精神的なもので具合が良くなったり悪くなったりする人もいる、ということを知ってほしい。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
栃木県 16歳 RN コントラストです。
私は、「起立性調節障害」という病気を持っています。起立性調節障害とは、自律神経が乱れることによって起きる病気で、色々な症状があるのですが、例えば、長時間立っていることができなかったり、椅子から立った瞬間にいきなり倒れてしまうこともあります。
私の場合は、去年、高校1年生の秋から、突然めまいや脱力などの症状が出るようになって、病院に相談したところ、「起立性調節障害」と診断されました。朝は起きられなくて、夜は寝られないなど、この病気の症状だったり、さまざまなストレスが重なったため、高校は退学することになり、今はアルバイトをしながら生活しています。
起立性調節障害は、少しでも体を休めることで、回復することもあります。そして、楽しいことがあるときは、体調が良くて、苦手なことがあるときは体調を崩すことが多いです。
実は、自分も病気になる前は、そのことが理解できない立場でした。
具合が悪くなった友達が、保健室で休んで教室に戻ってきて体育に参加していたりすると、「1時間休んで回復することなんてあるのかな?」と不思議に思いましたが、当事者になった今は理解できます。
「起立性調節障害」は、10代に多い病気です。きっと私以外にも、同じような悩みを抱えている子もいるのではないかと思います。
サボりではなく、本当に精神的なもので、具合が良くなったり、悪くなったりする人もいる、ということを知ってほしいです。
前にも起立性調節障害のお話しをしてくれた子がいたじゃない? あの回を聴いていた友達が、2人ぐらい「私も学生時代に悩んでた」って言っていて、周りの友達の中にも10代の頃に大変な思いをしていた子がいたんだなっていう気付きがあった。
そうだね。こうやって声に出してくれることによって(誰かに)届く、ということもあるじゃない。だから本当は、それを自分の口から気軽に言えるってことも、素晴らしい環境ではあると思う。
もちろん、わざわざ自分から全ての人に「自分は起立性調節障害なので」と言う必要はないんだけど、「自分はこういうことでちょっと具合が悪くなっちゃうんだよね」ということを周りに理解してもらうために、“自分の言葉を出せる”という環境がフラットにできれば、きっと全然違う景色もあるんじゃないかなと思う。
何気ない言葉がすごく刺になってしまうこともあるじゃん。「数学が嫌いだから保健室でサボってたんじゃないの?」って言われたことも、もしかしたら相手はものすごく軽く言ってしまった一言かもしれないけど、角度を変えてみるとすごく鋭利な言葉になっていたということもあるだろうから、こういう風にコントラストが声に出してくれたことによって、それに気付ける生徒もきっといるだろうし、僕もこういうことを軽く言ってしまうタイプの人間だからこそ、気をつけないといけないなと思う。
改めて、声を届けてくれてありがとう。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!