども、“それがどういう時に、どういう形で、どういう風に出るのか”っていうことは、自分はまだ経験がないから、イメージもできないっていうのがリアルなところだし。
もし初めて会う人にそれを説明された時に、自分が何て言ってあげられるかも…。
今考えても、まだ思い浮かばないもんね。
そうだよね。ただ、間違いなく、今後この(症状について)説明をされた時に、言葉を知っているだけでも、自分が受け入れられる体制はちょっと違うじゃない。
だから、こういう風に声を上げてくれたことで、本当に少しずつだけど、どんどん届いていけばいいなと思う。改めて、声を届けてくれてありがとう。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!